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クトゥルフ神話TRPGセッション切り抜き集
3人用 男1 少年1 セリフ二つの男1「泡沫の夢」【仮公開】
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【キャラ紹介】
竜也 男 23 自衛隊
明るく気さくな性格。あらゆる不幸を呼び込み自衛隊仲間には密かに『疫病神の化身』と恐れられるちょっとした有名人。
とある登山に参加してとんでもない化け物にあったり、なんだか親友がいなくなって大変な目にあったりといろんな経験を積んでいる。
不運を招くことは本人は気づいていない。鈍感男である。
ある事件の最中に世話をしていたアキラという子供を助けられず、一時期元気をなくしていたが、一年経ってなんとか持ち越したところである。
アキラ 見た目7歳 不明
とある事件に巻き込まれた際に竜也の家に転がり込んできた少年。正真正銘の化け物で、竜也とアゲハと吾作の中の良さに惚れて、人間になりたいと中に入り込んだが、人間に近づくにつれて自分のしたことの罪の重さを理解し、自分の身を犠牲に3人を助けた。3人は輝をとても可愛がり、その中でも達也は特別な思い入れをアキラに抱いていた。
サブ(らすとにちょろっとだけ)
鎌田 吾作 男 23 大学生
竜也の幼馴染。不運を招く男の横にいたため、いろんな事件やトラブルに巻き込まれては一緒に解決してきた親友。しかし、もう一人アゲハという親友を取り合う形で対立しており、毎日喧嘩ばかりしているが、何かあると結束力が強く、竜也のブレーキ役として活躍している。
【あらすじという名の状況説明】
竜也は、アキラがいなくなったあの日からずっと、アキラが帰ってくるのを信じて待ち続けた。夜は眠れず、心を軽く病み始め、夢にまで見るように。
そんなある日、輝の魂が竜也の心の闇に気付いて、彼の夢の中に入り込む。
夢に出てきたアキラに、自身の気持ちを恥ずかしげもなくさらけ出し、それに対してアキラは。
↓↓以下台本↓↓
竜也【ただ、ただ俺は願った。もう一度、あの日々を。きっとあったかもしれない未来を、もう一度掴むチャンスが訪れることを。あの笑顔を、最後にしたくないと。さようならをするにはまだ早い。やりたい事が、してやりたい事が、たくさん、たくさんありすぎて。いつも胸が張り裂けそうになる】
アキラ【僕にはあまりにも、受けてあまりある幸せだった。僕を見下ろす優しい目。ふと降りてくる静かで柔らかい手。さりげなく溢れてくる、目の前に跪いて僕を見る、その暖かな。もうたくさんもらいすぎて、ぼくの胸にはよくわからない重りがのしかかった。それはとても重くて、抱えるにはあまりにも苦しいもののはずなのに、ぼくはそれを大事に抱えて、手放したくないって必死に願ったんだ。ぼくにも、なぜだかは分からなかった】
竜也【もう一度、ただもう一度だけチャンスをくれないか】
アキラ【サヨナラの言葉が口をついて出そうになるのを、ぼくはなぜか抑えた。、だって、とても悲しそうだったから】
竜也【あの日の『またな』が再び】
アキラ【ぼくも、こんな暗い場所を抜け出して、あの人にまた会えるなら】
竜也【再びきてくれるなら、夢だっていい】
アキラ【敵わない願いでも、それでも伝えられたらいいな】
竜也【もう一度】
アキラ【もう一度だけ】
竜也「ん、、、あ?俺、寝てたのか」
竜也「いつの間に?まぁ、いいか。さて、メシでも食うか」
アキラ「おはよう、お兄さん」
竜也(驚愕で固まる)
アキラ「こんな時間まで寝てたら、ダメでしょ?」
竜也「、、あ、、あ、、?」(驚きすぎ)
アキラ「ふふ、びっくりしてるお兄さんも新鮮だね」
竜也「おま、、、あき、、ら?」
アキラ「うん。そう。アキラ。ぼくの名前はアキラ。ただいま、お兄さん」
竜也「いや、、だって、、有り得ない。アキラは、だってあの時、、、っ!」
アキラ「死んじゃったって?お兄さん本気で言ってる?ほんとは、全く信じてなかったくせに」
竜也「違う!違うっオレはっだって!助けられ、、、なく、て、、」
アキラ「違うよ。それは、お兄さんのせいじゃない。それも知ってるでしょ?お兄さんは全部知ってる。ぼくがやろうとしていた事。それはね、ぼくの意思なんだ」
竜也「、、、、」
アキラ「とりあえず落ち着いて。お兄さん驚きすぎてすごい顔になってる。ぼく、その顔嫌いじゃないけど、あまりやりすぎるとお兄さんの心臓が止まっちゃいそうだから」
竜也「お前、本物なのか?アキラなのか?オレの、夢とかじゃなくて?ほんとうに、、?」
アキラ「それは、言えない。お兄さんがどう思うか。今はそれが重要。ぼくからは、なにも言えないんだ」
竜也「、、、、っはーーーー。わかった、一旦落ち着く」
アキラ「うん。賢明な判断だね。とりあえず?ご飯食べよ?」
竜也「あー、そうだな。準備しよう」
ご飯準備完了
アキラ「もぐもぐもぐ。うふふ。美味しい」
竜也「ん?ありあわせで作っただけだから、そこまで美味しくはないだろ。むぐむぐ」
アキラ「ううん。竜也くんが作るご飯、僕大好きだよ」ニッコリ幸せそう
竜也「っ!?おま、、、不意打ちだろ」悔しそう
アキラ「こうやって竜也くんとご飯食べられるなんて、夢みたいだなぁ」
竜也「は、そう、か、、、、これは、オレの夢、か?」
アキラ「お兄さんは、夢に見るくらい、ぼくのことを思ってくれてたの?」
竜也「当たり前だ。お前を救えなかったあの日から、忘れたことなんて一度もない。もう一度会えるなら、夢だろうが幻覚だろうがなんでもいい。なんて思ってた時期もあったぞ」
アキラ「そっか。嬉しいな。でも、ちょっと複雑」
竜也「複雑?」
アキラ「だって、お兄さん、今すごく苦しそうなんだもん。ぼくのことを思ってくれるのはすごく嬉しいけど、それがお兄さんの苦しみに繋がってるって思うと、嬉しい反面、すこし悲しい」
竜也「いいんだ。これは。オレの、、、」
アキラ「あなたは、優しいね」
竜也「優しい?俺が?」
アキラ「うん。とっても優しくて、繊細であったかくて、ぼく、お兄さんのそういうところ大好きだよ」
竜也「俺は優しいんじゃない。臆病で、弱いだけだ」
アキラ「お兄さん?」
竜也「だってそうだろ。あの日、俺はお前に手を伸ばそうと思えば伸ばせたんだ。あいつの手を振り払っていくこともできた。なのに、踏み出せなかった。あの瞬間、俺は自分の命を一瞬天秤にかけたんだ」
アキラ「それは仕方ないよ。誰だって、自分の命は大事にしたい。死ぬのは怖いものだよ。お兄さんに限らずみんなそう」
竜也「違うっ違う!俺はお前を助けたかったんだ!俺の命を落としてもかまわなかった!何よりお前を失うことだけは避けたかったんだ!なのに!あの時、あの一瞬!俺の足は動きを止めた!臆病以外の、なんだっていうんだよ!」
アキラ「お兄さん。ダメだよ。ダメ。、それ以上は考えちゃダメ。落ち着いて。ぼくは言葉を尽くすのが下手だから、何か、お兄さんの心を支えるような言葉をあげられないけど、それでもダメだよ。お兄さんの心が壊れちゃう前に、止まって、お願い」
竜也「正義がなんだ。人助けがなんだ。全て意味がないじゃないか。大切なもの一つ守れないで、なにが正義の味方だ!ガキの絵空事だと気づくのが、こんなに遅くなるなんて思わなかった。俺のやってきたことは所詮、偽善でしかない!正義も為せず。お前を助けられず。今もこうやって情けなくお前を夢に見てやがるっ。なんて弱い」
アキラ「おにいさん、、、」
竜也「アキラっ頼むっ戻ってきてくれよっ!オレはっ!お前と未来を見たかったんだっ!馬鹿みたいに騒いで、あちこちに遊びに行って!お前の知らない世界を見せてやりたかった!オレら3人とアキラでオレの欲しいものは全部揃うんだ!それ以外なにもいらない!」
(竜也がアキラを、抱きしめる描写)
アキラ「、、、っ!」
竜也「たのむ、、たのむよ、、あきら、、おれは、、」
アキラ「、、、僕はね、おにいさん。幸せだったよ」
竜也「、、、!?」
アキラ「おにいさんの声は、いつも優しくて、僕のことを見るときの目も、ふわっと暖かくて、僕の頭を撫でる手は、この世のどんなものより、心が満たされたんだ」
竜也「、、、」
アキラ「僕は、人間になりたかったんだ。化物の僕が人間になれば、僕も。みんなの仲間に入れるかなって。、心からね、そう思ったんだよ。でも、そんな僕におにいさんたちはすごく優しくしてくれた。いろんなことを教えてくれたし、僕ね、すごく嬉しかったんだ」
竜也「当たり前だ!お前は!もう立派な一人の人間だ!俺が!俺たちが証明してやる!」
アキラ「うん。うん知ってる。みんなが、僕を人間にしてくれた。だから僕、今ここにいるんだよ」
竜也「そうさ。。だから、かえ」
アキラ「おにいさん。僕ね、伝えたいことがあるんだ」
竜也「なんだ?なんだって聞いてやる」
アキラ「本当はあの日に伝えなきゃいけなかったんだけど」
竜也「、、、アキラ、、?お前まさか」
アキラ「僕もね、夢を見たんだ。こんな、幸せな夢。人間らしい、僕の大好きな。だからもう、僕ね。満足だよ」
竜也「やめろ、、よせ、、アキラそれだけは」
アキラ「おにいさん、、、
——さようなら」
#############
竜也「っ!!、、、あ、れ?」
吾作「お前、どんな夢を見てたんだよ。気持ち悪いくらいうなされてたぞ」
竜也「、、は、、夢?」
吾作「、、、、どうした」
竜也「いや、なんでもない。ただの、夢だ」
吾作「お前、また何か抱えてんな?」
竜也「は?」
吾作「なに隠してんだよ。ほら、吐いちまえ」
竜也「お前に、関係ないだろ」
吾作「アキラだろ」
竜也「っ!?」
吾作「当たり、か」
竜也「、、んで、わかんだよ」
吾作「まぁ、腐れ縁とは言え、幼馴染みだからな」
竜也「嫌がってるくせにな」
吾作「お前が危なっかしいからだろ」ぼそっ
竜也「何か言ったか?」怒
吾作「なにも。それで、何か言われたか?」
竜也「さようならって、、」
吾作「、、、なるほどな」
竜也「お前、何か知ってるような口ぶりだな」
吾作「俺のところにもきたからな」
竜也「は?きた?」
吾作「そう。俺のところにもアキラが来たんだよ。昨夜な」
竜也「何か言ってたか!?」
吾作「おまっ!竜也!近い近い!気持ち悪いわ!」
竜也「なにを言ってた!!」
吾作「別れをいいに来た。あとは竜也をよろしくってよ。なんで俺がお前の面倒を見なきゃならないんだか」
竜也「、、、」
吾作【こいつはいつも、アキラが帰ってくるって信じてたからな。そのせいで精神的にまいってる節があった。、アキラ。お前はほんとうにもう帰ってこないんだな。俺は、いや、俺も、本当のところは帰ってきて欲しかったよ。アキラ】
一時完結?
竜也 男 23 自衛隊
明るく気さくな性格。あらゆる不幸を呼び込み自衛隊仲間には密かに『疫病神の化身』と恐れられるちょっとした有名人。
とある登山に参加してとんでもない化け物にあったり、なんだか親友がいなくなって大変な目にあったりといろんな経験を積んでいる。
不運を招くことは本人は気づいていない。鈍感男である。
ある事件の最中に世話をしていたアキラという子供を助けられず、一時期元気をなくしていたが、一年経ってなんとか持ち越したところである。
アキラ 見た目7歳 不明
とある事件に巻き込まれた際に竜也の家に転がり込んできた少年。正真正銘の化け物で、竜也とアゲハと吾作の中の良さに惚れて、人間になりたいと中に入り込んだが、人間に近づくにつれて自分のしたことの罪の重さを理解し、自分の身を犠牲に3人を助けた。3人は輝をとても可愛がり、その中でも達也は特別な思い入れをアキラに抱いていた。
サブ(らすとにちょろっとだけ)
鎌田 吾作 男 23 大学生
竜也の幼馴染。不運を招く男の横にいたため、いろんな事件やトラブルに巻き込まれては一緒に解決してきた親友。しかし、もう一人アゲハという親友を取り合う形で対立しており、毎日喧嘩ばかりしているが、何かあると結束力が強く、竜也のブレーキ役として活躍している。
【あらすじという名の状況説明】
竜也は、アキラがいなくなったあの日からずっと、アキラが帰ってくるのを信じて待ち続けた。夜は眠れず、心を軽く病み始め、夢にまで見るように。
そんなある日、輝の魂が竜也の心の闇に気付いて、彼の夢の中に入り込む。
夢に出てきたアキラに、自身の気持ちを恥ずかしげもなくさらけ出し、それに対してアキラは。
↓↓以下台本↓↓
竜也【ただ、ただ俺は願った。もう一度、あの日々を。きっとあったかもしれない未来を、もう一度掴むチャンスが訪れることを。あの笑顔を、最後にしたくないと。さようならをするにはまだ早い。やりたい事が、してやりたい事が、たくさん、たくさんありすぎて。いつも胸が張り裂けそうになる】
アキラ【僕にはあまりにも、受けてあまりある幸せだった。僕を見下ろす優しい目。ふと降りてくる静かで柔らかい手。さりげなく溢れてくる、目の前に跪いて僕を見る、その暖かな。もうたくさんもらいすぎて、ぼくの胸にはよくわからない重りがのしかかった。それはとても重くて、抱えるにはあまりにも苦しいもののはずなのに、ぼくはそれを大事に抱えて、手放したくないって必死に願ったんだ。ぼくにも、なぜだかは分からなかった】
竜也【もう一度、ただもう一度だけチャンスをくれないか】
アキラ【サヨナラの言葉が口をついて出そうになるのを、ぼくはなぜか抑えた。、だって、とても悲しそうだったから】
竜也【あの日の『またな』が再び】
アキラ【ぼくも、こんな暗い場所を抜け出して、あの人にまた会えるなら】
竜也【再びきてくれるなら、夢だっていい】
アキラ【敵わない願いでも、それでも伝えられたらいいな】
竜也【もう一度】
アキラ【もう一度だけ】
竜也「ん、、、あ?俺、寝てたのか」
竜也「いつの間に?まぁ、いいか。さて、メシでも食うか」
アキラ「おはよう、お兄さん」
竜也(驚愕で固まる)
アキラ「こんな時間まで寝てたら、ダメでしょ?」
竜也「、、あ、、あ、、?」(驚きすぎ)
アキラ「ふふ、びっくりしてるお兄さんも新鮮だね」
竜也「おま、、、あき、、ら?」
アキラ「うん。そう。アキラ。ぼくの名前はアキラ。ただいま、お兄さん」
竜也「いや、、だって、、有り得ない。アキラは、だってあの時、、、っ!」
アキラ「死んじゃったって?お兄さん本気で言ってる?ほんとは、全く信じてなかったくせに」
竜也「違う!違うっオレはっだって!助けられ、、、なく、て、、」
アキラ「違うよ。それは、お兄さんのせいじゃない。それも知ってるでしょ?お兄さんは全部知ってる。ぼくがやろうとしていた事。それはね、ぼくの意思なんだ」
竜也「、、、、」
アキラ「とりあえず落ち着いて。お兄さん驚きすぎてすごい顔になってる。ぼく、その顔嫌いじゃないけど、あまりやりすぎるとお兄さんの心臓が止まっちゃいそうだから」
竜也「お前、本物なのか?アキラなのか?オレの、夢とかじゃなくて?ほんとうに、、?」
アキラ「それは、言えない。お兄さんがどう思うか。今はそれが重要。ぼくからは、なにも言えないんだ」
竜也「、、、、っはーーーー。わかった、一旦落ち着く」
アキラ「うん。賢明な判断だね。とりあえず?ご飯食べよ?」
竜也「あー、そうだな。準備しよう」
ご飯準備完了
アキラ「もぐもぐもぐ。うふふ。美味しい」
竜也「ん?ありあわせで作っただけだから、そこまで美味しくはないだろ。むぐむぐ」
アキラ「ううん。竜也くんが作るご飯、僕大好きだよ」ニッコリ幸せそう
竜也「っ!?おま、、、不意打ちだろ」悔しそう
アキラ「こうやって竜也くんとご飯食べられるなんて、夢みたいだなぁ」
竜也「は、そう、か、、、、これは、オレの夢、か?」
アキラ「お兄さんは、夢に見るくらい、ぼくのことを思ってくれてたの?」
竜也「当たり前だ。お前を救えなかったあの日から、忘れたことなんて一度もない。もう一度会えるなら、夢だろうが幻覚だろうがなんでもいい。なんて思ってた時期もあったぞ」
アキラ「そっか。嬉しいな。でも、ちょっと複雑」
竜也「複雑?」
アキラ「だって、お兄さん、今すごく苦しそうなんだもん。ぼくのことを思ってくれるのはすごく嬉しいけど、それがお兄さんの苦しみに繋がってるって思うと、嬉しい反面、すこし悲しい」
竜也「いいんだ。これは。オレの、、、」
アキラ「あなたは、優しいね」
竜也「優しい?俺が?」
アキラ「うん。とっても優しくて、繊細であったかくて、ぼく、お兄さんのそういうところ大好きだよ」
竜也「俺は優しいんじゃない。臆病で、弱いだけだ」
アキラ「お兄さん?」
竜也「だってそうだろ。あの日、俺はお前に手を伸ばそうと思えば伸ばせたんだ。あいつの手を振り払っていくこともできた。なのに、踏み出せなかった。あの瞬間、俺は自分の命を一瞬天秤にかけたんだ」
アキラ「それは仕方ないよ。誰だって、自分の命は大事にしたい。死ぬのは怖いものだよ。お兄さんに限らずみんなそう」
竜也「違うっ違う!俺はお前を助けたかったんだ!俺の命を落としてもかまわなかった!何よりお前を失うことだけは避けたかったんだ!なのに!あの時、あの一瞬!俺の足は動きを止めた!臆病以外の、なんだっていうんだよ!」
アキラ「お兄さん。ダメだよ。ダメ。、それ以上は考えちゃダメ。落ち着いて。ぼくは言葉を尽くすのが下手だから、何か、お兄さんの心を支えるような言葉をあげられないけど、それでもダメだよ。お兄さんの心が壊れちゃう前に、止まって、お願い」
竜也「正義がなんだ。人助けがなんだ。全て意味がないじゃないか。大切なもの一つ守れないで、なにが正義の味方だ!ガキの絵空事だと気づくのが、こんなに遅くなるなんて思わなかった。俺のやってきたことは所詮、偽善でしかない!正義も為せず。お前を助けられず。今もこうやって情けなくお前を夢に見てやがるっ。なんて弱い」
アキラ「おにいさん、、、」
竜也「アキラっ頼むっ戻ってきてくれよっ!オレはっ!お前と未来を見たかったんだっ!馬鹿みたいに騒いで、あちこちに遊びに行って!お前の知らない世界を見せてやりたかった!オレら3人とアキラでオレの欲しいものは全部揃うんだ!それ以外なにもいらない!」
(竜也がアキラを、抱きしめる描写)
アキラ「、、、っ!」
竜也「たのむ、、たのむよ、、あきら、、おれは、、」
アキラ「、、、僕はね、おにいさん。幸せだったよ」
竜也「、、、!?」
アキラ「おにいさんの声は、いつも優しくて、僕のことを見るときの目も、ふわっと暖かくて、僕の頭を撫でる手は、この世のどんなものより、心が満たされたんだ」
竜也「、、、」
アキラ「僕は、人間になりたかったんだ。化物の僕が人間になれば、僕も。みんなの仲間に入れるかなって。、心からね、そう思ったんだよ。でも、そんな僕におにいさんたちはすごく優しくしてくれた。いろんなことを教えてくれたし、僕ね、すごく嬉しかったんだ」
竜也「当たり前だ!お前は!もう立派な一人の人間だ!俺が!俺たちが証明してやる!」
アキラ「うん。うん知ってる。みんなが、僕を人間にしてくれた。だから僕、今ここにいるんだよ」
竜也「そうさ。。だから、かえ」
アキラ「おにいさん。僕ね、伝えたいことがあるんだ」
竜也「なんだ?なんだって聞いてやる」
アキラ「本当はあの日に伝えなきゃいけなかったんだけど」
竜也「、、、アキラ、、?お前まさか」
アキラ「僕もね、夢を見たんだ。こんな、幸せな夢。人間らしい、僕の大好きな。だからもう、僕ね。満足だよ」
竜也「やめろ、、よせ、、アキラそれだけは」
アキラ「おにいさん、、、
——さようなら」
#############
竜也「っ!!、、、あ、れ?」
吾作「お前、どんな夢を見てたんだよ。気持ち悪いくらいうなされてたぞ」
竜也「、、は、、夢?」
吾作「、、、、どうした」
竜也「いや、なんでもない。ただの、夢だ」
吾作「お前、また何か抱えてんな?」
竜也「は?」
吾作「なに隠してんだよ。ほら、吐いちまえ」
竜也「お前に、関係ないだろ」
吾作「アキラだろ」
竜也「っ!?」
吾作「当たり、か」
竜也「、、んで、わかんだよ」
吾作「まぁ、腐れ縁とは言え、幼馴染みだからな」
竜也「嫌がってるくせにな」
吾作「お前が危なっかしいからだろ」ぼそっ
竜也「何か言ったか?」怒
吾作「なにも。それで、何か言われたか?」
竜也「さようならって、、」
吾作「、、、なるほどな」
竜也「お前、何か知ってるような口ぶりだな」
吾作「俺のところにもきたからな」
竜也「は?きた?」
吾作「そう。俺のところにもアキラが来たんだよ。昨夜な」
竜也「何か言ってたか!?」
吾作「おまっ!竜也!近い近い!気持ち悪いわ!」
竜也「なにを言ってた!!」
吾作「別れをいいに来た。あとは竜也をよろしくってよ。なんで俺がお前の面倒を見なきゃならないんだか」
竜也「、、、」
吾作【こいつはいつも、アキラが帰ってくるって信じてたからな。そのせいで精神的にまいってる節があった。、アキラ。お前はほんとうにもう帰ってこないんだな。俺は、いや、俺も、本当のところは帰ってきて欲しかったよ。アキラ】
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