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シリーズ物声劇台本
偽善の悪魔 単発 短期公開
しおりを挟むジュリア 女 14歳
悪魔の生まれ変わり。前世の凄惨な記憶を持ち合わせているが、今世では人として生きると決めているため、必死に押し隠す。
リュウイ 男 14歳
ジュリアの幼馴染。明るくいつもジュリアのそばにいるが、彼女が前世の記憶を持ち合わせていることに気づいていない。
ジーナ 女 32
ジュリアの母。笑顔が素敵な優しくておおらかな母親。
魔法専門職についていたが、子供を産んで隠居。今は魔法薬を専門に家計を支えている
カルア 男 36
ジュリアの父。剣の使い手。今は引退したがそれなりの手練れ。村の護衛を兼ねた魔物狩りで夕食の糧を持って帰ってくる。
??? 不明 不明
ジュリアの中にあるもうひとつの声。ジュリアいわく、過去の悪魔の記憶が囁いているのだという。ことある事に悪魔の誘惑を囁いてくる厄介なそんざい。
メインキャラ
ジュリア
???
脇役兼モブキャラ
リュウイ
カルア
ジーナ
【配役表】
ジュリア 女:
リュウイ 男:
ジーナ 女:
カルア男:
??? 不明:
##############台本##############
ジーナ語り《私たちには、どうすることも出来なかったの?》
カルア語り《なにかできたとしたら、話を聞くことだろう。だが。自分の娘にそんな苦悩があると、誰が思うのか》
リュウイ語り《僕には、彼女が何かを抱えていることは知っていたんだ。だけど、それを聞き出すことは出来なかった。話して、貰えなかった。僕は、頼りなかったのかな。話してくれれば、僕は力になれたのに》
カルア語り《全ては後の祭りとなってしまった。あの日、私達はなんの力にもなれずに、我が子の手を離してしまった》
ジーナ語り《どうしても、私たちでは頼りないのかしら。あの子は、あの子は一体何を抱えているの?》
リュウイ語り《ジュリ。ジュリア。みんな待ってるよ。あの日のことなんて忘れて、早く帰ってきてほしいと、心から願うよ?》
???「ほら、やりたいんだろ?」
ジュリア「っ!?」
???『どれだけ否定しようが、体は正直だ。抑えきれないのだろう』
ジュリア「ちがう!」
???『あぁ、あの白い肌を切り裂いて、真っ赤な血を散りばめたら、どれほど綺麗なのだろうな?』
ジュリア「黙れ!!」
リュウイ「ジュリ?」
???『やってしまえ』
ジュリア「やめっ!」
???『ふふふ。、ほら、やってしまえばいい。そうすれば、その飢えともおさらば出来るのだぞ?』
ジュリア「違う!私は!」
リュウイ「大丈夫?なんか」
???『ほら、目の前にいい獲物が』
ジュリア「っ!?っ来るな!!!」
リュウイ「えっ?ちょ、ジュリア?」
???『なかなか強情だねぇ?どれほど耐えても、余計に苦しむだけだと言うのに』
ジュリア「それでも私はっ!もう昔の私ではない!悪魔ではないのだ!私は私だ!昔の私がどれほど愚かだったか」
???『それでも楽しかったのだろう?良いではないか。我々は、楽しいことを一番に考え実行する生き物なのだ。間違っていない。全て正しい行いなのだよ』
ジュリア「間違っていたのだ!私は!嘆き苦しんだ人間の顔を見たかった!今の貴様のように欲に溺れて好き勝手やっただけの悪魔に過ぎない!」
???『だからそれが正しい行いなのだよ。お前もよくわかっているではないか。なぁ?』
リュウイ「ジュリア!?」
ジュリア「リュウイ!!!」
リュウイ「っ!?」
ジュリア「すまない。こっちに来るな。私に、近づくな。その代わりに、頼みたいことが、ある」
リュウイ「でも、ジュリア、苦しそうだよ。どうしたの?大丈夫?」
ジュリア「大丈夫だ。心配ない。ただ、少し苦しくなってるだけ。そのうち治るが、それより、カルア、、、父様を呼んできてくれないか?」
???『おやおや、どんな小細工をしても無駄だよ?』
リュウイ「おじさんを?」
ジュリア「そうだ。母様には、内緒でだ。秘密の相談があると言って父様を呼び出してこい。ここからならすぐだろう。そのあとは、母様が不審に思わないようにリュウイ、お前がそばについてやってくれ」
リュウイ「で、でも、ジュリアを1人n」
ジュリア「リュウイ、頼む。お願いだ。父様なら、今の私をどうにでもできる。ぎゃくに、彼にしかできないことなんだ」
リュウイ「、、、、、、」少し迷ったあと心を決める
ジュリア「、、、頼めるか?」見届けて、少し微笑む
リュウイ「わかったよ!すぐ!すぐに戻るから、待ってて!」
ジュリア「あぁ」
???『くっ、、、っはははは!こりゃたまげた!自分から命綱を手放すなんてなぁ?さすがに驚いた。お前はバカではあるまいよ?あの子供と話しているからこそ意識が保てた物を、自分から手放してどうする』
ジュリア「うるさい。彼の足なら、そう時間はかからない。それくらいの時間なら」
???『それは何も起こらなければ、の話だ』
ジュリア「な、に?」
???『ここで例えば。昔の記憶がチラついたら?』
ジュリア「貴、様っ何を!」
???『ほれ』
ジュリア「なぁっ!?」
???『はっはっはっは!ほれほれ!』
ジュリア「や、やめっ!」
???『ほれほれほれほれ!1番鮮明な記憶だ。何百、何千の人間が死んでゆく姿も素晴らしいもが、しかし。美しい雲のように、白い肌に飛び散った鮮血。われが思うにそれが一番そそる姿だと思うのだよ。お前もそうは思わんか?』
ジュリア「だから!黙れと!」
???『ふふふ。もっとあるぞ?これは大戦中に2つの戦場を暴れた時のもの。こちらは面白いおもちゃを間違えて壊してしまった時のもの』
ジュリア「ぐうっ!や、、、め」
???『おー。力の暴走が始まったか。知っていたか?この暴走時、われはある程度力を制御できるのだよ。お前ではなく【私が】な?』
リュウイ「ジュリアー!」
???『おやおや。お前の言いつけを守らず、全員連れてきてしまったではないか、あの子供。そうだ!こうすればお前も早く目覚めるのではないか?』
ジュリア「何をっ企んでいるっ!?」
???『あの子供の肌は、嫌に白いからな。赤い鮮血は、さぞ映えるであろ?』
ジュリア「な!?まさか!?」
???『その、まさかだ』
ジュリア「くそが!りゅうい!くるなああああ!!」
リュウイ「え!?ジュリ!?」
カルア「ジュリア!?」
ジーナ「じゅりちゃん!?」
ジュリア「リュウイ!にげっ!」
???『遅い』
ジュリア「っ!」
ジーナ「ひっ」
カルア「リュウイ!!!」
リュウイ「、、、へ?、、、ごふっ」
???『はっはっは!ほら!みろ!すごく綺麗だ!少し制御が甘く、つい切断してしまったが。とても綺麗だぞ?なぁそう思うだろう!?私の目に、狂いはなかった!』
カルア「リュウイ!おいリュウイ!くそ!しっかりしろ!死なせはしないからな!」
ジーナ「りゅ、リュウちゃんっ!」
リュウイ「ごほっごふっ、、、はあっ」
???『ああっ!ほら、よく見てみろ!あの苦痛に歪む顔を。あの額に触れた鮮血を!』
リュウイ「、、、、、、」
カルア「くそ!くそ!これはっ」
ジーナ「あなた!これは!どうしよう!元に戻らないの!」
???『口からあふれでた綺麗な紅を!白い肌にこびりついて、擦りついて! まるで花のようじゃないか!』
カルア「なんだこれは!なぜ回復魔法が聞かない!?これではまるで!」
ジーナ「かいふくがっ!!!聞かないなんてそんなこと!」
???『それはそうだろうなぁ?私が操ったのは上級魔物の力。上級魔の魔法でで傷つけられたものは、回復魔法が一切効かない。これでお前の立場も危うくなったなあ?』
ジュリア「、、、、あ、、」
???『ん?おや?おやおやおや?』
ジュリア「、、、り、、、い、、?」
???『これはっ!』
ジュリア「、、、りゅう、い?」
???『あはははははははははは!!!壊れた!このモノ、ついに壊れたぞ!そうか!そうか!あの子供はそれほどまでに大事だったのか!これはいい!いいものが見られたぞ!』
ジュリア「うそ、、、だろ、、?」
???『ふむ。だがもう少し深みに嵌らせるのも悪くは無いな。いやはや。嘘ではないぞ?お前の力が暴走したおかげで、私は力を使えたのだ』
ジュリア「、、、だ、から、、?」
???『知りたくはないだろうが教えてやる。これはな?』
???『お前が殺したも同然なんだ』
ジュリア「い、いやああああああぁ!!!!」
???『はははは!よしやったぞ!主導権を勝ち取った!ほら私に委ねてしまえ!全てだ!そうすれば貴様の見たくなくなったこの世界すべてを破壊し尽くそうじゃないか!!』
つづく?
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