蟲籠の島 夢幻の海 〜これは、白銀の血族が滅ぶまでの物語〜

二階堂まりい

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七章

六章までのあらすじ

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 鎮神しずか真祈まきは、深夜美みやびを有沙殺害の異能力者として疑い、有沙に罪悪感を持つ看護士の路加ろかと共に探り始める。


 同時に、鎮神の失踪の原因を二ツ河ふたつがわ島にあると考えている星奈せいなと翔は、島の近辺まで訪れていた。


 そしてとうとう、深夜美は士師宮ししみや家で本性を現す。
 腐食や幻覚の能力を用いて、団の前で両親を惨死させるのだった。

 そこに鎮神、真祈、路加が駆けつける。
 真祈は圧倒的な超能力を披露して、深夜美を車の中に追い詰める。

 しかし深夜美は能力で洗脳していた島民たちを士師宮家に呼び、家に炎を放つ。
 洗脳されていた島民の中には、宇津僚うつのつかさ家の暮らしに羨望を抱いていたハウスキーパーの田村、鎮神を攫って島に連れてきたことを後悔していた与半よはんの姿もあった。


 車内から脱出した深夜美は、島内放送をするために集会所へと去って行く。
 
 真祈は危機に陥るが、鎮神が念動能力「カーレッジウィングス」を成長させ、真祈を救う。
 燃え盛る炎を消したのは、その姿を見て洗脳が解け覚醒した、与半の液体念動能力であった。

 さらに路加は復元能力、団は念写能力に覚醒する。
 深夜美に立ち向かう超能力者が揃うが、既に集会所に到着していた深夜美は、島内放送で歌を歌う。


 その歌は、深夜美が妻の艶子を脅して聞き出した、宇津僚うつのつかさ家門外不出の歌、安荒寿あらずであった。
 
 歌声を聞いた真祈は、淡々と告げる。
 二ツ河島は滅ぶ、と。
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