143 / 486
それから2年後
戻ってきた二人
しおりを挟む
「今、早紀さんと旦那さんが空港のロビーに到着されました…」昼の情報番組は早紀の帰国を伝えていた。芸能ネタがよほど乏しいのか、まだ素人同然の私の元妻がテレビで取り上げられるとは、違和感を感じながら私はお昼の仕出し弁当を食べていた。テレビの映像はおそろいのキャップを深くかぶった早紀とたけるを映していた
「早紀さん、ご旅行はいかがでした」レポーターの質問が飛びかう中、二人は軽く会釈をして通り過ぎた
「早紀さん何時ごろこっち戻れるかしら」義母の由布子が口を開いた
「3時には来れるみたいだよ」お茶をすすりながら私は答えた
「お土産楽しみ」つぶやいた由愛が突然席を立った
「由愛ちゃん、大丈夫」美咲が後を追った
「つわりみたいね」由布子が口を開いた
中学生の優斗との一夜から一か月、由愛は妊娠していた。もちろん私の子の可能性は残っているのだが…
たけると早紀の帰国は予定より1か月遅れていた。フロリダでの生活基盤が整ったふたりは、二人の娘をつれて移住する決意を決めていた。一時帰国して、たけるは自分の経営する会社を大輔に譲渡する予定だ。
「早紀さん、ご旅行はいかがでした」レポーターの質問が飛びかう中、二人は軽く会釈をして通り過ぎた
「早紀さん何時ごろこっち戻れるかしら」義母の由布子が口を開いた
「3時には来れるみたいだよ」お茶をすすりながら私は答えた
「お土産楽しみ」つぶやいた由愛が突然席を立った
「由愛ちゃん、大丈夫」美咲が後を追った
「つわりみたいね」由布子が口を開いた
中学生の優斗との一夜から一か月、由愛は妊娠していた。もちろん私の子の可能性は残っているのだが…
たけると早紀の帰国は予定より1か月遅れていた。フロリダでの生活基盤が整ったふたりは、二人の娘をつれて移住する決意を決めていた。一時帰国して、たけるは自分の経営する会社を大輔に譲渡する予定だ。
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
93
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる