声劇・セリフ集

常に眠い猫

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1人用声劇

日記 音声録音 「最強勇者観察日記~たまには録音で日記をつけてみる~」

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一人用声劇「最強勇者観察日記~たまには録音で日記をつけてみる~」

登場人物。
クルミ〔女〕とても明るく真面目な女の子。ツッコミ要員。


開始

えっと、これで入った?

大丈夫だよね?

あ。あーあーてすてす。

入ってるね。よし

今日は2012年2月3日。

アカメを拾ってから、早くも一ヶ月を過ぎました。

いつもは日記帳の方につけてるんだけど、たまにはこういうのもいいかなって。

別に、書くのがめんどくさいなぁとか、思ったわけじゃないよ?

本当に決して。うん。

、、、ごほん。

今日あったことをさっというなら、アカメが町のガードレールを壊したのと、町のおばさまがたに、カルクくんファンクラブなるものがあると暴露されたこと。かな。

なによファンクラブって。確かに?イケメンだけど?

この世界にはまれに見る?イケメンだし?紳士だけど?

ファンクラブの会員が約300人越えって一体なにがあったらそうなるのよ?

確かアカメは一度しか外に出たことがなかったと思うんだけど。あまり外に出さないようにしてたのに、なんでそんなに会員がいるのか本当に謎。

まぁ、曰く。

ガードレールが壊されたというところが関連してくるらしいのよねこれが。

ガードレールが壊された、というより、結果的に壊してしまったのだけど、意図して壊したわけではない。

あれでも一応勇者らしいから?

そして勇者らしく人を助けた結果、ガードレールは無残な姿になり果ててしまったと。

彼の、アカメの話だと、横断歩道を挟んで、アカメファンクラブ筆頭メンバーの淑女に会い、その女性はアカメに夢中になって道路を飛び出してしまったところを、アカメがとっさに助けたのだとか。

とんでもないスピードだったようで、そのスピードを受け止めたガードレールは、無残にもひしゃげてしまった、と。

私も現場を見てきたけど、頑丈なガードレールが、まるで自在に曲げた白いモールのようなことになっていて、なんかもう、力抜けたよね、うん。

そんでもって、そんなことがあった現場は不幸にも人がとんでもなく多い場所でして。

どうやら一部始終を見ていた人たちが、
あの人かっこいいよね
ファンクラブがあるんだって
はいろはいろ
あの子も誘ってみんなでさ

的なことを話しているのを、聞いてしまった。

まぁそんな具合に増えていった、らしい。

なんだろうなぁ。

ここまでくると驚きとか苛立ちとか、あらゆる感情を超えて、力抜けるよねぇ。

現実味がないとはこのことだなと、私は本当に思った。

いっそファンクラブをこっちで運営して商売でも、、、、ふふ。

ん?ごほん。

まぁそういう黒い話は置いといて。

こんなものかなぁ。

今日1番驚いたのはガードレールよりも、ファンクラブの方だったね。

おばさんに会うたびにそんな話をされるから、どうすればいいかわからないのなんの。

有名人とかのプロデューサーとか、側近とか?

そういう人たちの気持ちがものすごくわかったような気がする。

今日はもうアカメも部屋に戻ったし、私もやることは終わったから、これを録音したら寝ようと思う。

明日はなんかお客さんが来るみたいだし、ちゃんと備えておかないとねぇ。

変な人じゃないといいなぁ。

それじゃおやすみなさい。

また、あした。
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