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本編
2.ユーケルンの魔法陣
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古の魔王侵攻の際、聖女に授けられた八大魔獣の魔法陣。それらは聖女の血を引く上流貴族八家が一つずつ所有している。
それこそが上流貴族の証で、身分よりも直系の血筋が優遇される理由。
風の魔獣であるユーケルンの魔法陣は、アルバード領のどこかに、恐らく高難度の風魔法で封印されている。魔導士としては優秀な母でも突き止められなかったのは、恐らく属性が異なるため。
母セレスが操れるのは、水魔法と基礎の炎魔法だけだったから。
しかし本邸にある書斎には、母が調べようとしていた形跡があった。アルバード領の地図に風魔法の魔導書、魔王侵攻を記した歴史書など。
レミリアは優秀な母の調査の軌跡を追い、父から贈られた貴重な書籍を読み漁り、ひたすら調べ尽くした。考え得る風魔法とその応用魔法を組み立て、その封印が施されるならばどのような地形条件が必要かを推測した。
そして、ついに――現在爵位についている者しか知らないはずの魔法陣の在り処を、レミリアは一年かけて突き止めたのだった。
* * *
「……ここだわ」
夜が更けてからこっそり本邸を抜け出したレミリアは、巧みに風魔法を操り風に乗った。
城下町を擦り抜け大平原を飛び越し、日付が変わる頃にはアルバード領にある森林地帯に辿り着いていた。
聖女の魔法陣は、描くことでその魔獣の幻影を蘇らせることができる召喚魔法である。その場で魔獣特有の魔法を発動し周りを攻撃するのだが、風の魔獣ユーケルンの力は『浄化と回復』で、周囲に害をもたらすものではない。
しかし大公宮の許可なく起動させることは重大な違反、大公宮への謀反とも取られかねない行為である。
本来ならば絶対にしてはならないことなのだが――レミリアにとって、アルバード家は既に守るべき家ではなくなっていた。
「お父様の思惑に乗るのはシャクだけれど……お母様の思惑に乗るよりはましだわ」
アルバード家を――ユーケルンの魔法陣を護ること、いざとなれば起動できるだけの魔精力を身につけること、その魔精力を受け継ぐ子供を産むこと――それが自分の使命だと思っていた。
しかし母は、「カルロスに後を継がせる」と言った。それは、彼を養子にしてすべてを譲るということ。レミリアがなすべきことは、ただ彼との子供を産むことだけ。
それは、レミリアが思い描いていた未来とは違っていた。自分の使命を乗っ取られたも同然だ。
それならば――まだ後継者であるうちに、一目だけその姿を見たい。
そのあとどうしたらいいかは、レミリアには分からない。
ただ、今は何もかも放り出して逃げたかった。
森の中へ入り、レミリアは丁寧に風魔法の解呪をこなしていく。それも、最低限の魔力で。
少しでも辺りに魔精力が放たれればユーケルンに会う前に父に見つかるかもしれない。それだけは避けたかった。
「……ここだわ!」
最後の解呪をした瞬間、取り巻いていた風がわずかに揺らぎ、目の前に隙間が生まれる。身を滑り込ませて中に入ったレミリアは、目の前の光景に言葉を失った。
時計のように十二方向に植えられた樹木、その樹木から溢れる魔精力が中央の円形の岩場に降り注いでいる。ゆっくりと近づけば、岩場の内側には円形の石板が鎮座していた。その表面には、まるで炎で焼き付けたように魔法陣が彫り込まれている。これは炎の最上級魔法、光魔法だろうか……?
そこまで考えたところで、レミリアはふるふると首を横に振った。
もう勉強はおしまいだ。すべては、この魔法陣を見つけるためにやったこと。最後の最後に盛大に魔法を使って、古の魔獣の姿を脳裏に刻んで――侯爵令嬢レミリア・アルバードはいなくなるのだ。
ゴクリ、と唾を呑み込んだレミリアは、手にしていた杖を魔法陣に翳した。
これをすべて覚えて新たに地面に描くのは難しすぎる。このまま宙で、この魔法陣をなぞる。地面に描くよりはるかに難しいが、これまで培ってきた努力と技術は伊達ではない。
体内のありったけの魔精力を練り、紡ぎあげ、指先へと注ぎ込む。
――どうか、どうか。
――私のこれまでの努力が報われますように。
――風の魔獣、ユーケルンよ。
――ただ、一目でいいから。
――私の前に現れて。
――傲慢な母に怯える私を。
――狡猾な父を嫉む私を。
――浄化してください。
――その結果、〝レミリア〟が欠片も残らなかったとしても。
――後悔は、しない。
レミリアの杖が、最後の文字を書き終える。レミリアの魔精力に共鳴するかのように、ワン……と鳴り響く聖女の魔法陣。
「――お願い!」
円板の中央に杖を向け、レミリアはありったけの魔精力を注ぎこんだ。魔法陣を起動させるためにどれだけの力が必要なのかは見当もつかない。それでも、やるしかないのだ。
すると……魔法陣の円形に沿って滑らかな風が立ち昇った。少し暖かなその風は、うっすらと桃色に染まっている。レミリアの髪を揺らし、服を揺らし、辺りの砂を巻き上げて天に昇る。
「え……」
桃色の竜巻と化した魔法陣の上空を、レミリアは呆然と見上げた。
ユーケルンの幻影はどこにも見当たらないが、信じられないぐらい巨大な魔精力が辺りに溢れたのがわかる。今までに感じたことのない、濃密な空気。
まさか、失敗した? だとしたら、この竜巻は何?
そう、レミリアが冷や汗を垂らしていると。
『んー? なぁにー?』
「ひっ……!?」
野太い声が竜巻の中から聞こえた瞬間。ぶわわ、と中央が膨れた竜巻が四方八方へと飛び散る。まるで、中から爆発したかのように。
溢れた魔精力がレミリアをとりまく。その感じたことのない気配にレミリアは一瞬だけ身を震わせたが、目の前の光景から目を逸らせなかった。
円板の中央に現れたのは、薄い桃色の身体に濃い桃色の鬣を靡かせた、大きな一角獣だった。
額からは白く輝く、真っすぐに天を衝くような雄々しい角が生えている。顔は馬に似ているがもっとほっそりとしていて長い睫毛にふちどられた蒼い瞳は丸く穏やかだ。
背中からは大きな肢体を覆い隠さんばかりの二対の白い翼。まさに今から飛び立たんとするかのように広げられたその姿は、まるで天界の女神の遣いのようだ。
「……」
風の魔獣、ユーケルン。古い歴史書で描かれている絵姿とほぼ変わらない、いやそれ以上の美しさだった。
しかし漂ってくる魔精力は決して地上には存在しないもの。レミリアの身体の内側をなぞるかのようにまとわりつき、華奢な体がガクガクと震える。
しかし、目は、心は、美しき魔獣に釘付けだった。
体は未知なるモノを拒絶するかのように恐れおののいているが、心はこの美しき魔獣に奪われている。自分の中の矛盾にレミリアは苦しみながらも、何物にも代えがたいこの瞬間を逃すことだけはどうしてもできなかった。
『まさかアタシを呼べる者がいたとはねー……っ……て……』
レミリアの視線に気づいたユーケルンがふいと見やり、そのまま硬直する。
自分を呼び出したのは、腰にも届くプラチナブロンドの髪をさららと靡かせた、蒼い瞳の小柄な少女だった。
アルバード家に令嬢がいることは知っていた。美しいらしいという評判も聞こえていた。しかし外に出たことが殆ど無く、それは人々の夢見がちな勝手な噂程度のものだった。
漂わせている魔精力は決して多くはない。しかしその風は柔らかで強かだ。自分を呼び出すためにどれだけ魔精力を注ぎ込んだのか。
……いや、そもそも聖女の魔法陣は幻影を映すもの、というのが地上での認識だったはず。本物を呼び出し得るとは知らない筈である。
なぜ、この美しい少女は……?
見惚れるレミリアと、戸惑うユーケルン。
――少女と魔獣は、この瞬間、恋に落ちた。
それこそが上流貴族の証で、身分よりも直系の血筋が優遇される理由。
風の魔獣であるユーケルンの魔法陣は、アルバード領のどこかに、恐らく高難度の風魔法で封印されている。魔導士としては優秀な母でも突き止められなかったのは、恐らく属性が異なるため。
母セレスが操れるのは、水魔法と基礎の炎魔法だけだったから。
しかし本邸にある書斎には、母が調べようとしていた形跡があった。アルバード領の地図に風魔法の魔導書、魔王侵攻を記した歴史書など。
レミリアは優秀な母の調査の軌跡を追い、父から贈られた貴重な書籍を読み漁り、ひたすら調べ尽くした。考え得る風魔法とその応用魔法を組み立て、その封印が施されるならばどのような地形条件が必要かを推測した。
そして、ついに――現在爵位についている者しか知らないはずの魔法陣の在り処を、レミリアは一年かけて突き止めたのだった。
* * *
「……ここだわ」
夜が更けてからこっそり本邸を抜け出したレミリアは、巧みに風魔法を操り風に乗った。
城下町を擦り抜け大平原を飛び越し、日付が変わる頃にはアルバード領にある森林地帯に辿り着いていた。
聖女の魔法陣は、描くことでその魔獣の幻影を蘇らせることができる召喚魔法である。その場で魔獣特有の魔法を発動し周りを攻撃するのだが、風の魔獣ユーケルンの力は『浄化と回復』で、周囲に害をもたらすものではない。
しかし大公宮の許可なく起動させることは重大な違反、大公宮への謀反とも取られかねない行為である。
本来ならば絶対にしてはならないことなのだが――レミリアにとって、アルバード家は既に守るべき家ではなくなっていた。
「お父様の思惑に乗るのはシャクだけれど……お母様の思惑に乗るよりはましだわ」
アルバード家を――ユーケルンの魔法陣を護ること、いざとなれば起動できるだけの魔精力を身につけること、その魔精力を受け継ぐ子供を産むこと――それが自分の使命だと思っていた。
しかし母は、「カルロスに後を継がせる」と言った。それは、彼を養子にしてすべてを譲るということ。レミリアがなすべきことは、ただ彼との子供を産むことだけ。
それは、レミリアが思い描いていた未来とは違っていた。自分の使命を乗っ取られたも同然だ。
それならば――まだ後継者であるうちに、一目だけその姿を見たい。
そのあとどうしたらいいかは、レミリアには分からない。
ただ、今は何もかも放り出して逃げたかった。
森の中へ入り、レミリアは丁寧に風魔法の解呪をこなしていく。それも、最低限の魔力で。
少しでも辺りに魔精力が放たれればユーケルンに会う前に父に見つかるかもしれない。それだけは避けたかった。
「……ここだわ!」
最後の解呪をした瞬間、取り巻いていた風がわずかに揺らぎ、目の前に隙間が生まれる。身を滑り込ませて中に入ったレミリアは、目の前の光景に言葉を失った。
時計のように十二方向に植えられた樹木、その樹木から溢れる魔精力が中央の円形の岩場に降り注いでいる。ゆっくりと近づけば、岩場の内側には円形の石板が鎮座していた。その表面には、まるで炎で焼き付けたように魔法陣が彫り込まれている。これは炎の最上級魔法、光魔法だろうか……?
そこまで考えたところで、レミリアはふるふると首を横に振った。
もう勉強はおしまいだ。すべては、この魔法陣を見つけるためにやったこと。最後の最後に盛大に魔法を使って、古の魔獣の姿を脳裏に刻んで――侯爵令嬢レミリア・アルバードはいなくなるのだ。
ゴクリ、と唾を呑み込んだレミリアは、手にしていた杖を魔法陣に翳した。
これをすべて覚えて新たに地面に描くのは難しすぎる。このまま宙で、この魔法陣をなぞる。地面に描くよりはるかに難しいが、これまで培ってきた努力と技術は伊達ではない。
体内のありったけの魔精力を練り、紡ぎあげ、指先へと注ぎ込む。
――どうか、どうか。
――私のこれまでの努力が報われますように。
――風の魔獣、ユーケルンよ。
――ただ、一目でいいから。
――私の前に現れて。
――傲慢な母に怯える私を。
――狡猾な父を嫉む私を。
――浄化してください。
――その結果、〝レミリア〟が欠片も残らなかったとしても。
――後悔は、しない。
レミリアの杖が、最後の文字を書き終える。レミリアの魔精力に共鳴するかのように、ワン……と鳴り響く聖女の魔法陣。
「――お願い!」
円板の中央に杖を向け、レミリアはありったけの魔精力を注ぎこんだ。魔法陣を起動させるためにどれだけの力が必要なのかは見当もつかない。それでも、やるしかないのだ。
すると……魔法陣の円形に沿って滑らかな風が立ち昇った。少し暖かなその風は、うっすらと桃色に染まっている。レミリアの髪を揺らし、服を揺らし、辺りの砂を巻き上げて天に昇る。
「え……」
桃色の竜巻と化した魔法陣の上空を、レミリアは呆然と見上げた。
ユーケルンの幻影はどこにも見当たらないが、信じられないぐらい巨大な魔精力が辺りに溢れたのがわかる。今までに感じたことのない、濃密な空気。
まさか、失敗した? だとしたら、この竜巻は何?
そう、レミリアが冷や汗を垂らしていると。
『んー? なぁにー?』
「ひっ……!?」
野太い声が竜巻の中から聞こえた瞬間。ぶわわ、と中央が膨れた竜巻が四方八方へと飛び散る。まるで、中から爆発したかのように。
溢れた魔精力がレミリアをとりまく。その感じたことのない気配にレミリアは一瞬だけ身を震わせたが、目の前の光景から目を逸らせなかった。
円板の中央に現れたのは、薄い桃色の身体に濃い桃色の鬣を靡かせた、大きな一角獣だった。
額からは白く輝く、真っすぐに天を衝くような雄々しい角が生えている。顔は馬に似ているがもっとほっそりとしていて長い睫毛にふちどられた蒼い瞳は丸く穏やかだ。
背中からは大きな肢体を覆い隠さんばかりの二対の白い翼。まさに今から飛び立たんとするかのように広げられたその姿は、まるで天界の女神の遣いのようだ。
「……」
風の魔獣、ユーケルン。古い歴史書で描かれている絵姿とほぼ変わらない、いやそれ以上の美しさだった。
しかし漂ってくる魔精力は決して地上には存在しないもの。レミリアの身体の内側をなぞるかのようにまとわりつき、華奢な体がガクガクと震える。
しかし、目は、心は、美しき魔獣に釘付けだった。
体は未知なるモノを拒絶するかのように恐れおののいているが、心はこの美しき魔獣に奪われている。自分の中の矛盾にレミリアは苦しみながらも、何物にも代えがたいこの瞬間を逃すことだけはどうしてもできなかった。
『まさかアタシを呼べる者がいたとはねー……っ……て……』
レミリアの視線に気づいたユーケルンがふいと見やり、そのまま硬直する。
自分を呼び出したのは、腰にも届くプラチナブロンドの髪をさららと靡かせた、蒼い瞳の小柄な少女だった。
アルバード家に令嬢がいることは知っていた。美しいらしいという評判も聞こえていた。しかし外に出たことが殆ど無く、それは人々の夢見がちな勝手な噂程度のものだった。
漂わせている魔精力は決して多くはない。しかしその風は柔らかで強かだ。自分を呼び出すためにどれだけ魔精力を注ぎ込んだのか。
……いや、そもそも聖女の魔法陣は幻影を映すもの、というのが地上での認識だったはず。本物を呼び出し得るとは知らない筈である。
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