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第5話 対立国にスカウトされました。
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「アルフィエット様! どうしたのですか!? 私が何か無礼な事を......!」
私の涙を見て慌てるエクスカリバー。
「い、いえ、違うんです。あなたに会えて嬉しくて......! 涙が止まらないんです......!」
すごい。私エクスカリバーと普通に喋ってる。しかも抱っこされてるし!
「私もあなたにお会い出来て本当に嬉しいです。このたびは召喚していただき、ありがとうございます」
ん? 召喚? ああ、もしかしてさっき名前を呼んだから......!
「私、出来損ないの聖女だと思ってた」
そういうと、エクスカリバーは全力で否定する。
「とんでもございません! あなたは百年一人の【聖剣の聖女】様です。聖剣を召喚出来るのはあなただけ。普通の剣の聖女よりも格上なのですよ」
「そうだったんだ......!」
役立たずじゃなかった......。普通の剣からは精霊を呼び出せない代わりに、私は聖剣を召喚出来る。そこから精霊を呼び出す事も出来るんだ。
「ええ、そうですとも。そして百年前に倒された【破滅の魔女】が、どうやら復活したようなのです。彼女を倒す為には、あなた様のお力が必要です。どうか私と共に戦って下さい」
「はい喜んで!」
私は即答した。推しと一緒にいられるんだ。迷う理由なんて無い。
その時、私とエクスカリバーを囲む群衆の中から拍手が聞こえた。拍手の主は中年の男性。多分四十代くらいだと思うけど、中々の美形だ。
「聖剣の聖女アルフィエット様。私どもはずっとあなたの事を見守って参りました。剣精霊召喚の儀の際も、フレッド王子の婚約破棄、お父様であるスリザリッド牧師からの追放も、全て知っております」
な、何この人......! ストーカー!?
「アルフィエット様、お下がり下さい」
エクスカリバーが私を下ろして立たせ、守るように前に立つ。きゃっ、カッコいい......♡ ていうか尊い......!
「お待ち下さい、聖剣騎士エクスカリバー様。私共は、あなた方を支援したい。あらゆる面で、コルーゲン王家はバックアップをお約束致します」
コルーゲン王家って......! 私のいるバイルセン王国と対立するボードギアス王国を治める王家......!
「いかが致しますか、アルフィエット様。私は現状把握がまだ出来ておりませんので、あなた様の判断に従います。どこまでもお供致しますよ」
エクスカリバーは私を振り返ってそう言った。
「そうですね。どうしよう......」
私は思案した。この人は......コルーゲン王家は私を認めてくれている。私を迎え入れようとしてくれている。役立たずの廃棄処分になった私を。
「あなたの名前を聞かせて下さい」
私は静かにそう返した。
私の涙を見て慌てるエクスカリバー。
「い、いえ、違うんです。あなたに会えて嬉しくて......! 涙が止まらないんです......!」
すごい。私エクスカリバーと普通に喋ってる。しかも抱っこされてるし!
「私もあなたにお会い出来て本当に嬉しいです。このたびは召喚していただき、ありがとうございます」
ん? 召喚? ああ、もしかしてさっき名前を呼んだから......!
「私、出来損ないの聖女だと思ってた」
そういうと、エクスカリバーは全力で否定する。
「とんでもございません! あなたは百年一人の【聖剣の聖女】様です。聖剣を召喚出来るのはあなただけ。普通の剣の聖女よりも格上なのですよ」
「そうだったんだ......!」
役立たずじゃなかった......。普通の剣からは精霊を呼び出せない代わりに、私は聖剣を召喚出来る。そこから精霊を呼び出す事も出来るんだ。
「ええ、そうですとも。そして百年前に倒された【破滅の魔女】が、どうやら復活したようなのです。彼女を倒す為には、あなた様のお力が必要です。どうか私と共に戦って下さい」
「はい喜んで!」
私は即答した。推しと一緒にいられるんだ。迷う理由なんて無い。
その時、私とエクスカリバーを囲む群衆の中から拍手が聞こえた。拍手の主は中年の男性。多分四十代くらいだと思うけど、中々の美形だ。
「聖剣の聖女アルフィエット様。私どもはずっとあなたの事を見守って参りました。剣精霊召喚の儀の際も、フレッド王子の婚約破棄、お父様であるスリザリッド牧師からの追放も、全て知っております」
な、何この人......! ストーカー!?
「アルフィエット様、お下がり下さい」
エクスカリバーが私を下ろして立たせ、守るように前に立つ。きゃっ、カッコいい......♡ ていうか尊い......!
「お待ち下さい、聖剣騎士エクスカリバー様。私共は、あなた方を支援したい。あらゆる面で、コルーゲン王家はバックアップをお約束致します」
コルーゲン王家って......! 私のいるバイルセン王国と対立するボードギアス王国を治める王家......!
「いかが致しますか、アルフィエット様。私は現状把握がまだ出来ておりませんので、あなた様の判断に従います。どこまでもお供致しますよ」
エクスカリバーは私を振り返ってそう言った。
「そうですね。どうしよう......」
私は思案した。この人は......コルーゲン王家は私を認めてくれている。私を迎え入れようとしてくれている。役立たずの廃棄処分になった私を。
「あなたの名前を聞かせて下さい」
私は静かにそう返した。
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