魔族少女は規格外

影狼

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世界を旅する魔族少女!

第46話ライムは万能?

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どうもネモフィラです。
....私のチームの中で最も苦手だった
隊員が目の前に現れました...
粘着質なストーカー...沖田夢見...
鬼教官も黙るストーカー。

集中力の件に関しては私も知らないが、
彼女は潜入捜査スパイ暗殺アサシネイションなどの海外出張他国での汚れ仕事が得意だった。

「ハウライトって言うのかな?よろしく!」
と言いハウライトに手を差し出す。
ハウライトは手を握り返すどころかかなり警戒して距離をとった。
不思議そうな顔をして
「なんで離れるの?ただの握手だよ?」
と言い眉をハの字にして手を差し出す。
ハウライトが警戒しながら 
「貴女の手から...酸の匂いがするッ!

「そっかそっか、〈手酸〉オフ」
と言い手をヒラヒラと振る。
遠心力によってライムの手から離れた酸が
木の根元に当たると....(ジュゥゥゥゥッ)
と音を立てながら完全に溶けてしまった。
「「は?」」と私とウィップの声がハモる。

そう。なのに木全体がドロドロに溶けたのだ。


「「「あ、危なっ!」」」
などと言っているとライムがニコニコした
笑顔でネモフィラに言い寄ってきた。
「隊長!隊長はどこででも私の憧れですね!
前世も来世も!どこまでもお伴しますよ!」
と言った後に小声で(断っても無理やり加わりますが)とちゃっかり言った。

ネモフィラは
「貴女がいると心強い。昔のように偵察と暗殺を頼める?」
と言うとライムが固まった。
「おーい、ライム?ライム...ん?なんかブツブツ言ってる...」
と言いネモフィラが耳を近づけると...
「やった、頼ってくれた、あの憧れの隊長が...やった...嬉しい、頼られるからにはこの人を死守しなくちゃ...身を呈して助けなきゃ...いつも通り隊長の部屋に盗聴器...じゃなくて護衛用通信機と監視カメラをつけて...
あ、そっか、この世界では機械類がなかったんだ....そうだ。体の一部を分離させて仕込もう..隊長ご本人にも一部をつけさせてもらって...GPS代わりに...そんでもって私自身も
離れないようにしないと...ふふっ...ふふふっ...」
などと瞳に光がない状態でブツブツとつぶやいている。
それを見聞きしてしまったネモフィラは
顔を真っ青にしている。
そこにハウライトが
「ねぇ、ライムちゃん、そんなことしなくても私たちがいる時点で盗賊とかモンスターから襲われる心配はないよ?」
と言う。その言葉を聞いたライムが光のない眼をネモフィラに向け
「そうなんですか?私必要ないんですか?捨てられるんですか?」と矢継ぎに言い始めた。
それを見たウィップとネモフィラが焦り混じりに「「必要だから!必要だから!!」と言う。

前世でも同じようなことが一度起こったことがあった。
その時は止めずに放っておいたのだが、
大変なことへと発展してしまった。
大変なことというのはいくつかあり、
一つは私へのストーキングが悪化したこと。
二つ目は根も葉もないことを他の隊に言いふらしまくったこと。(それもなぜか全て私絡みの内容)
三つ目は私の支持を全く聞かず一人で突っ走っていくこと。

その他多数....
後始末として私の隊員(沖田夢見以外)が
被害にあった部隊にお詫びを入れに行った。
それ以来彼女のその行動は〈暴走〉と呼ばれる事になっていた。



「本当に...必要ですか?」
とライムが半泣き状態で縋るように聞いてくる。
私は笑顔を顔に貼り付けて
「必要だ!もし対国だとしたら情報を引き出すための手段として頼めるからね
(対国って...そんなバカな事........やってたわ...)」

と言うとライムの目に光が戻り
「わかりました!不肖!このライム!全身全霊を込めてお守りします!」
と言って敬礼したのだった。
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