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20歳の冬 就活(※)
キャンパスライフ
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大学3年生になって履修する授業を選択するとき、学部関係なく受けられる一般教養の授業はエドガー、ピーター、スルトと僕の全員が同じものを選択した。3年間も在学してたらさすがに同じ学科の子たちは僕とスルトに慣れてきてキャーキャー言うこともなくなった。彼らはただ黙々と動画録音ボタンを押すだけだ。でも、一般教養となると半年ごとに生徒が入れ替わるから、僕ら4人を見てみんながザワザワする。
後期に入ったばかりの時、僕たちが教室に入ったらシンと静まり返った。そのあとザワザワとみんなが囁き合った。
「え?なにあのグループ…キラキラしすぎて直視できないんだけど…」
「知らないの?学校中で有名じゃん。エリートΩ」
「聞いたことある!エリートαとエリートβと付き合ってる、あの?!」
「そうそう」
「や、やばー…。そりゃあんな顔だったら誰でも惚れるわ…」
「Ωの匂いもやばいらしいよ。発情期のときはβにも匂い分かるらしい」
「なにそれ!そんなΩ聞いたことない…」
「これは噂なんだけど、あの子を抱いたαは他の人じゃ不能になっちゃうらしいよ。そのくらい気持ちいいんだって」
「それはさすがにないでしょー!」
あちこちから視線を感じて居心地わるい。僕の匂いをはじめて近くで嗅いだ人たちが荒い息をして腰をかがめてる。僕に気がある人たちってだいたいスルトとエドガーのオーラに気おされて諦めてくれるんだけど、その日は一人のちゃらそうな男子生徒が無謀にも僕に話しかけてきた。あの、完全に勃起してますけど…。
「ねえねえ!君、噂のケイゴくん?!」
「は、はあ」
「うわあ~!まじで良い匂いすんね!やべー」
「わ、ちょっと!」
男子生徒が僕の肩を掴み首元に顔を近づけクンクン嗅いでいる。勃起したちんこを僕の体にこすりつけてきた。き、きっしょ…!それを見ていた生徒たちがまたザワザワとし始める。
「うわ、早速αが一人釣られてるじゃん!」
「外国人イケメンのαとβいるのによく声かけられんなあ…」
「いいなあ、俺も間近で嗅いでみてえ~」
「一回で良いからヤッてみてえなー。極上Ω」
「発情期なってくんねえかな…」
「な。発情期だったら俺らにでも股開いてくれんじゃね?」
「あ~なんでもいいからケイゴくん抱きてぇ~」
「落ち着いた感じに見えるけど発情期になったらアンアン鳴くんだろうな…」
「乱れてるケイゴくん見てぇ…」
「なんか最近ボーイズバーでバイトしてたらしいぜ?」
「まじかよ!ケイゴくんが作るカクテル飲んでみてえ!Ωエキス入ってそうじゃん」
「なんだよΩエキスってw」
僕に盛ってきた生徒の肩をスルトとエドガーが同時に掴み突き飛ばした。倒れこんだ生徒は「いってえなあ!!」と2人を睨む。
「なんだよおめーら!顔が良い外国人だからって調子に乗んなよ!こんなΩお前らだけで独占すんなよ!」
「こんなΩ?ケーゴのことこんなΩ呼ばわりした?」
「おいお前、あまり調子に乗るなよ。百歩譲ってケーゴの匂いは嗅いでもいいが、触れることはゆるさん」
「だからお前らのもんみたいに偉そうにすんなボケが!!番でもねえくせに!!」
「悪いが、もう僕たちのものなんだよ」
「そうだ」
エドガーとスルトはどや顔で左手の薬指を見せつけた。婚約指輪がきらりと光る。
「あん?なんだよそれぇ」
「ケーゴ、君も見せてあげて」
「あーもう、恥ずかしいなあ…」
僕はうんざりしながら左手を生徒に見せた。二つの婚約指輪がつけられた薬指を見て、生徒は「ああん?」と目を細めている。
「ペアリングか?」
「婚約指輪だよ。先日ケーゴにもらったんだ。そしてケーゴには僕たちが渡した」
「な…」
「分かったか?番にならなくとも、ケーゴはもう俺らのものだし、俺らはケーゴのものなんだ。分かったらあっちへ行け」
「こ、婚約ぅ?!」
「やばいなにそれ!!圭吾くんたち婚約してたの?!はっ?!最高なんですけど…!」
「エリートαとエリートβ、二人と婚約とか…!うらやましすぎるよぉ!」
「αが大勢のΩと結婚するのはよくあるけど、Ωが複数の人と結婚するなんて聞いたことないよ…?」
「Ωとしての差を見せつけられた…」
「え、てことは圭吾くん彗斗くんと番にならないってことだよね?もったいない…」
教室中は記者会見場みたいになってる。四方八方からカメラの撮影音が聞こえてくるし、どこからともなく拍手が巻き起こった。なにこれ?!こんな公開処刑ある?!
「おめでとう圭吾くん!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「めでたいなあ!」
「おめでとさん!」
「えっなにこれアニメの最終回みたい!やめて?!まだ終わらないよ?!」
後期に入ったばかりの時、僕たちが教室に入ったらシンと静まり返った。そのあとザワザワとみんなが囁き合った。
「え?なにあのグループ…キラキラしすぎて直視できないんだけど…」
「知らないの?学校中で有名じゃん。エリートΩ」
「聞いたことある!エリートαとエリートβと付き合ってる、あの?!」
「そうそう」
「や、やばー…。そりゃあんな顔だったら誰でも惚れるわ…」
「Ωの匂いもやばいらしいよ。発情期のときはβにも匂い分かるらしい」
「なにそれ!そんなΩ聞いたことない…」
「これは噂なんだけど、あの子を抱いたαは他の人じゃ不能になっちゃうらしいよ。そのくらい気持ちいいんだって」
「それはさすがにないでしょー!」
あちこちから視線を感じて居心地わるい。僕の匂いをはじめて近くで嗅いだ人たちが荒い息をして腰をかがめてる。僕に気がある人たちってだいたいスルトとエドガーのオーラに気おされて諦めてくれるんだけど、その日は一人のちゃらそうな男子生徒が無謀にも僕に話しかけてきた。あの、完全に勃起してますけど…。
「ねえねえ!君、噂のケイゴくん?!」
「は、はあ」
「うわあ~!まじで良い匂いすんね!やべー」
「わ、ちょっと!」
男子生徒が僕の肩を掴み首元に顔を近づけクンクン嗅いでいる。勃起したちんこを僕の体にこすりつけてきた。き、きっしょ…!それを見ていた生徒たちがまたザワザワとし始める。
「うわ、早速αが一人釣られてるじゃん!」
「外国人イケメンのαとβいるのによく声かけられんなあ…」
「いいなあ、俺も間近で嗅いでみてえ~」
「一回で良いからヤッてみてえなー。極上Ω」
「発情期なってくんねえかな…」
「な。発情期だったら俺らにでも股開いてくれんじゃね?」
「あ~なんでもいいからケイゴくん抱きてぇ~」
「落ち着いた感じに見えるけど発情期になったらアンアン鳴くんだろうな…」
「乱れてるケイゴくん見てぇ…」
「なんか最近ボーイズバーでバイトしてたらしいぜ?」
「まじかよ!ケイゴくんが作るカクテル飲んでみてえ!Ωエキス入ってそうじゃん」
「なんだよΩエキスってw」
僕に盛ってきた生徒の肩をスルトとエドガーが同時に掴み突き飛ばした。倒れこんだ生徒は「いってえなあ!!」と2人を睨む。
「なんだよおめーら!顔が良い外国人だからって調子に乗んなよ!こんなΩお前らだけで独占すんなよ!」
「こんなΩ?ケーゴのことこんなΩ呼ばわりした?」
「おいお前、あまり調子に乗るなよ。百歩譲ってケーゴの匂いは嗅いでもいいが、触れることはゆるさん」
「だからお前らのもんみたいに偉そうにすんなボケが!!番でもねえくせに!!」
「悪いが、もう僕たちのものなんだよ」
「そうだ」
エドガーとスルトはどや顔で左手の薬指を見せつけた。婚約指輪がきらりと光る。
「あん?なんだよそれぇ」
「ケーゴ、君も見せてあげて」
「あーもう、恥ずかしいなあ…」
僕はうんざりしながら左手を生徒に見せた。二つの婚約指輪がつけられた薬指を見て、生徒は「ああん?」と目を細めている。
「ペアリングか?」
「婚約指輪だよ。先日ケーゴにもらったんだ。そしてケーゴには僕たちが渡した」
「な…」
「分かったか?番にならなくとも、ケーゴはもう俺らのものだし、俺らはケーゴのものなんだ。分かったらあっちへ行け」
「こ、婚約ぅ?!」
「やばいなにそれ!!圭吾くんたち婚約してたの?!はっ?!最高なんですけど…!」
「エリートαとエリートβ、二人と婚約とか…!うらやましすぎるよぉ!」
「αが大勢のΩと結婚するのはよくあるけど、Ωが複数の人と結婚するなんて聞いたことないよ…?」
「Ωとしての差を見せつけられた…」
「え、てことは圭吾くん彗斗くんと番にならないってことだよね?もったいない…」
教室中は記者会見場みたいになってる。四方八方からカメラの撮影音が聞こえてくるし、どこからともなく拍手が巻き起こった。なにこれ?!こんな公開処刑ある?!
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