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幼馴染と両想いなんだけど、私には十歳上の婚約者がいて…。
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私の幼馴染のジーンはかっこよくて優しい。
それに伯爵令息で、品がある。
昔から一緒にいた私たちは、いつからか想い合うようになった。
私の家の庭先で話をしていた時、ジーンから告白された。
ぽっと頬を赤く染めながら、私は頷いた。
こうして私たちは恋人同士になった。
しかし、私には親に決められた婚約者がいた。
学校を卒業して花嫁修業をしたら、結婚式を挙げることになっている。
その婚約者というのが私より十歳年上の人だった。
何度か会ったことはあるのだが、小太りで生理的に無理な人物だった。
家柄が良いことと両親同士が知り合いだったことでこの縁談が成立したらしいのだが、私は婚約破棄してもらいたかった。
高校を卒業した時、
「幼馴染のジーンはダメなの?」
と聞いたのだが、
「縁談は成立しているからダメね」
と言われた。
でも、結婚するなら、ジーンとがいい。
私は泣きながらジーンに訴えた。
すると。
「じゃあ、駆け落ちしよう」
とジーンが提案した。
私はジーンと話し合い、夜にこっそりと家を抜け出した。
少しの荷物だけを持ち、「探さないでほしい」という手紙を残して。
ジーンと一緒に遠くまで逃げた。
二人きりでこんなに長い時間いたのは初めてだ。
両親は探しに来なかった。
探しているけど、まだ見つかっていないのだろう。
遠くの町で私はジーンと夫婦として暮らし始めた。
慣れない生活だけれど、隣にジーンがいるなら安心だ。
それに伯爵令息で、品がある。
昔から一緒にいた私たちは、いつからか想い合うようになった。
私の家の庭先で話をしていた時、ジーンから告白された。
ぽっと頬を赤く染めながら、私は頷いた。
こうして私たちは恋人同士になった。
しかし、私には親に決められた婚約者がいた。
学校を卒業して花嫁修業をしたら、結婚式を挙げることになっている。
その婚約者というのが私より十歳年上の人だった。
何度か会ったことはあるのだが、小太りで生理的に無理な人物だった。
家柄が良いことと両親同士が知り合いだったことでこの縁談が成立したらしいのだが、私は婚約破棄してもらいたかった。
高校を卒業した時、
「幼馴染のジーンはダメなの?」
と聞いたのだが、
「縁談は成立しているからダメね」
と言われた。
でも、結婚するなら、ジーンとがいい。
私は泣きながらジーンに訴えた。
すると。
「じゃあ、駆け落ちしよう」
とジーンが提案した。
私はジーンと話し合い、夜にこっそりと家を抜け出した。
少しの荷物だけを持ち、「探さないでほしい」という手紙を残して。
ジーンと一緒に遠くまで逃げた。
二人きりでこんなに長い時間いたのは初めてだ。
両親は探しに来なかった。
探しているけど、まだ見つかっていないのだろう。
遠くの町で私はジーンと夫婦として暮らし始めた。
慣れない生活だけれど、隣にジーンがいるなら安心だ。
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