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高校生編 5月
頼る存在
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私もはやく傷の手当てをしてカイお兄ちゃんの応援に行かなくちゃ。
傷を水で洗うために立ち上がりかけたその時、シャッと音がして保健室のカーテンが開いた。
「えっ・・・」
誰か、いたの?
カイお兄ちゃんとの会話を聞かれたのなら、私がカイお兄ちゃんの妹だって、朱雲 蒼来だって、バレちゃう!
背筋に冷たいものが走り、頭が真っ白になった。
「ソラ、悪い。盗み聞きしてた。」
顔を出したのは黒い髪を揺らす、紫月先輩だった。
「って、え、先輩、瞳の色・・・」
見間違えのはずがない。
私と同じ、紫水晶の瞳だったはずなのに、今の先輩の瞳は深い深い、海のような蒼だった。
「あー、これな、おれもよく分からないんだ。ただ、ソラからもらった石をネックレスにしてかけたら蒼くなってて。」
「え、私の、石・・・?」
確かに、紫月先輩には私の力を込めた石をあげた。
それがまさか、そんな影響を及ぼすなんて・・・
「すみません!先輩。」
まさか、瞳の色が変わってしまうなんて。
知らなかったとはいえ、とんでもないことをしてしまった。
「瞳の色、元に戻るように調べてみるので少し待っていてください。必ず、どうにかしますから。」
深々と頭を下げる。
「ああいや、気にしないでくれ。おれはむしろ、このままがいいんだ。」
頭の上から慌てたような先輩の声が降ってきて、申し訳なった。
先輩に気を使わせてしまっている。
頭を下げたまま、唇をギュッと噛みしめる。
銀の髪が揺れていた視界の中に、不意に黒と、深い蒼が入り込んできた。
「先輩・・・」
先輩が膝をついて私の顔をのぞき込んでいた。
先輩に顔があまりにも近くて、知らず知らずの内に呼吸を止めていた。
「そんなにおれの瞳の色が変か?」
困ったように言う先輩に、慌てて首を振った。
「いえっ!すごく、綺麗です。」
実際、先輩の瞳の色はとても綺麗だった。
至近距離にある蒼の瞳を改めて見つめる。
青よりももっと青い、綺麗な海の蒼。
神秘的で、吸い込まれそうな、美しい色。
「私、この色好きです、とても。」
ポツリとそう言ってから、無意識に手を伸ばして先輩の頬に触れた。
「え・・・」
直後、先輩の戸惑ったような声と、徐々に赤みを帯びていくその顔を見て我に返った。
「す、すみません!」
パッと手を離して後ずさった。
勢いよく飛び退いたその瞬間、足に何かが当たって上半身だけが後ろに倒れていく。
「あっ・・・」
足に当たったのは、保健室にある、背もたれのない丸い椅子。
ひっくり返ったら、頭から床に激突する。
いきなりのことで術を使って身を守ることさえできない。
ギュッと目を瞑った。
それでも、覚悟していた衝撃はなかなかやって来ず、代わりに背中に力強い腕と、温もりを感じた。
顔にサラサラとした髪が当たって、おそるおそる目を開ける。
「先輩・・・?」
「危なかったな。」
耳元に吐息がかかって、思わず赤くなった。
抱きしめられている体勢のまま、ゆっくりと体を起こしてもらった。
体勢が元に戻っても、なぜか背中に回された腕は解かれない。
伝わってくる熱と、先輩のがっしりとした体つきを感じてしまって、顔が熱くなっていくのを感じる。
「あの、先輩・・・?」
戸惑う気持ちのままに出てきた声は、びっくりするくらい震えていた。
「心臓、止まるかと思った。」
耳元で囁かれた先輩の声に、心臓が飛び跳ねる。
ああでも、なんか先輩・・・
「お兄ちゃんみたい。」
心配症なところ、カイお兄ちゃんそっくりだ。
クスッと笑ってそう言えば、先輩の体がこわばった。
「いつも、ああなのか?」
わずかに緊張を孕んだ先輩の問いに、抱きしめられたまま、私は首を傾げた。
「ああ、とは?」
「だから!抱きしめたり、してるのか?」
問い直してきた先輩の声音には、さきほど感じた緊張と、苛立ちと、そして何か、別のものが含まれている気がした。
「えっと、約束してるんです、兄と。兄が落ち込んでいる時は私が慰めて、私が落ち込んでいる時は兄が慰めるって。幼い頃に、そう約束したんです。」
私の中で、とてもとても、大切な約束。
二人が笑顔で暮らしていけるように考えた、約束。
「約束、か・・・」
唸るように言って、私を囲う先輩の腕に力がこもった。
「せ、先輩・・・?」
本当に、どうしたんだろう。
お兄ちゃんみたいだと思うと、この体勢でももう恥ずかしくはないけど、なんだか不思議だ。
「ソラも、落ち込んだ時、ああして慰めてもらったのか?」
ああして、とは抱きしめて、ということだろうか。
なんでそんなことを聞くんだろう。
不思議だったけど、先輩から伝わる温もりが心地よくて、目を閉じた。
「私、先輩も知っている通り、今までずっと兄の家の中に閉じこもっていました。外の世界を知りませんでした。普通だったら、孤独だったと思います。でも、兄や、家にいる友達のおかげでずっと幸せでした。」
友達というのは、もちろんリンたちのことだ。
閉じていた目を開けて、先輩を見上げる。
視線が交わって、私は微笑んだ。
胸が、ポカポカする。
「何が言いたいかっていうと、私、今までお兄ちゃんたちのおかげでずっと幸せだったんです。落ち込んだことなんてありませんでした。だから慰めてもらったことなんて、一度もないんです。」
カイお兄ちゃんだって、滅多に落ち込まない。
落ち込んでいるところを私に見せないようにしているだけかもしれないけど。
だって、私がカイお兄ちゃんを慰めたのも、今日で二度目なんだから。
「カイお兄ちゃんは私のこと、すごく心配してくれているんです。私が傷つくようなことがあったら、自分のことを責めてしまう。特に今は、私が外の世界に出て少ししか経っていないから、小さなことにも反応してしまうんだと思うんです。」
私が、支えてあげなきゃ。
自らに誓うように、小さく呟いた。
「ソラが傷ついた時は?」
「え?」
先輩の問いの意味がまたも分からない。
「ソラは、自分が傷ついても、朱雲会長の前じゃそれを見せないだろ?ソラが傷ついているのを会長が知ったら、会長が自分自身を責めてしまうと知っているから。だから傷ついて、落ち込んでも、何もないような振りをして会長に笑顔を見せるだろ。」
どこか決めつけるような紫月先輩。
「そんなこと・・・」
そんなことない。
その一言を、言えなかった。
私が落ち込んだらカイお兄ちゃんが私を慰めてくれる。
そういう約束だから。
でも、紫月先輩の言葉を否定できない。
もし、私が傷ついたり、落ち込んでしまったら、きっと紫月先輩が言う通りにしてしまうんだろうなと思うから。
「おれじゃ、ダメか?」
掠れたような、先輩の声。
「ソラが傷ついた時、落ち込んだ時、おれを頼ってくれないか?おれじゃ、何も出来ないかもしれない。でも、君が傷ついた時、一番に君の頭に浮かぶのがおれであったら、嬉しい。」
先輩の言葉は、私の胸の中に一直線に届いて、ジワリと溶けた。
本当に、お兄ちゃんが一人増えたみたい。
そっと、自分の腕を先輩の背中に回した。
「頼りに、してますね。」
小さく言うと、先輩が微笑んだのが、分かった。
* * *
先輩と別れてからグラウンドに出ると、千五百メートル走は既に終わってしまっていた。
やっぱり終わっていたのか、残念。
人伝いに聞いた噂によると、カイお兄ちゃんはぶっちぎりの一位だったみたい。
よかった。
せめて、カイお兄ちゃんの姿を一目見ておこうと探したけど、カイお兄ちゃんはどこにもいなかった。
結局、その日私は家に帰るまで、カイお兄ちゃんを見つけることはできなかった。
傷を水で洗うために立ち上がりかけたその時、シャッと音がして保健室のカーテンが開いた。
「えっ・・・」
誰か、いたの?
カイお兄ちゃんとの会話を聞かれたのなら、私がカイお兄ちゃんの妹だって、朱雲 蒼来だって、バレちゃう!
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「ソラ、悪い。盗み聞きしてた。」
顔を出したのは黒い髪を揺らす、紫月先輩だった。
「って、え、先輩、瞳の色・・・」
見間違えのはずがない。
私と同じ、紫水晶の瞳だったはずなのに、今の先輩の瞳は深い深い、海のような蒼だった。
「あー、これな、おれもよく分からないんだ。ただ、ソラからもらった石をネックレスにしてかけたら蒼くなってて。」
「え、私の、石・・・?」
確かに、紫月先輩には私の力を込めた石をあげた。
それがまさか、そんな影響を及ぼすなんて・・・
「すみません!先輩。」
まさか、瞳の色が変わってしまうなんて。
知らなかったとはいえ、とんでもないことをしてしまった。
「瞳の色、元に戻るように調べてみるので少し待っていてください。必ず、どうにかしますから。」
深々と頭を下げる。
「ああいや、気にしないでくれ。おれはむしろ、このままがいいんだ。」
頭の上から慌てたような先輩の声が降ってきて、申し訳なった。
先輩に気を使わせてしまっている。
頭を下げたまま、唇をギュッと噛みしめる。
銀の髪が揺れていた視界の中に、不意に黒と、深い蒼が入り込んできた。
「先輩・・・」
先輩が膝をついて私の顔をのぞき込んでいた。
先輩に顔があまりにも近くて、知らず知らずの内に呼吸を止めていた。
「そんなにおれの瞳の色が変か?」
困ったように言う先輩に、慌てて首を振った。
「いえっ!すごく、綺麗です。」
実際、先輩の瞳の色はとても綺麗だった。
至近距離にある蒼の瞳を改めて見つめる。
青よりももっと青い、綺麗な海の蒼。
神秘的で、吸い込まれそうな、美しい色。
「私、この色好きです、とても。」
ポツリとそう言ってから、無意識に手を伸ばして先輩の頬に触れた。
「え・・・」
直後、先輩の戸惑ったような声と、徐々に赤みを帯びていくその顔を見て我に返った。
「す、すみません!」
パッと手を離して後ずさった。
勢いよく飛び退いたその瞬間、足に何かが当たって上半身だけが後ろに倒れていく。
「あっ・・・」
足に当たったのは、保健室にある、背もたれのない丸い椅子。
ひっくり返ったら、頭から床に激突する。
いきなりのことで術を使って身を守ることさえできない。
ギュッと目を瞑った。
それでも、覚悟していた衝撃はなかなかやって来ず、代わりに背中に力強い腕と、温もりを感じた。
顔にサラサラとした髪が当たって、おそるおそる目を開ける。
「先輩・・・?」
「危なかったな。」
耳元に吐息がかかって、思わず赤くなった。
抱きしめられている体勢のまま、ゆっくりと体を起こしてもらった。
体勢が元に戻っても、なぜか背中に回された腕は解かれない。
伝わってくる熱と、先輩のがっしりとした体つきを感じてしまって、顔が熱くなっていくのを感じる。
「あの、先輩・・・?」
戸惑う気持ちのままに出てきた声は、びっくりするくらい震えていた。
「心臓、止まるかと思った。」
耳元で囁かれた先輩の声に、心臓が飛び跳ねる。
ああでも、なんか先輩・・・
「お兄ちゃんみたい。」
心配症なところ、カイお兄ちゃんそっくりだ。
クスッと笑ってそう言えば、先輩の体がこわばった。
「いつも、ああなのか?」
わずかに緊張を孕んだ先輩の問いに、抱きしめられたまま、私は首を傾げた。
「ああ、とは?」
「だから!抱きしめたり、してるのか?」
問い直してきた先輩の声音には、さきほど感じた緊張と、苛立ちと、そして何か、別のものが含まれている気がした。
「えっと、約束してるんです、兄と。兄が落ち込んでいる時は私が慰めて、私が落ち込んでいる時は兄が慰めるって。幼い頃に、そう約束したんです。」
私の中で、とてもとても、大切な約束。
二人が笑顔で暮らしていけるように考えた、約束。
「約束、か・・・」
唸るように言って、私を囲う先輩の腕に力がこもった。
「せ、先輩・・・?」
本当に、どうしたんだろう。
お兄ちゃんみたいだと思うと、この体勢でももう恥ずかしくはないけど、なんだか不思議だ。
「ソラも、落ち込んだ時、ああして慰めてもらったのか?」
ああして、とは抱きしめて、ということだろうか。
なんでそんなことを聞くんだろう。
不思議だったけど、先輩から伝わる温もりが心地よくて、目を閉じた。
「私、先輩も知っている通り、今までずっと兄の家の中に閉じこもっていました。外の世界を知りませんでした。普通だったら、孤独だったと思います。でも、兄や、家にいる友達のおかげでずっと幸せでした。」
友達というのは、もちろんリンたちのことだ。
閉じていた目を開けて、先輩を見上げる。
視線が交わって、私は微笑んだ。
胸が、ポカポカする。
「何が言いたいかっていうと、私、今までお兄ちゃんたちのおかげでずっと幸せだったんです。落ち込んだことなんてありませんでした。だから慰めてもらったことなんて、一度もないんです。」
カイお兄ちゃんだって、滅多に落ち込まない。
落ち込んでいるところを私に見せないようにしているだけかもしれないけど。
だって、私がカイお兄ちゃんを慰めたのも、今日で二度目なんだから。
「カイお兄ちゃんは私のこと、すごく心配してくれているんです。私が傷つくようなことがあったら、自分のことを責めてしまう。特に今は、私が外の世界に出て少ししか経っていないから、小さなことにも反応してしまうんだと思うんです。」
私が、支えてあげなきゃ。
自らに誓うように、小さく呟いた。
「ソラが傷ついた時は?」
「え?」
先輩の問いの意味がまたも分からない。
「ソラは、自分が傷ついても、朱雲会長の前じゃそれを見せないだろ?ソラが傷ついているのを会長が知ったら、会長が自分自身を責めてしまうと知っているから。だから傷ついて、落ち込んでも、何もないような振りをして会長に笑顔を見せるだろ。」
どこか決めつけるような紫月先輩。
「そんなこと・・・」
そんなことない。
その一言を、言えなかった。
私が落ち込んだらカイお兄ちゃんが私を慰めてくれる。
そういう約束だから。
でも、紫月先輩の言葉を否定できない。
もし、私が傷ついたり、落ち込んでしまったら、きっと紫月先輩が言う通りにしてしまうんだろうなと思うから。
「おれじゃ、ダメか?」
掠れたような、先輩の声。
「ソラが傷ついた時、落ち込んだ時、おれを頼ってくれないか?おれじゃ、何も出来ないかもしれない。でも、君が傷ついた時、一番に君の頭に浮かぶのがおれであったら、嬉しい。」
先輩の言葉は、私の胸の中に一直線に届いて、ジワリと溶けた。
本当に、お兄ちゃんが一人増えたみたい。
そっと、自分の腕を先輩の背中に回した。
「頼りに、してますね。」
小さく言うと、先輩が微笑んだのが、分かった。
* * *
先輩と別れてからグラウンドに出ると、千五百メートル走は既に終わってしまっていた。
やっぱり終わっていたのか、残念。
人伝いに聞いた噂によると、カイお兄ちゃんはぶっちぎりの一位だったみたい。
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