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18歳の夏 海
旅行
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風呂上りにスマホを確認すると、エドガーから着信履歴が入っていた。かけ直すと、ワンコールが鳴り終わるまでにエドガーが出た。
『ケーゴ!』
「どうしたの?エドガー」
『明日と明後日は予定あるかい?』
「ないよ。どうしたんですか?」
『二人で旅行しないかい?』
「えっ旅行?!」
旅行なんて今まで行ったことがない!休日はいつもスルトと部屋でいちゃいちゃしてるだけだったし。出不精のスルトはショッピングすら行きたがらないんだもん。それに比べてさすがエドガー…!僕の王子様…!
『そう。海の近くの温泉宿の予約取ったんだ。来てくれると嬉しいんだけど』
海の近くの温泉宿!!!しかももう予約取っちゃってるし!!なんだよこのイケメン国宝級だな。
『いや、かな…?』
「いやなわけない!!絶対行く!!」
『よかった。じゃあ明日家まで迎えに行くね。ケーゴ、二人で旅行、だからね』
「分かった!」
電話を切った後、僕は枕を抱いてベッドでゴロゴロ転がった。海…温泉…エドガー…最高の未来しか見えない。楽しみすぎて眠れないよこれ!!どうしよう絶対寝れない!!寝れ…
めっちゃ寝てしまった!!!完全寝坊!!準備全然できてないし!!僕は大慌てで水着や服をカバンに突っ込んだ。髪をセットしているときにエドガーからの電話が鳴る。
「はい!」
『着いたよ』
「今行く!」
バタバタと階段を降り玄関をドアを開けると…。
「うそ…でしょ…?」
メルセデスベンツからサングラスをかけたクソほどイケメンな外国人が手を振っている。
「ケーゴ、こっちこっち」
「ちょ、え…触っていいんですかこれ…」
「もちろんだよ。ケーゴを乗せるために買ったんだから」
「この18歳こわい…」
僕が助手席に座ると、エドガーが丁寧な運転で車を走らせた。車内にはお洒落な洋楽が流れている。窓から入る風でエドガーの髪が揺れる。まるで映画の世界のヒロインが見てる眺めだよこれ。
「え?これVRかな?」
「何を言ってるんだいケーゴ?」
赤信号で停車中、エドガーが僕がちらりと見て微笑んだ。
「…かっこいい…」
「ふふ。そんなに見られたら運転に集中できないだろう?」
エドガーはそう言って、僕に軽くキスをしてから前を向いた。なんだこの人。かっこよすぎて本当に実在してるのか不安になってきた。これ、僕の妄想なんじゃないの?
2時間ほどドライブを楽しんだ後、宿に到着した。清潔感のある宿で、広い畳の部屋の外に専用の温泉があった。絶対この宿で一番良い部屋だ。とりあえず荷物を置いて、僕たちは海へ行くことにした。
水着に着替えると、エドガーが心配そうに声をかけてきた。
「ケーゴ、貞操帯は付けないのかい?」
「うん。水含んだら重たいし。鍵錆びちゃうし」
「そっか。じゃあ気を付けないと。僕から絶対離れたらだめだよ?」
「うん」
海パンにパーカーを羽織り、浮き輪を持って宿を出た。道を歩いていると、女子からも男子からも声をかけられた。
「すみませえん。お二人ですか?良ければ私たちと一緒に遊びません?」
「ごめんね。遠慮しておくよ。声をかけてくれてありがとう」
「キャーーーー」
「ねえねえ君たち一緒に遊ばね?」
「結構です。行こ、エドガー」
「ちっ」
「あの、どこから来られたんですか?良かったら一緒に…」
「綺麗なお二人さん」「イケメンくん」「ねえねえ」「良い匂い」…
「うっ…るせえええ!」
「まあまあケーゴ、落ち着いて」
これが落ち着いていられるかっての!海に着くまでに何人の人に声かけられたらいいわけ?僕はエドガーと二人っきりでまったり楽しみたいんだよ!!イライラしながらシートを砂浜に広げ、エドガーの手を引いて海へ足を入れた。
「つめたっ」
「気持ちいいね。ケーゴ、おいで」
エドガーが手招きをしたので、彼の脚の間に座った。波が僕たちの腰を撫でる。
「ちょっとずつならしていかないと、心臓がびっくりしちゃうからね」
どう言って海水を両手ですくい、僕のおなかや胸に優しくかける。
「んっ」
「冷たかった?」
「いや、そうじゃなくて…」
そんないやらしい手つきで触らないで…。
「肩にもかけるね」
「あっ」
肩に水をかけたあと、小指がさりげなく僕の乳首をかりっと引っ掻く。絶対わざとだ…。
「エドガァ…」
「なんだい?」
睨みつけても、エドガーがゾクゾクしているような目で僕を見つめるばかりだ。僕が反応して喜んでる。くそ、むかつく。僕はエドガーの海パンに手を差し込み、ふわふわしている玉を指でそっと触れた。
「っ!」
「どうしたのエドガー?」
「…ケーゴ、それはずるいよ」
「なにがぁ」
へへん、と笑ってから僕は浮き輪を持って深い場所まで泳いだ。後ろからエドガーも追いかけてくる。足をバタバタしてエドガーに海水をかけると、それが目に入ったのか「目がァ!」と痛そうに目を覆って絶叫していた。
「あははは!!」
エドガーを見ながら泳いでいると、浮き輪がなにかに思いっきりぶつかった。驚いて前を見ると、男の人3人がそこにいた。
「…ってえー」
「す、すみません!大丈夫ですか?!」
「腕折れたかもしんねえーってぇー」
「浮き輪で腕折れるとか0.02ミリの飴細工かなにかですか…?」
「うるせえよ兄ちゃん。謝る気あんのかええ?」
なんだこの明らかにバカそうな男たちは…!僕が言葉を失っていると、一人の男性が僕を後ろから抱きかかえた。
「ちょっと!離してください!」
「おめえΩだな?あっめぇ匂い。かぁーこの可愛い顔ブチ犯してえー」
「わ、やめっ…」
男たちに海パンを下ろされ、乱暴に尻に指を入れられたり、柔らかいものを握られる。抵抗しようにも水の中で思うように力が入らない。
「やめろよぉ!!エドガー!助けてエドガー!!」
「はいちょっと黙ろうねえ?」
「むぐっ…」
僕をうしろから抱きかかえてるやつに口を手で塞がれる。これじゃ助けも呼べない…!や、やだ。スルトとエドガー(とピーター)以外に触られたくない!
「むーーーっ!むぅーーーっ!!」
「やっべー!!Ωのくせに締め付けやべぇーーー!!」
「おい海の中見ろよ!ちっちぇえちんこゆらゆら揺れてんぞ!」
「うひょー!かわいーおちんこだこと!」
「さすがΩ!ちっちぇぇー!!」
おい僕のちんこをこれ以上貶めるなぁぁっ!!
「ほらーこすこすしてあげますからねー」
「むぅーーーっ!むーーーー!!」
「おしりもずぶずぶしてあげますよー」
「Ωちゃんこういうのだいすきだもんねー」
「むぅっ…!んんっ…」
「あはは!!暴れながら可愛い声でなくようになってきた!!」
くそぉっ…!こんなクソみたいなやつらになんで僕こんな声出さなきゃいけないんだよぉ…!
『ケーゴ!』
「どうしたの?エドガー」
『明日と明後日は予定あるかい?』
「ないよ。どうしたんですか?」
『二人で旅行しないかい?』
「えっ旅行?!」
旅行なんて今まで行ったことがない!休日はいつもスルトと部屋でいちゃいちゃしてるだけだったし。出不精のスルトはショッピングすら行きたがらないんだもん。それに比べてさすがエドガー…!僕の王子様…!
『そう。海の近くの温泉宿の予約取ったんだ。来てくれると嬉しいんだけど』
海の近くの温泉宿!!!しかももう予約取っちゃってるし!!なんだよこのイケメン国宝級だな。
『いや、かな…?』
「いやなわけない!!絶対行く!!」
『よかった。じゃあ明日家まで迎えに行くね。ケーゴ、二人で旅行、だからね』
「分かった!」
電話を切った後、僕は枕を抱いてベッドでゴロゴロ転がった。海…温泉…エドガー…最高の未来しか見えない。楽しみすぎて眠れないよこれ!!どうしよう絶対寝れない!!寝れ…
めっちゃ寝てしまった!!!完全寝坊!!準備全然できてないし!!僕は大慌てで水着や服をカバンに突っ込んだ。髪をセットしているときにエドガーからの電話が鳴る。
「はい!」
『着いたよ』
「今行く!」
バタバタと階段を降り玄関をドアを開けると…。
「うそ…でしょ…?」
メルセデスベンツからサングラスをかけたクソほどイケメンな外国人が手を振っている。
「ケーゴ、こっちこっち」
「ちょ、え…触っていいんですかこれ…」
「もちろんだよ。ケーゴを乗せるために買ったんだから」
「この18歳こわい…」
僕が助手席に座ると、エドガーが丁寧な運転で車を走らせた。車内にはお洒落な洋楽が流れている。窓から入る風でエドガーの髪が揺れる。まるで映画の世界のヒロインが見てる眺めだよこれ。
「え?これVRかな?」
「何を言ってるんだいケーゴ?」
赤信号で停車中、エドガーが僕がちらりと見て微笑んだ。
「…かっこいい…」
「ふふ。そんなに見られたら運転に集中できないだろう?」
エドガーはそう言って、僕に軽くキスをしてから前を向いた。なんだこの人。かっこよすぎて本当に実在してるのか不安になってきた。これ、僕の妄想なんじゃないの?
2時間ほどドライブを楽しんだ後、宿に到着した。清潔感のある宿で、広い畳の部屋の外に専用の温泉があった。絶対この宿で一番良い部屋だ。とりあえず荷物を置いて、僕たちは海へ行くことにした。
水着に着替えると、エドガーが心配そうに声をかけてきた。
「ケーゴ、貞操帯は付けないのかい?」
「うん。水含んだら重たいし。鍵錆びちゃうし」
「そっか。じゃあ気を付けないと。僕から絶対離れたらだめだよ?」
「うん」
海パンにパーカーを羽織り、浮き輪を持って宿を出た。道を歩いていると、女子からも男子からも声をかけられた。
「すみませえん。お二人ですか?良ければ私たちと一緒に遊びません?」
「ごめんね。遠慮しておくよ。声をかけてくれてありがとう」
「キャーーーー」
「ねえねえ君たち一緒に遊ばね?」
「結構です。行こ、エドガー」
「ちっ」
「あの、どこから来られたんですか?良かったら一緒に…」
「綺麗なお二人さん」「イケメンくん」「ねえねえ」「良い匂い」…
「うっ…るせえええ!」
「まあまあケーゴ、落ち着いて」
これが落ち着いていられるかっての!海に着くまでに何人の人に声かけられたらいいわけ?僕はエドガーと二人っきりでまったり楽しみたいんだよ!!イライラしながらシートを砂浜に広げ、エドガーの手を引いて海へ足を入れた。
「つめたっ」
「気持ちいいね。ケーゴ、おいで」
エドガーが手招きをしたので、彼の脚の間に座った。波が僕たちの腰を撫でる。
「ちょっとずつならしていかないと、心臓がびっくりしちゃうからね」
どう言って海水を両手ですくい、僕のおなかや胸に優しくかける。
「んっ」
「冷たかった?」
「いや、そうじゃなくて…」
そんないやらしい手つきで触らないで…。
「肩にもかけるね」
「あっ」
肩に水をかけたあと、小指がさりげなく僕の乳首をかりっと引っ掻く。絶対わざとだ…。
「エドガァ…」
「なんだい?」
睨みつけても、エドガーがゾクゾクしているような目で僕を見つめるばかりだ。僕が反応して喜んでる。くそ、むかつく。僕はエドガーの海パンに手を差し込み、ふわふわしている玉を指でそっと触れた。
「っ!」
「どうしたのエドガー?」
「…ケーゴ、それはずるいよ」
「なにがぁ」
へへん、と笑ってから僕は浮き輪を持って深い場所まで泳いだ。後ろからエドガーも追いかけてくる。足をバタバタしてエドガーに海水をかけると、それが目に入ったのか「目がァ!」と痛そうに目を覆って絶叫していた。
「あははは!!」
エドガーを見ながら泳いでいると、浮き輪がなにかに思いっきりぶつかった。驚いて前を見ると、男の人3人がそこにいた。
「…ってえー」
「す、すみません!大丈夫ですか?!」
「腕折れたかもしんねえーってぇー」
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「うるせえよ兄ちゃん。謝る気あんのかええ?」
なんだこの明らかにバカそうな男たちは…!僕が言葉を失っていると、一人の男性が僕を後ろから抱きかかえた。
「ちょっと!離してください!」
「おめえΩだな?あっめぇ匂い。かぁーこの可愛い顔ブチ犯してえー」
「わ、やめっ…」
男たちに海パンを下ろされ、乱暴に尻に指を入れられたり、柔らかいものを握られる。抵抗しようにも水の中で思うように力が入らない。
「やめろよぉ!!エドガー!助けてエドガー!!」
「はいちょっと黙ろうねえ?」
「むぐっ…」
僕をうしろから抱きかかえてるやつに口を手で塞がれる。これじゃ助けも呼べない…!や、やだ。スルトとエドガー(とピーター)以外に触られたくない!
「むーーーっ!むぅーーーっ!!」
「やっべー!!Ωのくせに締め付けやべぇーーー!!」
「おい海の中見ろよ!ちっちぇえちんこゆらゆら揺れてんぞ!」
「うひょー!かわいーおちんこだこと!」
「さすがΩ!ちっちぇぇー!!」
おい僕のちんこをこれ以上貶めるなぁぁっ!!
「ほらーこすこすしてあげますからねー」
「むぅーーーっ!むーーーー!!」
「おしりもずぶずぶしてあげますよー」
「Ωちゃんこういうのだいすきだもんねー」
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