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第11話一方地上では(少し時を遡る)
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結城が地下に落とされた数分後にて。
〈訓練所〉
さっき、教官にみんなが集められた。
どうでも良い話だが一応伝えておくと言い
ある話をした。
それから数分...
「い...あ.い...ねぇ、葵!!」
「えっ?」
「えっ?じゃないよ!何してんの?ぼーっとしてさ。さっき教官殿からあの無能はここから出て行ったって聞いてから様子がおかしいよ?」
と心配して声をかけてくれているのはクラスメイトの一人である
橘立夏である。
立夏と葵は昔からの幼馴染なのだ。
「い、いや。なんでもない...」と言い葵は部屋に戻ろうとするが行く手を立夏に阻まれる。
「....なに、かな?」と言い少し睨むように立夏を見る。
「何か悩みでもあるの?さっきの話のヤツがなにか関係があるのよね?」と食い込み気味に聞いてきた。
「....立夏、貴女には関係ないよ」と言い立夏を避けて通ろうとする。が、また阻まれた。
「....あの変な奴なんかの事気にしてどうすんの?あんなのよりいい奴ならいっぱいいるじゃん!」と言って笑う。
「あんな...奴?ねぇ、立夏ちゃん。私が昔から恋愛相談してもらってたよね?」と言って立夏を真面目な目で見る。
「恋愛相談ならしてたけどさ...まさか...あんたあいつのことがs)むぐ!」と大きな声を上げそうになっていたので口をふさぐ。
「大きな声はやめてね?」と忠告すると落ち着いたのか、こくこくと頷く。
手を離すと
「っはぁ....葵ってあいつがタイプなんだ~」
と言いくすりと笑う。
「....悪い?」とぶっきら棒に言うと
「ふふっ、ごめんごめん...でも、あいつには近づかないほうがいいと思うけどなぁ...」と言い放つ。
「な、なんで?」
「だってって?....ジョブがわからないからよ。」とサラッと言う。
「ジョブがわからなかったら関わらないほうがいいってわけなの?」
「君子危うきに近寄らずって諺があるの知ってるわよね?」と言って説明してくれるが、
「それ...触らぬ神に祟りなしの方が合ってるんじゃない?だとしても、私はあの人が悪い人だって信じられない。」と言い泣きそうになる。そこへ
「貴様ら、なにやっている?」と顔がほんのりと赤いライオットが近づいてきた。
葵と立夏はライオットに向かって整列をする。
「はっ!先ほどの男の話をしておりました!」と立夏が答える。
「あの男ォ?あぁ。あの男か、それがどうした?」と少し聞き取りづらい呂律で話す。それに酒臭い。
「はっ!あの男はどこに行ったのでしょうか!」と立夏が聞くと
「あいつなら女王様の指示で無限ダンジョンに落とされて魔物どもに食われてるだろうよっと、いけねぇ、口が滑ってしまった...まぁいい。貴様ら、雑談はその辺りにして技を磨け!」と言って歩いてきた方向へとおぼつかない足取りで戻って行った。
ライオットが見えなくなった後すぐに葵が地面にへたり込んだ。
「う、嘘.....そ、そんな...」と泣き始めた。
「こうなって当然じゃないかな。働かざる者食うべからずでしょ」と冷ややかに接して訓練所の奥へと走り去って行く。
「もう嫌だ....こんな場所....」と心の中で言い
ふらりと立ち上がる。そしてどこかへと向かう。
自分の部屋に戻り、付近の地図を持ち出す。
「あった...無限ダンジョン。」と言い部屋を出る
無限ダンジョンと呼ばれる大穴までは不思議なことに誰ともすれ違うことはなかった。
「こ、この穴深いっ!」と覗き込み声を漏らす。そう。底が見えないのだ。こんなところに結城は落とされたのだと思うと、今にも泣いてしまいそうだ。彼が何をした?事実を述べていたのにこの仕打ちは、この国の人間は命令があれば疑いもなしに殺したりするの?
こんな国なんかに居る必要はあるの?と思った。その時....一陣の強風が吹き荒れた。
「あっ!」と声を出した時にはもう遅い。
葵は大穴へと投げ出され重力に沿って落下し始めていた。
葵は目を閉じてこうつぶやいた。
「さようなら、結城くん」と。
〈訓練所〉
さっき、教官にみんなが集められた。
どうでも良い話だが一応伝えておくと言い
ある話をした。
それから数分...
「い...あ.い...ねぇ、葵!!」
「えっ?」
「えっ?じゃないよ!何してんの?ぼーっとしてさ。さっき教官殿からあの無能はここから出て行ったって聞いてから様子がおかしいよ?」
と心配して声をかけてくれているのはクラスメイトの一人である
橘立夏である。
立夏と葵は昔からの幼馴染なのだ。
「い、いや。なんでもない...」と言い葵は部屋に戻ろうとするが行く手を立夏に阻まれる。
「....なに、かな?」と言い少し睨むように立夏を見る。
「何か悩みでもあるの?さっきの話のヤツがなにか関係があるのよね?」と食い込み気味に聞いてきた。
「....立夏、貴女には関係ないよ」と言い立夏を避けて通ろうとする。が、また阻まれた。
「....あの変な奴なんかの事気にしてどうすんの?あんなのよりいい奴ならいっぱいいるじゃん!」と言って笑う。
「あんな...奴?ねぇ、立夏ちゃん。私が昔から恋愛相談してもらってたよね?」と言って立夏を真面目な目で見る。
「恋愛相談ならしてたけどさ...まさか...あんたあいつのことがs)むぐ!」と大きな声を上げそうになっていたので口をふさぐ。
「大きな声はやめてね?」と忠告すると落ち着いたのか、こくこくと頷く。
手を離すと
「っはぁ....葵ってあいつがタイプなんだ~」
と言いくすりと笑う。
「....悪い?」とぶっきら棒に言うと
「ふふっ、ごめんごめん...でも、あいつには近づかないほうがいいと思うけどなぁ...」と言い放つ。
「な、なんで?」
「だってって?....ジョブがわからないからよ。」とサラッと言う。
「ジョブがわからなかったら関わらないほうがいいってわけなの?」
「君子危うきに近寄らずって諺があるの知ってるわよね?」と言って説明してくれるが、
「それ...触らぬ神に祟りなしの方が合ってるんじゃない?だとしても、私はあの人が悪い人だって信じられない。」と言い泣きそうになる。そこへ
「貴様ら、なにやっている?」と顔がほんのりと赤いライオットが近づいてきた。
葵と立夏はライオットに向かって整列をする。
「はっ!先ほどの男の話をしておりました!」と立夏が答える。
「あの男ォ?あぁ。あの男か、それがどうした?」と少し聞き取りづらい呂律で話す。それに酒臭い。
「はっ!あの男はどこに行ったのでしょうか!」と立夏が聞くと
「あいつなら女王様の指示で無限ダンジョンに落とされて魔物どもに食われてるだろうよっと、いけねぇ、口が滑ってしまった...まぁいい。貴様ら、雑談はその辺りにして技を磨け!」と言って歩いてきた方向へとおぼつかない足取りで戻って行った。
ライオットが見えなくなった後すぐに葵が地面にへたり込んだ。
「う、嘘.....そ、そんな...」と泣き始めた。
「こうなって当然じゃないかな。働かざる者食うべからずでしょ」と冷ややかに接して訓練所の奥へと走り去って行く。
「もう嫌だ....こんな場所....」と心の中で言い
ふらりと立ち上がる。そしてどこかへと向かう。
自分の部屋に戻り、付近の地図を持ち出す。
「あった...無限ダンジョン。」と言い部屋を出る
無限ダンジョンと呼ばれる大穴までは不思議なことに誰ともすれ違うことはなかった。
「こ、この穴深いっ!」と覗き込み声を漏らす。そう。底が見えないのだ。こんなところに結城は落とされたのだと思うと、今にも泣いてしまいそうだ。彼が何をした?事実を述べていたのにこの仕打ちは、この国の人間は命令があれば疑いもなしに殺したりするの?
こんな国なんかに居る必要はあるの?と思った。その時....一陣の強風が吹き荒れた。
「あっ!」と声を出した時にはもう遅い。
葵は大穴へと投げ出され重力に沿って落下し始めていた。
葵は目を閉じてこうつぶやいた。
「さようなら、結城くん」と。
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