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18歳の夏
キャンパスライフ
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「かんぱーい!!」
学校終わり、僕たちは焼き鳥屋へ入って乾杯した。僕と再会できて箍が外れてしまったのか、エドガーが僕にしがみついて離れない。
「もう一時も離れたくない。何で僕はケーゴと同じ学部じゃないんだろう…入りなおそうかな」
「同じ大学ってだけでもラッキーじゃないですか。毎日会えるし」
「うう…ケーゴからスルトの匂いがする。さてはえっちしたね?」
「うっ…」
僕とスルトの反応を見てエドガーがぷぅと頬を膨らませた。ピーターは学校で何やってんだとドン引きした目でこちらを見ている。
「僕もケーゴとしたいよ~」
「なんですかエドガー…、あなた、転生前よりずいぶん甘えん坊になってますねかわいすぎるんですが」
「貴族の長男としての責務から解放されたからね。この世界は本当に楽だ。自立していたらそれでいいのだから」
「そっか。前世ではいろいろとプレッシャーがあったんですね。今世ではたっぷり僕が甘やかします」
「ケーゴォ…!早く結婚したい…!」
「結婚?!結婚するんですか?」
驚いたピーターが僕を見た。
「うん。昨日二人にプロポーズしたんだ」
「ケーゴから?!お二人に?!」
「だってもう二人が他の人と結婚するところなんて見たくないし」
「そうだな…。今世では幸せになれよ、ケイゴ」
「うん。絶対二人を他の人になんか渡さない」
僕ははりついて離れないエドガーの頭を撫でながら、ピーターと目を見合わせて笑い合った。
「ところでピーターは?良い人いないの?」
「いないね。俺のことを好いてくれる人はいるんだけど、やはりエドガー様の傍を離れたくなくてな」
「ピーター。気持ちは嬉しいけれど、今世くらい好きに生きたらどうなんだい?」
「しかし、放っておけないんですよ…。俺が一瞬離れた隙に女子がエドガー様を取り囲んでしまうんですから…。俺はいつあの女子たちにエドガー様が取って食われないか心配で心配で…」
「ははは、心配性だなあピーターは。僕はβだし、そんなに需要もないよ」
「需要のないはずのβなのにあのモテっぷりだから心配なんですよ!」
わーわーとエドガーとピーターが口論?をしているところを見て、僕とスルトはプッと噴き出した。
「ピーター、エドガーのお母さんみたい」
「本当に。過保護な友人だ。エドガーの傍にピーターがいてくれて良かったよ」
学校終わり、僕たちは焼き鳥屋へ入って乾杯した。僕と再会できて箍が外れてしまったのか、エドガーが僕にしがみついて離れない。
「もう一時も離れたくない。何で僕はケーゴと同じ学部じゃないんだろう…入りなおそうかな」
「同じ大学ってだけでもラッキーじゃないですか。毎日会えるし」
「うう…ケーゴからスルトの匂いがする。さてはえっちしたね?」
「うっ…」
僕とスルトの反応を見てエドガーがぷぅと頬を膨らませた。ピーターは学校で何やってんだとドン引きした目でこちらを見ている。
「僕もケーゴとしたいよ~」
「なんですかエドガー…、あなた、転生前よりずいぶん甘えん坊になってますねかわいすぎるんですが」
「貴族の長男としての責務から解放されたからね。この世界は本当に楽だ。自立していたらそれでいいのだから」
「そっか。前世ではいろいろとプレッシャーがあったんですね。今世ではたっぷり僕が甘やかします」
「ケーゴォ…!早く結婚したい…!」
「結婚?!結婚するんですか?」
驚いたピーターが僕を見た。
「うん。昨日二人にプロポーズしたんだ」
「ケーゴから?!お二人に?!」
「だってもう二人が他の人と結婚するところなんて見たくないし」
「そうだな…。今世では幸せになれよ、ケイゴ」
「うん。絶対二人を他の人になんか渡さない」
僕ははりついて離れないエドガーの頭を撫でながら、ピーターと目を見合わせて笑い合った。
「ところでピーターは?良い人いないの?」
「いないね。俺のことを好いてくれる人はいるんだけど、やはりエドガー様の傍を離れたくなくてな」
「ピーター。気持ちは嬉しいけれど、今世くらい好きに生きたらどうなんだい?」
「しかし、放っておけないんですよ…。俺が一瞬離れた隙に女子がエドガー様を取り囲んでしまうんですから…。俺はいつあの女子たちにエドガー様が取って食われないか心配で心配で…」
「ははは、心配性だなあピーターは。僕はβだし、そんなに需要もないよ」
「需要のないはずのβなのにあのモテっぷりだから心配なんですよ!」
わーわーとエドガーとピーターが口論?をしているところを見て、僕とスルトはプッと噴き出した。
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