能力者は正体を隠す

ユーリ

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幼児編

これからについて

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「よし!じゃあ改めて、さっきの話の続きをしよっか。ソラが高校に行く時、周囲の人より遅れていたら辛いでしょ?だから、これから15歳になるまでの間に9年間の勉強を終わらせよう。ここに、父が僕に買い与えた参考書があるんだ。小学校の勉強の分から高校の勉強の分まで。全教科の参考書が全学年分揃ってる。問題集とか、ここにある物以外で欲しい物があったら買っていいから、やってみよう?分からない所があったらいつでも僕に聞いていいから。」

そのくらい朝飯前だ。
そもそも、前世の私は大学まで卒業してる。
復習みたいな感覚でできるから、簡単だ。
9年間分の復習なんて、すぐ終わる。

「必要な参考書は部屋に持って帰っていいよ。参考書じゃなくても、気になった本は全部部屋に持ち帰って呼んで良いよ。ここより部屋で読んだ方がリラックスできると思うから。」

それはありがたい。
ここのソファーはフカフカだけど、本はベッドに寝転がって読みたい私にとって本を持ち帰っていいのはとてもうれしい。
とりあえず、参考書を選ぼう。
うーん、小学校の勉強はもういいや。
あ、でも難関私立中学の受験過去問とかあるから、それは解いてみようかな。
分からない所があればそこを見直せば良い。
全国的に有名らしい中学校3校分の過去問題集を手に取る。
カイお兄ちゃんは小学校の参考書をすっ飛ばした私に何も言わずに三冊を持ってくれた。
うん、今日持ち帰る参考書はこれくらいでいいかな。
今が5時くらいだから、今日の夜と明日の朝頑張れば終わるだろう。

あと、本も一冊くらい持って帰ろう。
さっきまでいた能力者についての本が並んでいる本棚の前まで戻って、本を選ぶ。
・・・うん、これにしよう。

「能力者達の道具とその効果、作り方」なんだか面白そう。
これもカイお兄ちゃんが持ってくれようとしたけど、遠慮する。
一冊くらい持たせてよ。

「ねえ、カイお兄ちゃん。カイお兄ちゃんは今、どんな勉強をしているの?」

気になって尋ねてみた。

「僕?僕は今、小学校の学習内容の総まとめに入っているよ。あと、英語と帝王学を勉強してる。あとは、能力者のこととかも勉強してる。それから、勉強ではないんだけど、護身術として剣道、柔道、空手、合気道、弓道を習ってるんだ。」

・・・すごっ!
ちなみに私は、英語、中国語、ドイツ語を話せる。
それから剣道、柔道、空手、合気道、弓道も一通りできる。
全部、前世で桐谷 壮一が教育してくれたおかげだ。
前世の記憶というハンデがないカイお兄ちゃんが7歳という若さでそこまでできるのは、とんでもなくすごい。

「ねえカイお兄ちゃん、お願いがあるんだけど。剣道と柔道と空手、合気道、弓道って、私もできないかな・・・?」

結構無茶なお願いって分かってるんだけど。
でも、やっぱり今世でも体は鍛えておきたい。
おずおずと見上げると、カイお兄ちゃんは少し考えて、口を開いた。

「うん、大丈夫だよ。僕が教える。ただ、ちょっと準備の時間がいるんだ。少しの間、我慢してね?」
「もちろん!ありがとう、カイお兄ちゃん!!」

無理を言ってるのは私の方なのに、それをかなえようとしてくれるカイお兄ちゃん。
思わずギュッと抱きついてしまった。
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