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第三部
それが生じた時に込められていた想い
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それまでこうやって皆が集まれる祭がなかったにしてはかなり<お祭らしいお祭>になっています。
これが獣人達にとってどういうものになっていくのかを考えると、わくわく半分、不安半分、という感じでしょうか。これをきっかけに獣人達のメンタリティが変化していく可能性もありますし。
地球でも、<伝統>と称して上辺ばかりを形ばかりを重視して、
<それが生じた時に込められていた想い>
に対して理解を示さない事例は数多くあったでしょう。もしくは、『祭を行う』ことばかりが重視されて、はやり<それが生じた時に込められていた想い>については蔑ろにされている事例とかも。そうならないことを祈りたいですが、こればかりはね。
なお、このお祭は、三日間、ぶっ続けで行われます。なので、夜間については梟人と山猫人のスタッフが見回りとかしてくれるんですけど、大丈夫でしょうか。特に山猫人達の場合は、それこそ、
『その場で盛り上がって最後まで……!』
なんてことが頻発しそうな危機感は正直言ってあるんですが……
何しろ、ここまでの準備期間の間でも、夜の会場に勝手に入り込んでいたしてるのがいたそうですし、それでなくても会場のすぐ近くの森の中でというのも報告されています。
まあ、地球人の社会ほどは、性についてタブー視されていないのでそんなに問題ではないと言えばそうなのかもしれませんが。
いずれにせよこの辺りについても今後どうなっていくのか、注視する必要があるでしょうね。
「楽しかった~♡」
「ウン、タノシカッタネ♡」
メイミィとラレアトが、すごく笑顔で言いました。そして、
「ジャ、カエルネ」
ラレアトが手を振ります。
「うん、気を付けてね」
「ばいばい♡」
私とメイミィが手を振って、彼女の姿が森の陰に隠れて見えなくなるまで見送りました。すごく明るい様子でしたから心配要らないと思いたいところですけど、『そうやって明るく振る舞っているように見えても』ということは有り得ますので、フロイには改めて引き続き見守りをお願いしています。
取り敢えず、ラレアトの仲間達が次の集落へと移動するまでの間。
フロイには申し訳ないですけど、
「コレモ、シゴトダカラ」
彼はそう言ってくれました。彼には何か別途お礼を考えないといけませんね。
ただ、ラレアトは無事だったんですけど、案の定、山猫人達の一部が祭会場のあちこちで盛り上がっていたと、梟人のスタッフからの報告が。
「その辺りについては今後の課題だね」
少佐も苦笑いなのでした。
これが獣人達にとってどういうものになっていくのかを考えると、わくわく半分、不安半分、という感じでしょうか。これをきっかけに獣人達のメンタリティが変化していく可能性もありますし。
地球でも、<伝統>と称して上辺ばかりを形ばかりを重視して、
<それが生じた時に込められていた想い>
に対して理解を示さない事例は数多くあったでしょう。もしくは、『祭を行う』ことばかりが重視されて、はやり<それが生じた時に込められていた想い>については蔑ろにされている事例とかも。そうならないことを祈りたいですが、こればかりはね。
なお、このお祭は、三日間、ぶっ続けで行われます。なので、夜間については梟人と山猫人のスタッフが見回りとかしてくれるんですけど、大丈夫でしょうか。特に山猫人達の場合は、それこそ、
『その場で盛り上がって最後まで……!』
なんてことが頻発しそうな危機感は正直言ってあるんですが……
何しろ、ここまでの準備期間の間でも、夜の会場に勝手に入り込んでいたしてるのがいたそうですし、それでなくても会場のすぐ近くの森の中でというのも報告されています。
まあ、地球人の社会ほどは、性についてタブー視されていないのでそんなに問題ではないと言えばそうなのかもしれませんが。
いずれにせよこの辺りについても今後どうなっていくのか、注視する必要があるでしょうね。
「楽しかった~♡」
「ウン、タノシカッタネ♡」
メイミィとラレアトが、すごく笑顔で言いました。そして、
「ジャ、カエルネ」
ラレアトが手を振ります。
「うん、気を付けてね」
「ばいばい♡」
私とメイミィが手を振って、彼女の姿が森の陰に隠れて見えなくなるまで見送りました。すごく明るい様子でしたから心配要らないと思いたいところですけど、『そうやって明るく振る舞っているように見えても』ということは有り得ますので、フロイには改めて引き続き見守りをお願いしています。
取り敢えず、ラレアトの仲間達が次の集落へと移動するまでの間。
フロイには申し訳ないですけど、
「コレモ、シゴトダカラ」
彼はそう言ってくれました。彼には何か別途お礼を考えないといけませんね。
ただ、ラレアトは無事だったんですけど、案の定、山猫人達の一部が祭会場のあちこちで盛り上がっていたと、梟人のスタッフからの報告が。
「その辺りについては今後の課題だね」
少佐も苦笑いなのでした。
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