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閑話休題 俺と彼氏の「どたばた育児」レビュー 1
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「おぎゃぁ~!おんぎゃぁぁぁあ~!」
今、俺の腕の中には、可愛い赤ちゃんがいる。しかも、盛大にオシッコをして、オムツから漏れ出し、俺の服もオシッコ塗れだ。
「まさとぉ~、、、、。どうすんだよ~、この子、、。」
「う、う、う、ユウヤ、、!すまん!!3日間だけ!3日間だけだから!!!」
マサトのお姉さんが、インフルエンザにかかり、旦那さんも海外出張中とのことで、赤ちゃんをマサトに預けたというわけだ。
昔からパワフルなお姉さんに頭が上がらないマサト。実は、このお姉さんのパワフルさが、ある種マサトがゲイに走った原因なのだけど、、、。
「無理だって言ったんだよ、、。でもさ、姉ちゃんが、『あんた家で仕事するから問題ないだろ』って、、。
しかも、ユウヤも居るから実家より安心だ、とかなんとか言って、強引に押しつけられたんだよぉ~。」
そう、実は、お義姉さんは、俺達の良き理解者なのだ。開けっ広げで豪快な性格で、偏見なしに俺達の事を応援してくれている。
「ねーちゃん、ユウヤの事、めっちゃ信頼してるからなぁ。旦那や俺に、『ユウヤ君の爪の垢を煎じて飲ませたい』って良く言ってるよ。」
、、、という経緯で、赤ちゃん(モモちゃん、女の子、1才)が、俺達に預けられたのだが、、、。
先程から、マサトがキーボードをタイプしつつ、お漏らしの処理でてんやわんやな俺に話しかけてくる。
「もー!何のんびり眺めてるのさ!ちょっとは手伝ってよ!!ほら、さっさと着替え持ってくるっ!!」
「す、すまん、待ってろ!!」
慌てて着替えを持ってきてくれたが、はっきり言って、マサトは育児の役にまるで立たない!
赤ちゃんを抱っこしてても、泣き出すとすぐ俺にパスしてくるし、夜泣きな時も、熟睡してて、全然起きないのだ。
「ちょっと!マサトも少しは赤ちゃん見ててよ!俺、汚れたからシャワー浴びてくるから。」
強引にマサトに赤ちゃんを渡す。赤の他人の俺なんかより、血が繋がっている二人なのに、マサトも、赤ちゃんも明らかに不安そうだ。
しかし、ここで甘やかしてはマサトに、父性が育たない。3日間は彼がパパなのだ。(いや、別に俺だってどちらかと言えばパパなのだけど、役割上なんとなくママ役をさせられているのだ。)
赤ちゃんが心配だけど、束の間の休息にゆっくりシャワーを浴びた。そこそこ機嫌が良いうちにゆっくり休んでおかないと身体が保たないのだ。
(ん?なんだか妙に静かだな。結構長くゆっくりしちゃったけど、大丈夫かな??)
慌てて風呂から上がると、赤ちゃんは一人で遊んでいて、機嫌が良さそうだ。マサトは、その横で仕事をしている。
「きゃっ♡きゃっ♡」
「おー、モモちゃん、ご機嫌だねー!何で遊んでるのかなー??」
とりあえず、平和であった事に胸を撫で下ろし、近づいてみると、なんと、モモちゃんは、マサトがレビューの仕事で大量に借りてきていたゲイビのDVDを並べて遊んでいたのだ!!
「うわあぁぁぁーー!モモちゃん、こんなので遊んじゃいけません!!」
慌てて取り上げようとするも、意味が分かっていないモモちゃんは、盛んに俺に手渡そうと、DVDを押し付けてくる。
「あう?あい♡あい♡どーじょ♡
お、ユーとマー、いりゅ♡」」
「えー、何、、?え?この二人、俺達じゃないよー!!違う、違うよー!」
モモちゃんが指さすDVDのパッケージには、長髪の俺似の男優とマサト似の男優が裸で抱き合ってるシーンが映っていた。
「ちょ!!マサトー!モモちゃんに何ってモンで遊ばせてるんだよー!!」
「えー?しょうがないじゃん、取り上げると怒るんだもん。なー?モモちゃんは、ゲイビがちゅきなんでちゅよねー?」
「あーい♡」
頭痛がしてきた。
といあえずマサトはパパに向いていない。
**
気を取り直して、抱っこ紐を付けて三人で外出した時だ。
道を歩けば、知らないおばちゃん達がどんどん寄ってきて、モモちゃんを口々に褒める。
「色が白くて、お目々もクリクリで美人さんねー。ママ似ねー」等と俺の顔を見ながら言われるのだが、俺は、ママでもないし、モモちゃんと血が一滴も繋がって居ないのだ。
しかし、褒められる俺とモモちゃんを見て、マサトは目尻を下げていた。
(なんだかんだ言ってマサト、子供好きなのかな?やっぱり、こういう家族持ちたいのかな、、、。)
そういえば、モモちゃんにミルクをあげている時は、決まってマサトが穏やかな幸せそうな顔でこちらを見てくる。
(でも、俺には産めないしな、、)
やはり、ゲイカップルにとって子供はアンタッチャブルだ。普段は考えないようにしてはいるが、少しナイーブになってしまう。
そんな少しどんよりした気持ちで、一日中、モモちゃんの世話に追われた俺は、心身ともにヘトヘトだ。
夜やっとモモちゃんを寝かしつけてホッとしたところに、マサトが「エッチしよー」とすり寄ってきたので、腹に肘鉄を喰らわせてやった。
そんなこんなで、2日目。
夜中も、何度も起こされ、眠い目を擦ってモモちゃんの相手をしたから、すごく寝不足だ。
モモちゃんをマサトに預け、朝ごはんを作っていると、何やら楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
気になって様子を見てみると、モモちゃんはマサトの膝の上に座って、何やらパソコンの画面を見ている。
「キャハハ!ユーとマー、いりゅ!」
「おー、モモちゃん、そうだよ。これがユウヤで、これが俺な。」
マサトとも和やかだ。俺達二人の写真でも見せているのかと、画面を覗きこんでみると、、、
なんと、俺達のハメ撮り動画であった。
『あっ、ああん♡ましゃとぉ、だんめぇー♡♡で、でちゃうぅーーン♡」
『いいよ、出しちゃいな♡ほら、ゆうたんのおもらし、俺に見せて♡』
『あ、あああーー!お漏らしじゃないぃぃぃん!!あっ、で、でるうぅぅーー!!』
(プシャー!!)
という具合に、潮吹きまで披露しているシーンだった。できたら葬り去りたいくらいの動画だ。
「キャハハ♡ユー、シーシー、じょーずねー!」
「モモちゃんは、この動画すきだねーwえ?もう一回観るの、何回目だよ。」
目眩がした。
「マ、マサトーー💢なんてもん見せてんだ!!」
「う、うわ!やべ。見つかった、、。
だって、モモちゃんが弄って勝手に再生したんだよ。
しかも、この動画気にいっちゃってさっきから連続再生よ。」
「ユー、シーシー、じょうず♡」
最悪だ、、、。
マサトに育児を任せると、ロクな事がない。
「あっ、そうだ、午後、打ち合わせがあるんだった。モモちゃん宜しくな!」
「ええー、なんで俺ばっか。」
露骨に嫌な顔をしてしまう自分が嫌だ。
本当は、マサトと子育てすることに憧れて居たはずなのに。
要は、モモちゃんと血が繋がっていないのも、数日後には本当の両親の元に帰っていってしまうことも嫌なのだ。
(ああ、俺って心の狭い人間だったんだな。)
そんな事を思いながら、黄昏泣きをするモモちゃんを抱っこして駅前まで、ブラブラお散歩する。
街ゆくカップルは、肩を寄せ合いカラオケに入っていったり、楽しそうにカフェで談笑したりしている。
今の自分は、モモちゃんの世話でいっぱいいっぱいだというのに。
マサトと来たら、育児を俺に押し付けて、、、。
少し悲しい気持ちになって、ふとカフェの中を覗きこめば、そこにマサトが何やら若い可愛い顔をした男と楽しそうに座っていた。
思わず影に隠れて、しばらく観察していると、コソコソと耳打ちしたり、妙に近い距離でパソコンの画面を見たりしている。パソコンの影で良く見えないが、裏で手でも繋いでいるような雰囲気すらする。
(まーさーとー!!打ち合わせって言ったのに!!会社に行ってないじゃん!!カフェで浮気かよ!!
ふざけんなーー💢)
俺は、溢れ出る涙を隠しながら家に帰ったのである。
☆☆☆☆
閑話なんで、ほっこり行きます!
この後、喧嘩して、仲直りエチしますよ!リクあったからね!
エロ控えめなんで、短めサクサク更新週間!!
2.3回お付き合い下さい!!
☆ 同キャラの転生ファンタジーエロも投稿してます!作者ページより、探して下さい♡
「僧侶に転生しましたが、魔王に淫紋を付けられた上、スケベな彼氏も勇者に転生したので、恥ずかしながら毎日エロ調教されながら旅しています」
今、俺の腕の中には、可愛い赤ちゃんがいる。しかも、盛大にオシッコをして、オムツから漏れ出し、俺の服もオシッコ塗れだ。
「まさとぉ~、、、、。どうすんだよ~、この子、、。」
「う、う、う、ユウヤ、、!すまん!!3日間だけ!3日間だけだから!!!」
マサトのお姉さんが、インフルエンザにかかり、旦那さんも海外出張中とのことで、赤ちゃんをマサトに預けたというわけだ。
昔からパワフルなお姉さんに頭が上がらないマサト。実は、このお姉さんのパワフルさが、ある種マサトがゲイに走った原因なのだけど、、、。
「無理だって言ったんだよ、、。でもさ、姉ちゃんが、『あんた家で仕事するから問題ないだろ』って、、。
しかも、ユウヤも居るから実家より安心だ、とかなんとか言って、強引に押しつけられたんだよぉ~。」
そう、実は、お義姉さんは、俺達の良き理解者なのだ。開けっ広げで豪快な性格で、偏見なしに俺達の事を応援してくれている。
「ねーちゃん、ユウヤの事、めっちゃ信頼してるからなぁ。旦那や俺に、『ユウヤ君の爪の垢を煎じて飲ませたい』って良く言ってるよ。」
、、、という経緯で、赤ちゃん(モモちゃん、女の子、1才)が、俺達に預けられたのだが、、、。
先程から、マサトがキーボードをタイプしつつ、お漏らしの処理でてんやわんやな俺に話しかけてくる。
「もー!何のんびり眺めてるのさ!ちょっとは手伝ってよ!!ほら、さっさと着替え持ってくるっ!!」
「す、すまん、待ってろ!!」
慌てて着替えを持ってきてくれたが、はっきり言って、マサトは育児の役にまるで立たない!
赤ちゃんを抱っこしてても、泣き出すとすぐ俺にパスしてくるし、夜泣きな時も、熟睡してて、全然起きないのだ。
「ちょっと!マサトも少しは赤ちゃん見ててよ!俺、汚れたからシャワー浴びてくるから。」
強引にマサトに赤ちゃんを渡す。赤の他人の俺なんかより、血が繋がっている二人なのに、マサトも、赤ちゃんも明らかに不安そうだ。
しかし、ここで甘やかしてはマサトに、父性が育たない。3日間は彼がパパなのだ。(いや、別に俺だってどちらかと言えばパパなのだけど、役割上なんとなくママ役をさせられているのだ。)
赤ちゃんが心配だけど、束の間の休息にゆっくりシャワーを浴びた。そこそこ機嫌が良いうちにゆっくり休んでおかないと身体が保たないのだ。
(ん?なんだか妙に静かだな。結構長くゆっくりしちゃったけど、大丈夫かな??)
慌てて風呂から上がると、赤ちゃんは一人で遊んでいて、機嫌が良さそうだ。マサトは、その横で仕事をしている。
「きゃっ♡きゃっ♡」
「おー、モモちゃん、ご機嫌だねー!何で遊んでるのかなー??」
とりあえず、平和であった事に胸を撫で下ろし、近づいてみると、なんと、モモちゃんは、マサトがレビューの仕事で大量に借りてきていたゲイビのDVDを並べて遊んでいたのだ!!
「うわあぁぁぁーー!モモちゃん、こんなので遊んじゃいけません!!」
慌てて取り上げようとするも、意味が分かっていないモモちゃんは、盛んに俺に手渡そうと、DVDを押し付けてくる。
「あう?あい♡あい♡どーじょ♡
お、ユーとマー、いりゅ♡」」
「えー、何、、?え?この二人、俺達じゃないよー!!違う、違うよー!」
モモちゃんが指さすDVDのパッケージには、長髪の俺似の男優とマサト似の男優が裸で抱き合ってるシーンが映っていた。
「ちょ!!マサトー!モモちゃんに何ってモンで遊ばせてるんだよー!!」
「えー?しょうがないじゃん、取り上げると怒るんだもん。なー?モモちゃんは、ゲイビがちゅきなんでちゅよねー?」
「あーい♡」
頭痛がしてきた。
といあえずマサトはパパに向いていない。
**
気を取り直して、抱っこ紐を付けて三人で外出した時だ。
道を歩けば、知らないおばちゃん達がどんどん寄ってきて、モモちゃんを口々に褒める。
「色が白くて、お目々もクリクリで美人さんねー。ママ似ねー」等と俺の顔を見ながら言われるのだが、俺は、ママでもないし、モモちゃんと血が一滴も繋がって居ないのだ。
しかし、褒められる俺とモモちゃんを見て、マサトは目尻を下げていた。
(なんだかんだ言ってマサト、子供好きなのかな?やっぱり、こういう家族持ちたいのかな、、、。)
そういえば、モモちゃんにミルクをあげている時は、決まってマサトが穏やかな幸せそうな顔でこちらを見てくる。
(でも、俺には産めないしな、、)
やはり、ゲイカップルにとって子供はアンタッチャブルだ。普段は考えないようにしてはいるが、少しナイーブになってしまう。
そんな少しどんよりした気持ちで、一日中、モモちゃんの世話に追われた俺は、心身ともにヘトヘトだ。
夜やっとモモちゃんを寝かしつけてホッとしたところに、マサトが「エッチしよー」とすり寄ってきたので、腹に肘鉄を喰らわせてやった。
そんなこんなで、2日目。
夜中も、何度も起こされ、眠い目を擦ってモモちゃんの相手をしたから、すごく寝不足だ。
モモちゃんをマサトに預け、朝ごはんを作っていると、何やら楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
気になって様子を見てみると、モモちゃんはマサトの膝の上に座って、何やらパソコンの画面を見ている。
「キャハハ!ユーとマー、いりゅ!」
「おー、モモちゃん、そうだよ。これがユウヤで、これが俺な。」
マサトとも和やかだ。俺達二人の写真でも見せているのかと、画面を覗きこんでみると、、、
なんと、俺達のハメ撮り動画であった。
『あっ、ああん♡ましゃとぉ、だんめぇー♡♡で、でちゃうぅーーン♡」
『いいよ、出しちゃいな♡ほら、ゆうたんのおもらし、俺に見せて♡』
『あ、あああーー!お漏らしじゃないぃぃぃん!!あっ、で、でるうぅぅーー!!』
(プシャー!!)
という具合に、潮吹きまで披露しているシーンだった。できたら葬り去りたいくらいの動画だ。
「キャハハ♡ユー、シーシー、じょーずねー!」
「モモちゃんは、この動画すきだねーwえ?もう一回観るの、何回目だよ。」
目眩がした。
「マ、マサトーー💢なんてもん見せてんだ!!」
「う、うわ!やべ。見つかった、、。
だって、モモちゃんが弄って勝手に再生したんだよ。
しかも、この動画気にいっちゃってさっきから連続再生よ。」
「ユー、シーシー、じょうず♡」
最悪だ、、、。
マサトに育児を任せると、ロクな事がない。
「あっ、そうだ、午後、打ち合わせがあるんだった。モモちゃん宜しくな!」
「ええー、なんで俺ばっか。」
露骨に嫌な顔をしてしまう自分が嫌だ。
本当は、マサトと子育てすることに憧れて居たはずなのに。
要は、モモちゃんと血が繋がっていないのも、数日後には本当の両親の元に帰っていってしまうことも嫌なのだ。
(ああ、俺って心の狭い人間だったんだな。)
そんな事を思いながら、黄昏泣きをするモモちゃんを抱っこして駅前まで、ブラブラお散歩する。
街ゆくカップルは、肩を寄せ合いカラオケに入っていったり、楽しそうにカフェで談笑したりしている。
今の自分は、モモちゃんの世話でいっぱいいっぱいだというのに。
マサトと来たら、育児を俺に押し付けて、、、。
少し悲しい気持ちになって、ふとカフェの中を覗きこめば、そこにマサトが何やら若い可愛い顔をした男と楽しそうに座っていた。
思わず影に隠れて、しばらく観察していると、コソコソと耳打ちしたり、妙に近い距離でパソコンの画面を見たりしている。パソコンの影で良く見えないが、裏で手でも繋いでいるような雰囲気すらする。
(まーさーとー!!打ち合わせって言ったのに!!会社に行ってないじゃん!!カフェで浮気かよ!!
ふざけんなーー💢)
俺は、溢れ出る涙を隠しながら家に帰ったのである。
☆☆☆☆
閑話なんで、ほっこり行きます!
この後、喧嘩して、仲直りエチしますよ!リクあったからね!
エロ控えめなんで、短めサクサク更新週間!!
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