159 / 340
愛すれば愛するほど編
チョウカーが似合う女社長インタビュー
しおりを挟む
「よろしくお願いします」打ち合わせに来たのは女性のディレクターだった。こちらのスタッフは、由実さん、美雪さん、俺と山田だった
「初めまして、OSU代表の村松です」由実さんが名刺を取り出すと
「勅使河原怜奈です。妹がお世話になっています」
「ええ~」俺は思わず声が出てしまった
「もしかしたらノンくんかしら?」勅使河原さんが俺を見た
「はい、そうです」俺は緊張で声が裏返った
「ありがとう、妹を男性恐怖症から救ってくれて」勅使河原さんは俺の手を握った
「四王天みなみさんはここにはいらっしゃらないみたいですね」
「四王天?」俺は首をかしげた
「ノンくんの赤ちゃんを身ごもった家出中の資産家の娘さんよ、この会社にも資本参加されているはずよ」
「ノンくん、わたしが説明するわね」美雪さんの説明によれば、みなみちゃんはそもそも東北の資産家の5番目の娘として生まれた。正妻の娘でない彼女は自由奔放に育てられ、埼玉の看護学校で学んでいた。しかし、震災で父親と二人の姉以外の親族は亡くなってしまったのだという。
「お家の存続のために彼女は政略的偽装結婚を選んだの。同じ東北の資産家の山田家の三男坊とね」
「えっ?それって…」俺は山田を指さした
「そうだ、でも母親が父親と駆け落ちしていたから、俺の存在は知られてなかった。みなみと結婚する数ヶ月前にその事が発覚したんだ」山田が口を開いた
「あなた、もしかしたら、山田みなみちゃん?いや、絶対そう、誰にも言わないから、正直に教えて」
「言わない確証は無いけど」山田がポツリと言う
「テレビ局が総力をかけて探しても見つからないのは男だからって結論に達したの、すでに女子高生の間でも噂になってるわ」
「まずは座ってじっくり話しましょう」由実さんが場を仕切った。チョーカーを身につけた女社長は1ヶ月の間に美しさを身につけていた…
「初めまして、OSU代表の村松です」由実さんが名刺を取り出すと
「勅使河原怜奈です。妹がお世話になっています」
「ええ~」俺は思わず声が出てしまった
「もしかしたらノンくんかしら?」勅使河原さんが俺を見た
「はい、そうです」俺は緊張で声が裏返った
「ありがとう、妹を男性恐怖症から救ってくれて」勅使河原さんは俺の手を握った
「四王天みなみさんはここにはいらっしゃらないみたいですね」
「四王天?」俺は首をかしげた
「ノンくんの赤ちゃんを身ごもった家出中の資産家の娘さんよ、この会社にも資本参加されているはずよ」
「ノンくん、わたしが説明するわね」美雪さんの説明によれば、みなみちゃんはそもそも東北の資産家の5番目の娘として生まれた。正妻の娘でない彼女は自由奔放に育てられ、埼玉の看護学校で学んでいた。しかし、震災で父親と二人の姉以外の親族は亡くなってしまったのだという。
「お家の存続のために彼女は政略的偽装結婚を選んだの。同じ東北の資産家の山田家の三男坊とね」
「えっ?それって…」俺は山田を指さした
「そうだ、でも母親が父親と駆け落ちしていたから、俺の存在は知られてなかった。みなみと結婚する数ヶ月前にその事が発覚したんだ」山田が口を開いた
「あなた、もしかしたら、山田みなみちゃん?いや、絶対そう、誰にも言わないから、正直に教えて」
「言わない確証は無いけど」山田がポツリと言う
「テレビ局が総力をかけて探しても見つからないのは男だからって結論に達したの、すでに女子高生の間でも噂になってるわ」
「まずは座ってじっくり話しましょう」由実さんが場を仕切った。チョーカーを身につけた女社長は1ヶ月の間に美しさを身につけていた…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
47
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる