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平穏に酔う
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妊娠が分かって香澄が一番辛かったのは、禁酒だ。
母乳にも影響が出るからとこれを機に断酒しろとまで言われて本気で医者を殴りかけた。
それ以外はつわりもそこそこ、吐き気もそこそこで、米川の奥さんには羨ましがられた。
「私の時は本当に大変で、ケイちゃんの方が倒れそうだったのよ」
ケイちゃんとは毒舌イケメン担当の米川啓介のことだ。奥さんしか使わないニックネームである。
自分で思っていたよりも生活力のなかった香澄を心配して、奥さんが時々香澄のアパートに様子を見に来てくれるのだ。
もう使わないからと赤ちゃん用品も運び込んでくれ、六畳一間の香澄の城はすでにまだ見ぬ赤ん坊を迎えるのに十分な備えが揃っている。
「お腹が膨らんできたら言ってね。ケイちゃんが買ってきた服があるから。香澄先生細いし、十分入ると思うの」
そういう奥さんは豊満な肉体をお持ちだ。特に胸囲が素晴らしい。意外とケイちゃんはそちらのご趣味だったのかなと密かに香澄は察している。
奥さんはひとしきり香澄に子育て先輩としての心得とかそういう雑談をして食事をお裾わけしてくれ、夕方になると愛する夫と我が子の元へと帰っていった。
一人になったアパートの部屋で、香澄は重い腰を上げてパソコンをつける。まだ連載の仕事が残っているのだ。
起動を待ちながら思い出すのは、退職早々に海外へ飛び立ってしまった友人のことだった。
友人の真由美は、ブラック企業もかくやという激務を経て退職を決めた。詳しい経緯はメールでは聞けず仕舞いだったが、何でも退職したその日に待ち伏せされてあっという間にタイだかバンコクだかに連れ去られてしまったらしい。そこで秘書の仕事をする羽目になったのだという。
雇い主はもちろん、あの金髪の宇宙人だ。
タイからの国際電話で香澄は大笑いしたものである。
きっと、真由美は文句を言いながらものびのびと働いているのだろうから心配はしなかった。
行く先々から彼女からの酒が届くたび、きっと元気だろうと思えるから。
ただ、今の香澄は酒が飲めないのだが。
妊娠の話はしなかったのだ。
(産んでから驚かしたろ)
彼女なら、香澄の子の誕生を思い切り祝ってくれるだろうと知っている。
本当は、堕胎することも考えた。
誰の子だか分からない子供を産んで、香澄のような身勝手な女が育てられる気がしなかった。
けれど、その不安は腹を手に当てると霧散した。
この子供は、香澄であって香澄ではない。
誰かに押さえつけられる苦しみを、香澄は知っている。その香澄がどうして生まれて来ようとする命を妨げられるだろうか。
育てられる環境も覚悟もないのに、子供を産むなど無責任だと罵られてもいい。
ただ、たった一人で香澄の傍にいてくれる子供を無残に殺したりしたくなかった。
相談した米川は香澄の実家に連絡を取るように言ったが、結局連絡はしなかった。今の状態で悟に連れ去られる危険は冒したくなかったのだ。
米川は香澄の意思を尊重し、出来るだけのことはすると奥さんと共に香澄の面倒を見てくれている。
生まれてくる子供には、米川家に足を向けて寝ないよう教育していくつもりだ。もちろん香澄も足を向けて寝ない。
香澄の妊娠期間は、こうして穏やかに過ぎようとしていた。
定期健診で予想された予定日がそろそろ、という頃。
久しぶりに友人から連絡が入った。
「帰国?」
『そう。久しぶりに帰国するから会えへん?』
メールでのやりとりとは違い、懐かしい声は相変わらず溌剌としていた。
めっきり重くなった腹を抱えての外出は米川にも奥さんにも止められたが、運動にもなるからと説得して待ち合わせ場所へと向かう。
「……え!? 何そのお腹!」
真由美の驚き顔が見られた満足感で腹を撫でると、お腹の住人も嬉しげに香澄の腹を蹴ってくる。
「なんやの、今まで内緒にしてたんか!」
「薄情者!」と真由美はまなじりを吊り上げた。
「イギリスで可愛い産着やらあったのに、買って来られへんかったやんか!」
叫んだあとには二人で笑って、
「おめでとう。香澄」
やはり、友人は笑って祝ってくれた。
以前行きつけだった居酒屋に入ると店員が香澄と真由美を覚えていて労ってくれたが、ビールを注文したところで真由美に取り上げられた。
「酒はあかんやろ、やっぱり」
「ビールはジュースです」
「すみませーん、ノンアル一つ」
旨そうな大ジョッキを眼の前に、香澄の前には小さなグラスとノンアルコールビールの瓶が一つ。
恨めしくて睨むと、真由美は慰み程度にチーズじゃがいもを分けてくれた。最近この手のおつまみは口にしてなくて濃い味が非常に旨い。
「いやぁ、さすが真由美サン!」
現金に旨そうに食べる香澄を眺めて真由美が不意に思いついたようでビールから口を放した。
「そういや予定日っていつなん?」
「今日」
答えた香澄の皿が目の前からさっと無くなる。皿を追っていくと顔をしかめた真由美が居た。
「帰れ!」
「大丈夫やって。兆候ないし。こんなの前後するもんやって言ってし」
「誰が」
「担当の米川さんの奥さん」
「……経験者の話ならまぁ」
「奥さんは予定日通りやったらしいけど。最近の医療って凄いねんて」
「やっぱ帰れ!」
「居酒屋来たぐらいで破水なんかせんよ、たぶん」
皿を取り返すと真由美は香澄に唸って睨んだが、「そっちはどうなん」という話題で口ごもった。
「まさかまだ結婚してないの」
「……き」
「き?」
「……今日、初めてキスされた」
「あかん! あの宇宙人、ヘタレやったんか」
「違う、あいつは変態や!」
どっちもどっちだろう。
しかし、くだらない会話というものはどうしてこんなに楽しいのだろうか。
妊娠してからは食べ過ぎに注意していたというのに、香澄は真由美と思う存分食べて飲んだ。
気付けば店は閉店間際で、いつものように割り勘で店の外に出る。
何度も友人と見たはずの都会の夜空は、星の瞬きを無視した夜景が映えて黒々としている。騒いだ名残の熱が夜気にほどよく溶けていった。
「――なあ、香澄」
店から出てどちらともなくぶらぶらと歩きだすと、真由美が香澄に宿る新しい住人を見ながら静かに問いかける。
「誰の子なん?」
いつか誰かに必ず問われる問いだろう。
その最初が、この友人で良かった。
「分からん」
「は?」
怪訝顔の友人に笑いかけて、香澄は肩を竦めた。
「生まれてくるまで分からんねん」
「分からんって…まさかあんたイケメンの担当さんに無理矢理…」
あらぬ想像まで至ったらしい真由美に香澄は「ないない」と首を横に振る。
「米川さんは足向けて寝られへんぐらいの恩人やけど、あの人ものすごい愛妻家やからね」
「じゃあ…」
誰の名前を言いかけたのか。
真由美はそれきり言葉を切った。
彼女の飲み込んだ名前は、今でも痛いほど香澄に刻まれている。
「……最近はな、あの子の子供やったらええのになって思うねん」
もしも、悟の子供であるなら、その子には精一杯の愛情を注いで育てようと思うのだ。
香澄が、最後まで弟であったあの子に渡せなかった愛情の分まで。
香澄が腹を撫でると、真由美が「撫でていい?」と尋ねてくると頷く。
「あの子の子やったら、きっとええ子や」
彼女が穏やかに言うと、腹の中にまで届いたのか中で笑ったように思えた。
「生まれたら絶対知らせてな。駆け付けるし、見に行くから。あ、あとベッド要る?」
「……あんた、おばちゃん通り越して初孫出来たじいちゃんみたいやで」
呆れ調子に真由美を笑うと彼女は「ええやんか!」と頬を膨らませた。
「実家の兄ちゃんの子供は可愛げなくなってくるし、おばちゃん手ぐすね引いてんねんで!」
「そのうち嫌っていうほどタカったるから覚悟しといて」
辛いことも苦しいことも、笑い飛ばしてくれる彼女が居てくれる。
そのことが香澄には一番ありがたいのだから。
本人には言わないけれど。
「……でも、あの、他に可能性のある人は?」
気になるのは当然だろう。
真由美は間違っていない。
いないが、香澄は苦虫を潰した。
――私の本分ですので。
逃げてもいいと囁いたのは奴の方だ。
だったら何が何でも逃げ切ってやる。
「絶対にあいつが父親なわけがない」
珍しい香澄の言い切りに真由美が目を丸くするので、香澄は彼女の腕をとる。
「もう一軒行くで!」
「はぁ? もう帰らなあかんやろ、お母さん!」
「予定や予定」
嫌な予感を振り切りたくて、友人を連れてもう一軒の行きつけの居酒屋の暖簾をくぐる。
そうしている頃にはもう真由美の酔いは回って、香澄も腹いっぱいになって閉店だと店員が告げにくるまでくだを巻いていたのだが、
「……きもちわるい」
腹の違和感と共に香澄は倒れた。
一気に酔いの醒めた真由美が救急車、と叫んでいるのをどこか遠くで眺めながら、まどろみの中で香澄の耳に何者かが囁く。
深くて甘く、それでいて懐かしい声で。
――ほら、人の言うことを聞かないからこんな目に遭うんですよ。
母乳にも影響が出るからとこれを機に断酒しろとまで言われて本気で医者を殴りかけた。
それ以外はつわりもそこそこ、吐き気もそこそこで、米川の奥さんには羨ましがられた。
「私の時は本当に大変で、ケイちゃんの方が倒れそうだったのよ」
ケイちゃんとは毒舌イケメン担当の米川啓介のことだ。奥さんしか使わないニックネームである。
自分で思っていたよりも生活力のなかった香澄を心配して、奥さんが時々香澄のアパートに様子を見に来てくれるのだ。
もう使わないからと赤ちゃん用品も運び込んでくれ、六畳一間の香澄の城はすでにまだ見ぬ赤ん坊を迎えるのに十分な備えが揃っている。
「お腹が膨らんできたら言ってね。ケイちゃんが買ってきた服があるから。香澄先生細いし、十分入ると思うの」
そういう奥さんは豊満な肉体をお持ちだ。特に胸囲が素晴らしい。意外とケイちゃんはそちらのご趣味だったのかなと密かに香澄は察している。
奥さんはひとしきり香澄に子育て先輩としての心得とかそういう雑談をして食事をお裾わけしてくれ、夕方になると愛する夫と我が子の元へと帰っていった。
一人になったアパートの部屋で、香澄は重い腰を上げてパソコンをつける。まだ連載の仕事が残っているのだ。
起動を待ちながら思い出すのは、退職早々に海外へ飛び立ってしまった友人のことだった。
友人の真由美は、ブラック企業もかくやという激務を経て退職を決めた。詳しい経緯はメールでは聞けず仕舞いだったが、何でも退職したその日に待ち伏せされてあっという間にタイだかバンコクだかに連れ去られてしまったらしい。そこで秘書の仕事をする羽目になったのだという。
雇い主はもちろん、あの金髪の宇宙人だ。
タイからの国際電話で香澄は大笑いしたものである。
きっと、真由美は文句を言いながらものびのびと働いているのだろうから心配はしなかった。
行く先々から彼女からの酒が届くたび、きっと元気だろうと思えるから。
ただ、今の香澄は酒が飲めないのだが。
妊娠の話はしなかったのだ。
(産んでから驚かしたろ)
彼女なら、香澄の子の誕生を思い切り祝ってくれるだろうと知っている。
本当は、堕胎することも考えた。
誰の子だか分からない子供を産んで、香澄のような身勝手な女が育てられる気がしなかった。
けれど、その不安は腹を手に当てると霧散した。
この子供は、香澄であって香澄ではない。
誰かに押さえつけられる苦しみを、香澄は知っている。その香澄がどうして生まれて来ようとする命を妨げられるだろうか。
育てられる環境も覚悟もないのに、子供を産むなど無責任だと罵られてもいい。
ただ、たった一人で香澄の傍にいてくれる子供を無残に殺したりしたくなかった。
相談した米川は香澄の実家に連絡を取るように言ったが、結局連絡はしなかった。今の状態で悟に連れ去られる危険は冒したくなかったのだ。
米川は香澄の意思を尊重し、出来るだけのことはすると奥さんと共に香澄の面倒を見てくれている。
生まれてくる子供には、米川家に足を向けて寝ないよう教育していくつもりだ。もちろん香澄も足を向けて寝ない。
香澄の妊娠期間は、こうして穏やかに過ぎようとしていた。
定期健診で予想された予定日がそろそろ、という頃。
久しぶりに友人から連絡が入った。
「帰国?」
『そう。久しぶりに帰国するから会えへん?』
メールでのやりとりとは違い、懐かしい声は相変わらず溌剌としていた。
めっきり重くなった腹を抱えての外出は米川にも奥さんにも止められたが、運動にもなるからと説得して待ち合わせ場所へと向かう。
「……え!? 何そのお腹!」
真由美の驚き顔が見られた満足感で腹を撫でると、お腹の住人も嬉しげに香澄の腹を蹴ってくる。
「なんやの、今まで内緒にしてたんか!」
「薄情者!」と真由美はまなじりを吊り上げた。
「イギリスで可愛い産着やらあったのに、買って来られへんかったやんか!」
叫んだあとには二人で笑って、
「おめでとう。香澄」
やはり、友人は笑って祝ってくれた。
以前行きつけだった居酒屋に入ると店員が香澄と真由美を覚えていて労ってくれたが、ビールを注文したところで真由美に取り上げられた。
「酒はあかんやろ、やっぱり」
「ビールはジュースです」
「すみませーん、ノンアル一つ」
旨そうな大ジョッキを眼の前に、香澄の前には小さなグラスとノンアルコールビールの瓶が一つ。
恨めしくて睨むと、真由美は慰み程度にチーズじゃがいもを分けてくれた。最近この手のおつまみは口にしてなくて濃い味が非常に旨い。
「いやぁ、さすが真由美サン!」
現金に旨そうに食べる香澄を眺めて真由美が不意に思いついたようでビールから口を放した。
「そういや予定日っていつなん?」
「今日」
答えた香澄の皿が目の前からさっと無くなる。皿を追っていくと顔をしかめた真由美が居た。
「帰れ!」
「大丈夫やって。兆候ないし。こんなの前後するもんやって言ってし」
「誰が」
「担当の米川さんの奥さん」
「……経験者の話ならまぁ」
「奥さんは予定日通りやったらしいけど。最近の医療って凄いねんて」
「やっぱ帰れ!」
「居酒屋来たぐらいで破水なんかせんよ、たぶん」
皿を取り返すと真由美は香澄に唸って睨んだが、「そっちはどうなん」という話題で口ごもった。
「まさかまだ結婚してないの」
「……き」
「き?」
「……今日、初めてキスされた」
「あかん! あの宇宙人、ヘタレやったんか」
「違う、あいつは変態や!」
どっちもどっちだろう。
しかし、くだらない会話というものはどうしてこんなに楽しいのだろうか。
妊娠してからは食べ過ぎに注意していたというのに、香澄は真由美と思う存分食べて飲んだ。
気付けば店は閉店間際で、いつものように割り勘で店の外に出る。
何度も友人と見たはずの都会の夜空は、星の瞬きを無視した夜景が映えて黒々としている。騒いだ名残の熱が夜気にほどよく溶けていった。
「――なあ、香澄」
店から出てどちらともなくぶらぶらと歩きだすと、真由美が香澄に宿る新しい住人を見ながら静かに問いかける。
「誰の子なん?」
いつか誰かに必ず問われる問いだろう。
その最初が、この友人で良かった。
「分からん」
「は?」
怪訝顔の友人に笑いかけて、香澄は肩を竦めた。
「生まれてくるまで分からんねん」
「分からんって…まさかあんたイケメンの担当さんに無理矢理…」
あらぬ想像まで至ったらしい真由美に香澄は「ないない」と首を横に振る。
「米川さんは足向けて寝られへんぐらいの恩人やけど、あの人ものすごい愛妻家やからね」
「じゃあ…」
誰の名前を言いかけたのか。
真由美はそれきり言葉を切った。
彼女の飲み込んだ名前は、今でも痛いほど香澄に刻まれている。
「……最近はな、あの子の子供やったらええのになって思うねん」
もしも、悟の子供であるなら、その子には精一杯の愛情を注いで育てようと思うのだ。
香澄が、最後まで弟であったあの子に渡せなかった愛情の分まで。
香澄が腹を撫でると、真由美が「撫でていい?」と尋ねてくると頷く。
「あの子の子やったら、きっとええ子や」
彼女が穏やかに言うと、腹の中にまで届いたのか中で笑ったように思えた。
「生まれたら絶対知らせてな。駆け付けるし、見に行くから。あ、あとベッド要る?」
「……あんた、おばちゃん通り越して初孫出来たじいちゃんみたいやで」
呆れ調子に真由美を笑うと彼女は「ええやんか!」と頬を膨らませた。
「実家の兄ちゃんの子供は可愛げなくなってくるし、おばちゃん手ぐすね引いてんねんで!」
「そのうち嫌っていうほどタカったるから覚悟しといて」
辛いことも苦しいことも、笑い飛ばしてくれる彼女が居てくれる。
そのことが香澄には一番ありがたいのだから。
本人には言わないけれど。
「……でも、あの、他に可能性のある人は?」
気になるのは当然だろう。
真由美は間違っていない。
いないが、香澄は苦虫を潰した。
――私の本分ですので。
逃げてもいいと囁いたのは奴の方だ。
だったら何が何でも逃げ切ってやる。
「絶対にあいつが父親なわけがない」
珍しい香澄の言い切りに真由美が目を丸くするので、香澄は彼女の腕をとる。
「もう一軒行くで!」
「はぁ? もう帰らなあかんやろ、お母さん!」
「予定や予定」
嫌な予感を振り切りたくて、友人を連れてもう一軒の行きつけの居酒屋の暖簾をくぐる。
そうしている頃にはもう真由美の酔いは回って、香澄も腹いっぱいになって閉店だと店員が告げにくるまでくだを巻いていたのだが、
「……きもちわるい」
腹の違和感と共に香澄は倒れた。
一気に酔いの醒めた真由美が救急車、と叫んでいるのをどこか遠くで眺めながら、まどろみの中で香澄の耳に何者かが囁く。
深くて甘く、それでいて懐かしい声で。
――ほら、人の言うことを聞かないからこんな目に遭うんですよ。
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