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4月

高戸家の夜

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「スルトとエドガー遅いなあ~」

「そろそろ帰ってこられる時間だけど…残業が長引いてるのかな」

木曜日の夜9時、僕とピーターはリビングでゲームをしながら二人の帰りを待っていた。僕たちは定時で帰れたから、晩御飯も食べてお風呂にも入ってある。Tシャツとスウェットパンツに着替えてるからいつでも寝られる。ゲームしながら寝落ちしても大丈夫。

ちなみに今モンハンしてるんだけど、僕こういうのすっごく苦手だから全然モンスター倒せない。死ぬのがいやだから、モンスターはピーターに任せて僕はまったりキノコ採って遊んでる。でもピーターもド下手くそだからひたすら死んでる。

「やったー。ハチミツとれたー」

「ケイゴ!!キノコやらハチミツやらばかり採ってないで少しは手伝ってくれよ!!ああああーー!!!しぬしぬしぬしぬーーー!!!」

「うわあピーターめっちゃ下手じゃん。こういうのはねー攻撃パターンを覚えるといいんだよ」

「キノコしか採ってないやつがなに偉そうに言ってるんだよぉ!」

「あははは!!」

モンハンで盛り上がってると、玄関のドアが開く音が聞こえた。僕が「帰ってきた!!」とソワソワしてると、ピーターが「はやく迎えにいってあげて」と言ってくれた。僕はコントローラーをテーブルに置いて玄関に小走りで向かった。そこでは疲れてすごい剣幕のスルトが低い声でため息をついていた。

「おかえりスルト。すごい疲れた顔してんね?」

「ケーゴ…ケーゴケーゴケーゴォォォォ…」

「うわぶっ!」

スルトは靴を脱ぎ捨ててすごい勢いで僕を壁に押し付けた。食い殺されそうなキスをされて、抱きしめられながら首や髪をスンスンスンスン嗅がれる。

「ちょ、ちょっとスルトがっつきすぎ…!」

「あああああもう上司というものはどうしてああも無能なのだ?!俺だったらなんとかしてくれるだろうとミスの尻ぬぐいを全て俺にさせるんだ…!なぜあんなくだらないミスをするのかがはなはだ疑問だ!!」

「愚痴ならいくらでも聞きますからとりあえずスンスンするのやめません?!」

「愚痴を聞いてもらうよりこっちの方がいい。あああケーゴのにおいだ最高だ好きだ愛してる結婚しよう」

「いや結婚してもう何年か経ってますけど…。ってちょっと!」

ブツブツと気持ち悪い言葉を吐き散らかしながら、スルトが乱暴に僕のズボンをずり下ろした。両手でおしりを揉みしだいて「ああああケーゴの尻ぃぃぃぃ…!」と呻いてる。なにこいつほんときも。

「うっ?!」

右手はおしりを揉みしだいたまま、左手の指が僕の中にぐいぐい差し込まれる。激しく出し入れされて、玄関にいやらしい音が響いた。

「あっ、ちょ…っ、スルト…っ。するなら部屋で…っ」

「いやだここがいい今がいい」

「もぅっ…」

機嫌の悪い時のスルトは時々こうなる。玄関まで迎えに来た僕、もしくは仕事から帰ってきた僕を、玄関でめちゃくちゃにするんだ。リビングの方から「やったー!倒したぞー!!」とピーターが歓声をあげてるのが聞こえた。どうやらモンスターを倒せたようだ。よかったね。でもピーター、君気付いてるよね?僕が玄関でスルトってモンスターに襲われてること。ねえ、助けに来てよ何のんきにモンハンしてんだよ。

「ケーゴ、うしろを向け」

「うぅ…」

壁に手をつかされた僕の腰をスルトが掴む。スルトのギンッギンに勃起してるどでかちんこが僕の中に押し込まれた。

「あぁぁ…っ!」

「んっ…、ふ…。ぐ…ああ…ケーゴ…っ」

「んっ、あっ!ぁっ、はっ、スルトっ、もっと優しくしてっ…!」

「あとで優しくしてやるからっ…今はがまんしてくれっ、はっ…、ふ…っ」

「あっ、あっ、んんっ…!あっ…」

ガタガタ音を立てながらスルトが容赦なく腰を振ってる最中に、また玄関のドアが開いた。エドガーのお帰りだ。

「ただいまー…っと、おやおや、これまた熱烈なお出迎えだねえ」

「エドガーっ…!助けてっ、スルトが…盛ってきてっ…」

「そう言いながら気持ちよさそうな顔してるよ?ケーゴ」

「っ!」

エドガーはクスクス笑いながら靴を脱いで僕たちに近寄ってきた。スルトの背中をポンと叩き「あんまりひどくしちゃだめだよ?」と言ったあと、僕のあごに指を添えて優しいキスをした。

「ただいまケーゴ」

「おっ、おかえりエドガっ、あっ!あぁっ…!」

「可愛い声で喘いじゃって。そんなにスルトの気持ちいいの?」

「ちがっ、ん…」

エドガーの舌が僕の口の中を掻きまわす。舌を絡み合わせていると、だんだんと力が抜けてきて立ってられなくなってきた。頭がぼーっとしていると、うしろでスルトが舌打ちするのが聞こえた。

「ちっ、エドガーとキスしているときの締め付けが気に食わん。そんなにエドガーとのキスが好きなのかケーゴ」

「あっ、あっ…あっ…んんっ…」

「好きだよね。ケーゴは僕とキスするだけでトロトロになるもんね。顔も、ここも」

「んっ…!」

エドガーがツンと僕のかたくなったものをつついた。きゅっとそこを握り、とろとろ溢れている先を指でこする。

「あっ…!エドガー待って…やっ、そんな両方されたら…っ!」

「ケーゴかわいい」

「んっ…」

「おいケーゴ、今は俺としているんだぞ。エドガーの名前ばかり呼ぶな」

「あっ!あっ、ちょっ、スルっ…!あっ、やめっ、はげしっ…!」

やきもちをやいたスルトが僕のお尻を何度も突き上げる。スルトの先が僕の奥にダンダン当たるたび、頭が真っ白になって息が止まりそうになる。

「ケーゴ…っ、出すぞ…!ぐっ…!」

「あぁぁっ…!」

「はぁぁー…」

息を荒げているスルトが僕を後ろから抱きしめた。僕は脱力して床にへたり込む。スルトとじっくりとしたキスをしたあと、エドガーにお姫様だっこされてリビングに置いてるソファーまで連れて行ってくれた。僕と一発ヤッてすっきりしたスルトは、「んー」と伸びをしてシャワーを浴びに行った。あいつまじ許さねえ。

「エドガー様、おかえりなさい」

「ただいまピーター。ん?ゲームをしていたのかい?」

「はい!お二人が帰られるまでケイゴと二人でしていました」

「そっか。かわいいな二人は」

「えっ、あ、えっと、ありがとうございます…?」

「クスクス」

ソファで横になってくたぁっとしてる僕の頭を撫でながら、エドガーがピーターに話しかけた。しばらくピーターとおお喋りを楽しんだあと、エドガーがネクタイを緩めながら僕にキスをした。

「ん…」

「落ち着いた?」

「うん…ありがとエドガー」

「どういたしまして」

「…ん?」

どうしたんだい?みたいな顔で首傾げてるけど、あなた今なにしようとしてます?

「え?エドガー?」

「なんだいケーゴ」

「ちょ、ちょっと待って。なんで僕の脚ガバー広げてるんですかね?」

「え?セックスするからだけど」

「???」

「???」

「今?」

「今」

「ここで?」

「ここで」

「ちょ…っ、まっ、その美ちんこしまえ…あぁぁっ…!」

「あー…疲れ切った体にケーゴの中は沁みるなあ…」

問答無用で僕の中にちんこ突っ込んだエドガーが、まるでビールを一口飲んだ時みたいな声を漏らした。表情もエロい顔って言うより気の抜けた顔ってかんじだ。さっきのスルトと違ってゆっくり味わうように腰を振ってる。…完全にこいつ僕で晩酌してやがる。

「ん…っ、はっ…んんっ…」

「ん?どうしたんだいケーゴ。声を抑えるなんて」

「だって…なんか僕だけ感じてるみたいで恥ずかしいしっ…」

「はは。僕だってすごく感じてるよ。ケーゴの中すっごく気持ちが良い」

「にしては…余裕しゃくしゃくじゃんっ…んんっ…ん、あっ…」

「そうかな?ここだけの話、実はいつでもイけるくらい限界だよ」

「ほんとかなあ…っ?」

試してやろうと思って、僕は中をきゅっと締め付けた。そしたらエドガーが「んっ!?」と呻き、中に熱いものが注ぎ込まれた。エドガーは少し顔を赤らめながら「ケーゴォ…?」と僕を見た。

「わー、ほんとにイッちゃった」

「だから言ったじゃないか…。はあー、もっとケーゴをじっくり味わいたかったのに…。まあいいか。もう一回…」

「ストップ!ストーップ!!とりあえずシャワー浴びてご飯食べて?!それからゆっくりしたらいいじゃん!!」

「ほう…ご飯を食べたらゆっくりしていいのかケーゴ。ほぉー」

「ひっ…」

いつの間にかシャワーを浴び終えたスルトが、ソファーの前で仁王立ちしていた。僕の言葉を聞いてニヤニヤと怖い笑顔を向けている。こ…ころされる。
エドガーも言質を取れてニマァとしながら、僕から体を離し立ちあがった。

「いいこと聞いた。じゃあ僕はささーっとシャワー浴びてくるね。スルト、ごはん少し待ってて。一緒に食べよう」

「ああ、いいだろう」

「ひぅぅ…」
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