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番外編 その後の二人<ニキアスの考察>
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「それで、王女の様子はどうだった?」
「たいへん楽しそうにショッピングをされていましたよ」
ニキアスからの質問に、ルーカスは疲れたように返事する。
「王都視察ということだったが?」
「視察という名の買い物で間違いありませんね。立ち寄ったのはドレスショップとアクセサリーショップでしたので」
「ほう…」
何を考えているのか、ニキアスは思案げに顎に手をやる。
「トウ国の王女は現時点で五人だ。第一王女がイリオン国に、そして第二王女がダイナミス国に留学している。第四王女と第五王女はまだ幼いから外には出していないようだが…どうやらトウ国の王は王女を各国に嫁がせたいようだな」
ということは、あの第三王女はロゴス国に嫁ぐ予定ということか。
「今までどちらかというと閉鎖的な国だったと思いますが、何か思惑があるのでしょうか?」
「どうだろうか。あそこはこれまであまり外に出てきていない分考え方がわからない。貿易のための販路拡大なのか、単に他国に王女を嫁がせることによって自国民が他国でも暮らしやすくするためか…」
「そうですね、閉鎖的だった分、トウ国以外でトウ国人を見かけることが少ないので…」
「少ない分差別されやすい。ルーカス公がそうだったようにな」
ニキアスの言葉には、ロゴスの国民に対するもどかしさがあった。
彼自体は差別的考えを良しとしていない。
「だが、相手が王女となればさすがに大っぴらに差別はできないだろう。そうやって、自国民が他国でも暮らしやすくなるように考えているのかもしれない」
「いずれにせよ、平和的な目的での降嫁ならいいのですが」
相手の目的がわからない分、ここで二人で話し合っていても答えは出ないだろう。
そう判断して、ニキアスはその話題を切り上げた。
「答えはいずれわかる。私としては、国同士の揉め事が起こらなければそれでいい」
「今後も王女の様子を見て都度ご報告します」
ルーカスの言葉に了解を示した後、そういえば、とニキアスが続けた。
「ディミトラもだいぶ体調が良くなったということで、今度王女を招いてお茶会をするらしい。お茶会といってもかなり内輪なものになるだろう。おそらく、ディミトラと王女と、アリシア夫人の三人だ」
「アリシアも、ですか?」
「そうだ。ディミトラは王女のアリシアに対する態度にそこそこご立腹でな。まぁ、何かしら起こるかもしれんな」
ニキアスはどことなく楽しげに言う。
「アリシアが傷つくようなお誘いは許容できないのですが?」
「そこは大丈夫だろう。何といってもディミトラがアリシア夫人を気に入っている。そのアリシア夫人を軽視したような態度に立腹しているようだからな」
たしかに、アリシアはディミトラに招待されて登城することが多いし家でも楽しそうに話題にしている。
二人の仲が良好なのはルーカスも理解していた。
「王女の思惑を探りつつ、アリシア夫人への態度を改めさせるつもりのようだ。もし王女が我が国への降嫁を考えているのであればあの態度では問題を起こす。女性は女性同士、我々ではわからないことにも気づくだろう」
ルーカスとしては辛い思いをするかもしれないことにはアリシアを近づけたくない。
しかし王女を避けて通れないのも事実だろう。
それこそ、当初は体調が優れないディミトラの代わりにアリシアが王女の対応をするる予定であったことを考えても、今後無関係ではいられない。
「承知しました。アリシアには先に伝えておきます」
「追って正式な招待状を出す」
ニキアスの言葉に、ルーカスは一礼して答えた。
「たいへん楽しそうにショッピングをされていましたよ」
ニキアスからの質問に、ルーカスは疲れたように返事する。
「王都視察ということだったが?」
「視察という名の買い物で間違いありませんね。立ち寄ったのはドレスショップとアクセサリーショップでしたので」
「ほう…」
何を考えているのか、ニキアスは思案げに顎に手をやる。
「トウ国の王女は現時点で五人だ。第一王女がイリオン国に、そして第二王女がダイナミス国に留学している。第四王女と第五王女はまだ幼いから外には出していないようだが…どうやらトウ国の王は王女を各国に嫁がせたいようだな」
ということは、あの第三王女はロゴス国に嫁ぐ予定ということか。
「今までどちらかというと閉鎖的な国だったと思いますが、何か思惑があるのでしょうか?」
「どうだろうか。あそこはこれまであまり外に出てきていない分考え方がわからない。貿易のための販路拡大なのか、単に他国に王女を嫁がせることによって自国民が他国でも暮らしやすくするためか…」
「そうですね、閉鎖的だった分、トウ国以外でトウ国人を見かけることが少ないので…」
「少ない分差別されやすい。ルーカス公がそうだったようにな」
ニキアスの言葉には、ロゴスの国民に対するもどかしさがあった。
彼自体は差別的考えを良しとしていない。
「だが、相手が王女となればさすがに大っぴらに差別はできないだろう。そうやって、自国民が他国でも暮らしやすくなるように考えているのかもしれない」
「いずれにせよ、平和的な目的での降嫁ならいいのですが」
相手の目的がわからない分、ここで二人で話し合っていても答えは出ないだろう。
そう判断して、ニキアスはその話題を切り上げた。
「答えはいずれわかる。私としては、国同士の揉め事が起こらなければそれでいい」
「今後も王女の様子を見て都度ご報告します」
ルーカスの言葉に了解を示した後、そういえば、とニキアスが続けた。
「ディミトラもだいぶ体調が良くなったということで、今度王女を招いてお茶会をするらしい。お茶会といってもかなり内輪なものになるだろう。おそらく、ディミトラと王女と、アリシア夫人の三人だ」
「アリシアも、ですか?」
「そうだ。ディミトラは王女のアリシアに対する態度にそこそこご立腹でな。まぁ、何かしら起こるかもしれんな」
ニキアスはどことなく楽しげに言う。
「アリシアが傷つくようなお誘いは許容できないのですが?」
「そこは大丈夫だろう。何といってもディミトラがアリシア夫人を気に入っている。そのアリシア夫人を軽視したような態度に立腹しているようだからな」
たしかに、アリシアはディミトラに招待されて登城することが多いし家でも楽しそうに話題にしている。
二人の仲が良好なのはルーカスも理解していた。
「王女の思惑を探りつつ、アリシア夫人への態度を改めさせるつもりのようだ。もし王女が我が国への降嫁を考えているのであればあの態度では問題を起こす。女性は女性同士、我々ではわからないことにも気づくだろう」
ルーカスとしては辛い思いをするかもしれないことにはアリシアを近づけたくない。
しかし王女を避けて通れないのも事実だろう。
それこそ、当初は体調が優れないディミトラの代わりにアリシアが王女の対応をするる予定であったことを考えても、今後無関係ではいられない。
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ニキアスの言葉に、ルーカスは一礼して答えた。
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