120 / 625
4章
114話 おかえり
しおりを挟む
船と言ってもどういう物かにもよると思う。
やっぱり船って言われれば帆船とか、豪華客船とか、氷山に当たって沈んでいくとかああいうのだろうけど、一応手漕ぎボートでも船って言われれば船になる。
「海に手漕ぎボートって無謀すぎじゃね」
えっちらおっちらとオールで漕いでいる忍者を横目に煙草を吹かしつつ水平線を眺める。眺めると言ってもこれが単純に水平線を眺めてボケーっとしているわけではない。ちゃんとトラッカーを発動して辺りを警戒しつつ、その海上にあるというダンジョンの方角へ進んでいる。
水深は10mくらいか、それ以上って所だな。だいぶ沖の方へと進んでいるし、忍者の漕いでる方向が正しいと信じるしかないって所も強い。
スタミナは特にないのでえっちらおっちら漕ぐだけであればオートらしい。方角とか目的地へは自分でやるしかないのでそこは忍者の漕ぐ腕前に任せている。
「はい、ストップ」
「またっすか!」
漕ぐ手をやめさせ、少しだけ止まってからしばらくその場で待機。その後また漕ぐのを再開させる。いちいちこれをやるのが煩わしいと文句を言ってくるのだが、ダンジョンに行く前に余計な戦闘は避けておきたいだけだ。
「……いいわよ、進めて」
「さっきからどういう指示なんすか?」
「エンカウントしないようにしてんのよ、ダンジョンアタックする気もなかったし、あまり消耗したくないでしょ」
「流石っす!」というような顔でこっちを見てるが、それくらい考えてゲームするもんだろ。なんでもかんでも持ち上げてすごいとか流石とか、薄っぺらい称賛にもほどがある。って言うか、こんな四方八方敵に囲まれるような所で警戒しないで突き進めれると思っている方が凄いわ。
「よくある気配わかるーとか、隠れるーとかそういうのはないわけ?」
「持ってるっす、でもここじゃ意味ねえっす」
そらこんだけばちゃばちゃ音立てて、船の上にいるのに隠れるとかないわな、気配も水中じゃまた別の問題なんだろう。
「こんなんだったら釣りスキルとか探しておけばよかったわ」
ちらちら水面見る位ならがっつりみて釣りでも堪能しながらダンジョンに向かえば良かった。
そもそも釣りスキルって……いや、あるだろ、色んなスキルもあるし、釣りって色んなゲームでもとりあえず実装して、そればっかりやってるって人もいるし。
個人的に釣りと言えば竜に変身するRPGだな、あれはミニゲームとして完成度が高かった。特にシリーズ4作目は釣りばっかりやってたし。
「で、後どのくらいで行けるわけ?」
「そうっすねー、貰ったマップからみたらあと十分くらいっすかね」
「釣り道具でも自作するかね……」
波は穏やか、たまにくるやばそうな敵は息を潜めてやり過ごしている間に何か自作出来ないか考えてみるが、手持ちじゃ無理だな。カーボンファイバーみたいなものを鉄延べ棒を糸状にして編み込めば……って考えたけどこれじゃ無理だな。糸とか縄も持ってきてないし、軽い物は作れるとしても、やっぱり材料が無いならそれは無理って事だな。
「と、おもったけど材料が無いのよね。何だかんだで色々使ったり売ったりしたし……暇すぎるわ」
「じゃあ戦闘の一つや二つでもしながらいくっすか?」
「余計な事して火薬湿気らせるの嫌だからなあ……まあ、索敵はしてやるから、そのダンジョンいこうや」
「ういーっす」
別に悪い旅じゃない道中ではある。沖の方に出たら結構綺麗だし、波は穏やか、たまにやばそうな魚類がいるってくらいだし。
それにしても海とか船系のエリアって結構苦戦と言うか、頭一つ抜ける強さの相手が出てくるんだけどなあ……有名なRPGでも船でエリア広がった途端にきつくなるとか、適当に降りた陸地が2倍くらい強い相手だったりとかもザラだったし。
とにかく余計な戦闘が起きない様に気を張って辺りを警戒しながら進めるあたり、シンボルエンカウントはこう言う所が便利……と、思ったがどっちかっていうとシームレス戦闘になるな。
「にしてもこの移動時間が結構暇だし、準備もしていくか」
ぶっちゃけこの海ってかなり私としては最強に近い敵になる。まずパイプライフルに入れてる火薬が湿気るっぽい。さらに言えば銃弾の密閉度もそんなに高くないと思うのでそっちも不発に終わりそうだ。詰まるところ今私は最強の敵である「湿気る」って言う相手をしている。
ただ、この敵も戦わなければただのジメジメしてる環境というだけで他の問題はないわけだ。だからこそトラッカーを使って戦闘回避しているわけだ。
「まあ、頑張って頂戴、誘ったんだから誘った場所まで連れていくのはあんた次第よ」
「分かってるっすよぉ!」
えっちらおっちら漕いでいる所を見たり、水面に顔を出してみたりしながらメニューを開いて、まずはカスタマイズを選択していく。
此処で思い出したと言うか、火薬が湿気る湿気らない話題でパイプライフルを未だに使う必要性が無くなったわけだ。そもそも火薬と玉さえ出せればいいって発想でウサ銃をばらして作り直した代物だし。銃弾を作れた今になればウサ銃を復帰させればパイプライフルには用がない。銃弾切れたときに使えるってのはあるが、そこまでして保持する必要はあるのかって所もある。
まずこのパイプライフルの銃剣部分をカスタマイズでナイフと分離。で、ガンスミスを選択しなおしてパイプライフルを分解。銃身と銃床に分かれて、接続パーツは消失。針金巻いただけだからこの部分はしょうがないな。
「それ、何やってるんすか?」
「ばらして組み立てしなおして作り直してるのよ、これ」
そのままばらした物で、ウサ銃の銃身と銃床、針金を選択して作成。合わせてナイフも銃剣としてカスタマイズで付けて完成。使ってなかった火薬と玉は戻ってくるあたり親切設計だな。数日ぶりに復活してくるウサ銃をちょっとした親心で見つめながら確認するのだが。
名前:カスタムM2ラビット(劣化) 武器種:長銃
必要ステータス:STR5 DEX5
攻撃力:+15 命中:+10
効果:セミオート 命中時固定ダメージ40 装弾数5発
付属品:ナイフ(効果:攻撃力+13 命中+15 固定ダメージ無効 一定確率で破損)
詳細:空薬莢が跳ねて飛ぶ所から命名 接続パーツが不安定の為劣化
やっぱりちゃんとした接続パーツを作れないと劣化するみたいだ。地味に命中と固定ダメージ落ちてるから、安定度が落ちてるっていう話なんだろう。それでもパイプライフルよりも全然使えるし、いいんだけど。
「っと、完成……やっぱ針金じゃブレるってのがあるから補正もさがるっぽいな」
「そんな簡単に出来るんすね……2枠スキル増やすのも面白そうっすね?」
「ま、何でも出来るのは楽しいわよ」
そういえばウサ銃ってクリップ装弾だけど、何故かクリップ自体はデフォ装備なのよね。マガジンだけルールが特殊っぽい。どっちにしろインベントリから5発取り出して装填しておく。パイプライフルはパイプライフルで一本作っておけば火薬直で使えるし、考えておこう。
「それにしても、作成するのすぐだから、あんまし景色も変わり映えしなきゃ進めないわね」
「そんな事言ってもしょーがないじゃないっすか!遭難しないだけマシっすよ!」
「やる事飽きてきたからスピードアップしてよ」
「無茶ぶりがすぎるっすよ!」
それでも頑張って漕ぐあたり良い奴だな。
やっぱり船って言われれば帆船とか、豪華客船とか、氷山に当たって沈んでいくとかああいうのだろうけど、一応手漕ぎボートでも船って言われれば船になる。
「海に手漕ぎボートって無謀すぎじゃね」
えっちらおっちらとオールで漕いでいる忍者を横目に煙草を吹かしつつ水平線を眺める。眺めると言ってもこれが単純に水平線を眺めてボケーっとしているわけではない。ちゃんとトラッカーを発動して辺りを警戒しつつ、その海上にあるというダンジョンの方角へ進んでいる。
水深は10mくらいか、それ以上って所だな。だいぶ沖の方へと進んでいるし、忍者の漕いでる方向が正しいと信じるしかないって所も強い。
スタミナは特にないのでえっちらおっちら漕ぐだけであればオートらしい。方角とか目的地へは自分でやるしかないのでそこは忍者の漕ぐ腕前に任せている。
「はい、ストップ」
「またっすか!」
漕ぐ手をやめさせ、少しだけ止まってからしばらくその場で待機。その後また漕ぐのを再開させる。いちいちこれをやるのが煩わしいと文句を言ってくるのだが、ダンジョンに行く前に余計な戦闘は避けておきたいだけだ。
「……いいわよ、進めて」
「さっきからどういう指示なんすか?」
「エンカウントしないようにしてんのよ、ダンジョンアタックする気もなかったし、あまり消耗したくないでしょ」
「流石っす!」というような顔でこっちを見てるが、それくらい考えてゲームするもんだろ。なんでもかんでも持ち上げてすごいとか流石とか、薄っぺらい称賛にもほどがある。って言うか、こんな四方八方敵に囲まれるような所で警戒しないで突き進めれると思っている方が凄いわ。
「よくある気配わかるーとか、隠れるーとかそういうのはないわけ?」
「持ってるっす、でもここじゃ意味ねえっす」
そらこんだけばちゃばちゃ音立てて、船の上にいるのに隠れるとかないわな、気配も水中じゃまた別の問題なんだろう。
「こんなんだったら釣りスキルとか探しておけばよかったわ」
ちらちら水面見る位ならがっつりみて釣りでも堪能しながらダンジョンに向かえば良かった。
そもそも釣りスキルって……いや、あるだろ、色んなスキルもあるし、釣りって色んなゲームでもとりあえず実装して、そればっかりやってるって人もいるし。
個人的に釣りと言えば竜に変身するRPGだな、あれはミニゲームとして完成度が高かった。特にシリーズ4作目は釣りばっかりやってたし。
「で、後どのくらいで行けるわけ?」
「そうっすねー、貰ったマップからみたらあと十分くらいっすかね」
「釣り道具でも自作するかね……」
波は穏やか、たまにくるやばそうな敵は息を潜めてやり過ごしている間に何か自作出来ないか考えてみるが、手持ちじゃ無理だな。カーボンファイバーみたいなものを鉄延べ棒を糸状にして編み込めば……って考えたけどこれじゃ無理だな。糸とか縄も持ってきてないし、軽い物は作れるとしても、やっぱり材料が無いならそれは無理って事だな。
「と、おもったけど材料が無いのよね。何だかんだで色々使ったり売ったりしたし……暇すぎるわ」
「じゃあ戦闘の一つや二つでもしながらいくっすか?」
「余計な事して火薬湿気らせるの嫌だからなあ……まあ、索敵はしてやるから、そのダンジョンいこうや」
「ういーっす」
別に悪い旅じゃない道中ではある。沖の方に出たら結構綺麗だし、波は穏やか、たまにやばそうな魚類がいるってくらいだし。
それにしても海とか船系のエリアって結構苦戦と言うか、頭一つ抜ける強さの相手が出てくるんだけどなあ……有名なRPGでも船でエリア広がった途端にきつくなるとか、適当に降りた陸地が2倍くらい強い相手だったりとかもザラだったし。
とにかく余計な戦闘が起きない様に気を張って辺りを警戒しながら進めるあたり、シンボルエンカウントはこう言う所が便利……と、思ったがどっちかっていうとシームレス戦闘になるな。
「にしてもこの移動時間が結構暇だし、準備もしていくか」
ぶっちゃけこの海ってかなり私としては最強に近い敵になる。まずパイプライフルに入れてる火薬が湿気るっぽい。さらに言えば銃弾の密閉度もそんなに高くないと思うのでそっちも不発に終わりそうだ。詰まるところ今私は最強の敵である「湿気る」って言う相手をしている。
ただ、この敵も戦わなければただのジメジメしてる環境というだけで他の問題はないわけだ。だからこそトラッカーを使って戦闘回避しているわけだ。
「まあ、頑張って頂戴、誘ったんだから誘った場所まで連れていくのはあんた次第よ」
「分かってるっすよぉ!」
えっちらおっちら漕いでいる所を見たり、水面に顔を出してみたりしながらメニューを開いて、まずはカスタマイズを選択していく。
此処で思い出したと言うか、火薬が湿気る湿気らない話題でパイプライフルを未だに使う必要性が無くなったわけだ。そもそも火薬と玉さえ出せればいいって発想でウサ銃をばらして作り直した代物だし。銃弾を作れた今になればウサ銃を復帰させればパイプライフルには用がない。銃弾切れたときに使えるってのはあるが、そこまでして保持する必要はあるのかって所もある。
まずこのパイプライフルの銃剣部分をカスタマイズでナイフと分離。で、ガンスミスを選択しなおしてパイプライフルを分解。銃身と銃床に分かれて、接続パーツは消失。針金巻いただけだからこの部分はしょうがないな。
「それ、何やってるんすか?」
「ばらして組み立てしなおして作り直してるのよ、これ」
そのままばらした物で、ウサ銃の銃身と銃床、針金を選択して作成。合わせてナイフも銃剣としてカスタマイズで付けて完成。使ってなかった火薬と玉は戻ってくるあたり親切設計だな。数日ぶりに復活してくるウサ銃をちょっとした親心で見つめながら確認するのだが。
名前:カスタムM2ラビット(劣化) 武器種:長銃
必要ステータス:STR5 DEX5
攻撃力:+15 命中:+10
効果:セミオート 命中時固定ダメージ40 装弾数5発
付属品:ナイフ(効果:攻撃力+13 命中+15 固定ダメージ無効 一定確率で破損)
詳細:空薬莢が跳ねて飛ぶ所から命名 接続パーツが不安定の為劣化
やっぱりちゃんとした接続パーツを作れないと劣化するみたいだ。地味に命中と固定ダメージ落ちてるから、安定度が落ちてるっていう話なんだろう。それでもパイプライフルよりも全然使えるし、いいんだけど。
「っと、完成……やっぱ針金じゃブレるってのがあるから補正もさがるっぽいな」
「そんな簡単に出来るんすね……2枠スキル増やすのも面白そうっすね?」
「ま、何でも出来るのは楽しいわよ」
そういえばウサ銃ってクリップ装弾だけど、何故かクリップ自体はデフォ装備なのよね。マガジンだけルールが特殊っぽい。どっちにしろインベントリから5発取り出して装填しておく。パイプライフルはパイプライフルで一本作っておけば火薬直で使えるし、考えておこう。
「それにしても、作成するのすぐだから、あんまし景色も変わり映えしなきゃ進めないわね」
「そんな事言ってもしょーがないじゃないっすか!遭難しないだけマシっすよ!」
「やる事飽きてきたからスピードアップしてよ」
「無茶ぶりがすぎるっすよ!」
それでも頑張って漕ぐあたり良い奴だな。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる