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国お抱えの暗殺一族であるクオンタール公爵家の次男、シャルルは国王の命令で王子を誘惑したというユリウスの暗殺の任を受ける。
けれど、それが失敗に終わることをシャルルは分かっていた。王子から守られているユリウスを暗殺することなど、自分にできるわけがないと。結果、予想通りに暗殺は失敗し、掟によって秘密と共に自害したシャルル最後に願った。こんなくそみたいな結末を見て楽しんでいるだろう神たちに「見物料を払え」と。
気が付くとシャルルは暗殺の任を受ける前日の夜まで時間が戻っていた。女神からのたった一言、「見物料は払ったわよ」という言葉に自分が死に戻ったのだと気づく。死に戻ったはいいものの、このままではあのくそみたいな結末を迎えることになるとシャルルが回避方法を思案していれば、妹の想い人が神である豊穣龍の贄に選ばれたと知る。
豊穣龍の贄は高貴な純血。つまり貴族だ。自分が贄になれば少なくともあのくそみたいな結末を回避できるのではないか。シャルルは半ばやけくそで豊穣龍の贄になることにした。
これはやけくそで豊穣龍の贄になったら何故かどうにかなってしまったシャルルの運命回避録。
冗談通じない系冷静美形神龍×飄々としている系美男子元公爵令息のシリアスをぶち壊すドタバタBL。
文字数 54,736
最終更新日 2025.11.11
登録日 2025.10.27
異常聴覚という特異体質を持つレミリア・シフォンは声音や音に籠められた感情を読み取ることができた。そんな彼女は音楽の神に愛された神才と称されるミカエル・ベルナールと出逢う。彼の素直な想いの音はピアノの音にも反映されてとても綺麗だった。
ミカエルは自分の音楽じゃなくて、自分自身を見てほしいと言った。だからレミリアは言った〝貴方が弾く〟から好きよと。貴方の音楽ではなくて、貴方自身だからその音が奏でられると。そんな会話がきっかけでミカエルにレミリアは懐かれてしまう。
これは音に敏感で絵を描くのが好きな伯爵令嬢のレミリアと、音楽をただ愛している公爵令息のミカエルの純愛物語。
※あまり令嬢令息の設定は強く出ていません。とある異世界の学校を舞台とした青春恋愛ものとなりますので、そこのところご了承ください。
文字数 65,602
最終更新日 2025.02.19
登録日 2025.01.29
高校生である天上院時久はある事件を解決してからというのも、警察の協力者となっていた。そんな時久の同級生の皇由香奈に「演劇部の手伝いをしてほしい」と頼まれる。顔合わせのために演劇部の部室である多目的ホールへと向かった時久たちの目の前には――部長の白鳥葵の死体がぶら下がっていた。事件の容疑者として幼馴染の新垣飛鷹が疑われしまい、時久は彼女の無実を証明するために推理することに。
これは役者になれるわけもなく踊り続けた道化にもなれなかった者の、亡き彼女へ向けた想いの結末。
文字数 85,053
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.02.27
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