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不安な疑惑の準備期間 7 ~事の真相~
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固まっていると彼女がいきなり拝み手!
「…お、お願い。私がバイトしていること、内緒にしといて!!」
「な、内緒?」
「そう、私、無許可でバイトしてるの! だから、お願い!!」
必死で拝む関口良子。何やら訳ありみたいだ。
「いいけど…?」
「ホントに? ありがとう。良かった。安心した…。それじゃ」
安堵の顔になり、そのまま去ろうとする彼女。
「え? それだけ?」
拍子抜けして思わず引き留めてしまう。
「うん。それだけだよ? どうして?」
「・・・別に何でも」
関口良子はきょとんとした様子でそれ以上の言及はなさそうだ。
それじゃあ、妙に避けてた理由ってこれだけなの? ばらされたらどうしよう、的な?
一緒にいた高山のこと、何とも思ってないわけってこと?
「…そういえばあの日の倉持さん、別人みたい、だったな」
安堵しかけたその時、彼女は思い出したかのように呟く。
「あ、悪い意味じゃないよ。普段と違ってて驚いちゃった。しばらく誰だか判らなかったもの。眼鏡をじっと見てたら、ああ、倉持さんだって。全然気づかなかったもの」
あの日の私は自身だって別人だって思えたからそうだよね。
「清楚な感じだなぁって見とれちゃったから頭の中が真っ白になっちゃって…」
パニックになったと笑う彼女。
あの動揺の根底はそれなの?
「そしたら高山先生も居たから更に混乱しちゃって。…どうしようって」
当時を思い出したらしく、自分を抱きしめるように両手を掴む。
「まさか先生が来るとは思ってなかったからばれたって焦っちゃって。でも見なかったことにしてくれるって約束してくれたから助かったんだ」
関口良子とそんな裏取引をしてたのか、あいつめ。
それにしてもあの光景はどう見ても怪しく思えないのか?
「高山先生と居て変だって思わなかった?」
「撮影だって高山先生が言ってた。倉持さん、学校の代表に採り上げられてるって聞いたよ。すごいね」
さ、撮影、ねぇ…。確かにそうだけど。
つーか、彼女は私と高山のことを全く何とも思ってないってこと?
変な関係とか疑ったりしてないってこと?
噂は耳にしてないのかと思っていたら何かあったの? って不思議顔。
自分のことでいっぱいで何も知らない様子。
「ごめんね、倉持さん。昼休みに引き留めちゃって。それじゃあ」
安心したように笑顔で手を上げて去っていった彼女。
すっかり、脱力。
おかげで気の重さはいつのまにか吹き飛んでいた。
教室に戻ると噂はヒートアップしていた。
高山は婚約者である女性とデート中、盛り上がり過ぎて公園で…。
もうそこからは訳がわからない。
聞く必要も無いと教室から抜け出す。
人の噂も75日とはいうものの、内容の信憑性は疑わしい。
この学校だからこそ、想像豊かに脚色を加えてあんな風になったのかもしれない。
ともかく、今後はこんなことにならないように気をつけよう!
そう思いながら何故だか顔がにやけていた。
「…お、お願い。私がバイトしていること、内緒にしといて!!」
「な、内緒?」
「そう、私、無許可でバイトしてるの! だから、お願い!!」
必死で拝む関口良子。何やら訳ありみたいだ。
「いいけど…?」
「ホントに? ありがとう。良かった。安心した…。それじゃ」
安堵の顔になり、そのまま去ろうとする彼女。
「え? それだけ?」
拍子抜けして思わず引き留めてしまう。
「うん。それだけだよ? どうして?」
「・・・別に何でも」
関口良子はきょとんとした様子でそれ以上の言及はなさそうだ。
それじゃあ、妙に避けてた理由ってこれだけなの? ばらされたらどうしよう、的な?
一緒にいた高山のこと、何とも思ってないわけってこと?
「…そういえばあの日の倉持さん、別人みたい、だったな」
安堵しかけたその時、彼女は思い出したかのように呟く。
「あ、悪い意味じゃないよ。普段と違ってて驚いちゃった。しばらく誰だか判らなかったもの。眼鏡をじっと見てたら、ああ、倉持さんだって。全然気づかなかったもの」
あの日の私は自身だって別人だって思えたからそうだよね。
「清楚な感じだなぁって見とれちゃったから頭の中が真っ白になっちゃって…」
パニックになったと笑う彼女。
あの動揺の根底はそれなの?
「そしたら高山先生も居たから更に混乱しちゃって。…どうしようって」
当時を思い出したらしく、自分を抱きしめるように両手を掴む。
「まさか先生が来るとは思ってなかったからばれたって焦っちゃって。でも見なかったことにしてくれるって約束してくれたから助かったんだ」
関口良子とそんな裏取引をしてたのか、あいつめ。
それにしてもあの光景はどう見ても怪しく思えないのか?
「高山先生と居て変だって思わなかった?」
「撮影だって高山先生が言ってた。倉持さん、学校の代表に採り上げられてるって聞いたよ。すごいね」
さ、撮影、ねぇ…。確かにそうだけど。
つーか、彼女は私と高山のことを全く何とも思ってないってこと?
変な関係とか疑ったりしてないってこと?
噂は耳にしてないのかと思っていたら何かあったの? って不思議顔。
自分のことでいっぱいで何も知らない様子。
「ごめんね、倉持さん。昼休みに引き留めちゃって。それじゃあ」
安心したように笑顔で手を上げて去っていった彼女。
すっかり、脱力。
おかげで気の重さはいつのまにか吹き飛んでいた。
教室に戻ると噂はヒートアップしていた。
高山は婚約者である女性とデート中、盛り上がり過ぎて公園で…。
もうそこからは訳がわからない。
聞く必要も無いと教室から抜け出す。
人の噂も75日とはいうものの、内容の信憑性は疑わしい。
この学校だからこそ、想像豊かに脚色を加えてあんな風になったのかもしれない。
ともかく、今後はこんなことにならないように気をつけよう!
そう思いながら何故だか顔がにやけていた。
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