9 / 49
不純な教師との関わり 6 ~思いがけない訪問~
しおりを挟む
「…未来?」
ドア越しにハハさんの声が聞こえる。
知らない間に眠ったみたいだ。
珍しく声をかけてくるハハさんに驚きつつも、ベッドから起き上がる。
ご飯の時間?
そう思って時計を見ると帰ってから30分しか経ってなかった。
ぼんやりとしたままドアを開ける。
「先生がいらしてるわよ」
げっ、高山!
ハハさんの後ろでヒラヒラと手を振る姿があった。
「じゃ、すぐにお茶をお持ちしますので」
「いえ、お構いなく…」
久々に意気揚々としたハハさんが台所へと向かう。
「それじゃ、お邪魔します」
高山は許可してないのに私の間をぬって部屋へと侵入。
「…ちょ、ちょっと!」
「へえ、ここが倉持の部屋かぁ」
…って勝手に鑑賞中。
「家に帰っても読書か?」
机に置きっぱなしの本を持ってニコリ。
「か、勝手に触らないでください!!」
本を取り返すと睨み付ける。
てか、もう違うところを眺めてるし。
全く油断も隙もあったもんじゃない。
あれこれと散策する高山の妨害に入ってるとハハさんがお茶を運んできた。
「先生、ごゆっくりどうぞ」
昔から教師だとか警察だとか聖職者関係に弱いんだから。
「…それで何しに来たんでしょうか?」
ハハさんが出て行った後、トゲがあるように問う。
「何って倉持の忘れ物を届けに来たんだよ」
ストンとベッドに腰掛けると持ってたカバンを突き出す。
「一応、靴も玄関に置いておいた」
「そ、それはどうもありがとうございまし、た…?」
とりあえずカバンは受け取ったものの、何かが違う。
ふと脳裏によぎる印刷室での出来事。
もともとそうなる原因を作ったのは高山じゃないか!!
沸々と込み上がる怒りのマグマ。
「…あの、用が済んだら帰ってもらえませんか?」
出来るだけ感情を抑えながら伝える。
今、私のベッドに座ってることも不快の一つだし。
「まだお茶もいただいてないのに?」
高山はニヤニヤと笑ったまま、動く気配がない。
なんてずうずうしいヤツ。
「それ、飲んだら帰ってくださいね」
湯飲みを手渡すと念を押す。
冗談じゃないっつーの。
私は椅子に座ると背を向けて自分のお茶をいただいた。
「ごちそうさま」
振り返ると高山が湯飲みを差し出していた。
もう飲んだのか、早っ!
これで帰ってもらえると喜んで両手で湯飲みを受け取った、その時。
ぐいっと手首を掴まれ高山の近くへと引き寄せられた。
で、私が覆いかぶさるような形でベッドへと倒れ込む。
湯飲みを抱え込んだまま、高山に抱きしめられている、状態?
とっさに離れようとしたけど既に遅く、いつの間にか背中に手を回せれていた。
見上げれば間近にある端正な高山の顔。
でもって口唇が目に付く。
蘇る口唇の感触。
「何? またキスして欲しいの?」
私の視線に気づいた高山が微笑みながら囁く。
そうして顔が近づいてきて―っておい! 違うだろ。
「…倉持、痛いだろ?」
湯飲みによって阻止された高山、私をなめんなよ!
けれど背中に回した手を一向に緩めない。
「いい加減、離してください。叫びますよ」
しびれを切らした私は低い声で脅し文句。
高山は一つため息をつくと手を緩めた。
よし、開放だ! 自由の身♪
そうなった途端、とっとと帰りやがれと追い出した。
「あら先生、もうお帰りですの? ご夕食もご一緒にと思いましたのに」
「いえ、お気遣いありがとうございました。では後日、また。失礼します」
玄関の方から二人のやり取りが聞こえる。
あんなエロ教師に飯なんて食わせなくていいっつーの。
昨日といい今日といい何考えてんだか、あのヤロー。
明日から徹底シカトしてやるんだから!! フン!
ドア越しにハハさんの声が聞こえる。
知らない間に眠ったみたいだ。
珍しく声をかけてくるハハさんに驚きつつも、ベッドから起き上がる。
ご飯の時間?
そう思って時計を見ると帰ってから30分しか経ってなかった。
ぼんやりとしたままドアを開ける。
「先生がいらしてるわよ」
げっ、高山!
ハハさんの後ろでヒラヒラと手を振る姿があった。
「じゃ、すぐにお茶をお持ちしますので」
「いえ、お構いなく…」
久々に意気揚々としたハハさんが台所へと向かう。
「それじゃ、お邪魔します」
高山は許可してないのに私の間をぬって部屋へと侵入。
「…ちょ、ちょっと!」
「へえ、ここが倉持の部屋かぁ」
…って勝手に鑑賞中。
「家に帰っても読書か?」
机に置きっぱなしの本を持ってニコリ。
「か、勝手に触らないでください!!」
本を取り返すと睨み付ける。
てか、もう違うところを眺めてるし。
全く油断も隙もあったもんじゃない。
あれこれと散策する高山の妨害に入ってるとハハさんがお茶を運んできた。
「先生、ごゆっくりどうぞ」
昔から教師だとか警察だとか聖職者関係に弱いんだから。
「…それで何しに来たんでしょうか?」
ハハさんが出て行った後、トゲがあるように問う。
「何って倉持の忘れ物を届けに来たんだよ」
ストンとベッドに腰掛けると持ってたカバンを突き出す。
「一応、靴も玄関に置いておいた」
「そ、それはどうもありがとうございまし、た…?」
とりあえずカバンは受け取ったものの、何かが違う。
ふと脳裏によぎる印刷室での出来事。
もともとそうなる原因を作ったのは高山じゃないか!!
沸々と込み上がる怒りのマグマ。
「…あの、用が済んだら帰ってもらえませんか?」
出来るだけ感情を抑えながら伝える。
今、私のベッドに座ってることも不快の一つだし。
「まだお茶もいただいてないのに?」
高山はニヤニヤと笑ったまま、動く気配がない。
なんてずうずうしいヤツ。
「それ、飲んだら帰ってくださいね」
湯飲みを手渡すと念を押す。
冗談じゃないっつーの。
私は椅子に座ると背を向けて自分のお茶をいただいた。
「ごちそうさま」
振り返ると高山が湯飲みを差し出していた。
もう飲んだのか、早っ!
これで帰ってもらえると喜んで両手で湯飲みを受け取った、その時。
ぐいっと手首を掴まれ高山の近くへと引き寄せられた。
で、私が覆いかぶさるような形でベッドへと倒れ込む。
湯飲みを抱え込んだまま、高山に抱きしめられている、状態?
とっさに離れようとしたけど既に遅く、いつの間にか背中に手を回せれていた。
見上げれば間近にある端正な高山の顔。
でもって口唇が目に付く。
蘇る口唇の感触。
「何? またキスして欲しいの?」
私の視線に気づいた高山が微笑みながら囁く。
そうして顔が近づいてきて―っておい! 違うだろ。
「…倉持、痛いだろ?」
湯飲みによって阻止された高山、私をなめんなよ!
けれど背中に回した手を一向に緩めない。
「いい加減、離してください。叫びますよ」
しびれを切らした私は低い声で脅し文句。
高山は一つため息をつくと手を緩めた。
よし、開放だ! 自由の身♪
そうなった途端、とっとと帰りやがれと追い出した。
「あら先生、もうお帰りですの? ご夕食もご一緒にと思いましたのに」
「いえ、お気遣いありがとうございました。では後日、また。失礼します」
玄関の方から二人のやり取りが聞こえる。
あんなエロ教師に飯なんて食わせなくていいっつーの。
昨日といい今日といい何考えてんだか、あのヤロー。
明日から徹底シカトしてやるんだから!! フン!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
一億円の花嫁
藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。
父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。
もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。
「きっと、素晴らしい旅になる」
ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが……
幸か不幸か!?
思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。
※エブリスタさまにも掲載
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる