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<番外編2>不利で奇妙な操作法 ~二人の記念写真~(後編)
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ようやく気持ちを落ち着けて改めてカメラを手に取ってみる。
にしてもこのポラロイドカメラはかっこいいと思う。
私が持ってたコンパクトタイプとは雲泥の差。
今は携帯とかデジカメの普及で消え去りつつあるこのタイプ。
だけどその場で現像出来ちゃう点は負けてないところがいい。
説明書を読み終え、早速フィルムをセッティング。
正面を開き、ファインダーを覗けばもう既に撮影体制は万全。
もうこれだけでワクワクしてくるっつーの!
あとは被写体を決めればバッチリ。
記念すべき1枚を求めて部屋中を模索しているとぬっと入り込む人物。
「オレがモデルになってやる」
わざと避けるように外してたのにコイツめ。
「贈り主はだ~れだ?」
くそっ、不適に笑うスポンサーだから仕方がない。
貴重な1枚を、しかも最初の記念すべき1枚目がコイツだなんて口惜しいけど。
「プロマイドみたくな」
ソファーでポーズをとるカメラ目線の高山にピントを合わせる。
言われたとおり顔の比率を多めにしてね。
「ハイハイ、撮るよ」
投げやりだけど慎重にシャッターを押し、撮影終了。
音を立てながら前面からフィルムがはきだされくる。
真っ白い表面が時間経過と共に被写体を浮き彫りにする。
そこに現れた高山の顔。
見慣れた姿が現れたはずなのに、何故か違う。
柔らかく笑った表情でそれでいて優しそうな雰囲気。
あれ? コイツ、こんな顔だったっけ?
いつもは何か企んでいそうな怪しげな笑みをもらしてたはずなのに。
ここでは暖かくて包み込むような瞳が印象的。
整った顔立ちが余計に良く見えてくる。
私の目、おかしくなってる?
意外な表情に戸惑って食い入るように写真を眺めていたら、
「何だ? 今更オレに見惚れてるのか?」
私を覗き込むようにして近づいてきた高山。
「はっ? じょ、冗談じゃないっつーの!」
慌てて否定するとすっと視線をそらす。
たく、何で私が見惚れなきゃなんないんだっつーの!
こんなふざけた野郎に戸惑うなんてさ。
「ふーん」
高山は意味ありげに微笑むとカメラをひったくった。
「あっ、ちょっと・・・」
「じゃ、今度は見惚れたオレとのツーショットだ」
「だ、誰が・・・」
「ほら、撮るぞ」
強引に肩を組まれ、急接近のうえ、シャッターが下ろされる。
ピントとか構図とかお構いなしの撮影だ。
全く、大事なフィルムだっつーのにどんなものが撮れてるのやら。
浮かび上がった姿にぎょっとしてしまった。
ブレもなく綺麗に再現された二人並んだ写真。
け、けどさ、にこやかに笑う高山は別として眼鏡越しに上目遣いに写ってる私ってどーよ?
なんつーか、さわやかな高山に対して暗雲立ち込める私って感じ。
明らかに容姿に雲泥の差があってまさに美男と野獣かっつーの!
写真は事実を映すって本当だ。
傍目にはこんな風に見られてるのかと改めて実感。
公認とか何とか騒ぎ立ててるほどでもないじゃんか。
どう見てもあり得ない不釣合いのカップルだよ。
もちろん、自分のことは自分で判ってるんだけどさ、これって高山の美的センスがおかしいんじゃ?
つーか、一時の気の迷いで収拾つかない状態になっただけかも。
「未来」
不意に名前を呼ばれ、顔を上げればシャッター音が響く。
「げっ」
携帯のカメラを向けられていてどうやら撮られたらしい。
「何すんのよ!」
「ん、今度は未来がモデルの順番だろ?」
じゅ、順番だと? 改めて自分の容貌に撃沈してるっつーのに冗談じゃない。
「ま、抹消すべし」
私は携帯に手を伸ばそうとするものの、高山は片手をうんと高く上げて本末転倒。
「これは肖像権の侵害だっつーの!」
いくら手を仰いでも届かないものは届かない。
「何でだよ? お互いの写真を持ってたっていいだろ」
は? お互いの写真? つまりは私には高山の写真を持っていろと?
そんな恥ずかしい行為ができるかっつーの。
いや、そんなことより私の顔を持たれてる方がよっぽど最悪だ。
「だめ、絶対に嫌だ」
「愛すべき未来の姿を持つのが何故悪い?」
顔を近づけられ、思わず言葉を失う。
愛すべきって、よくもまあ。
「それはその・・・」
顔が火照りだすのも誤魔化しきれないぐらいほど動揺してしまう。
はっきりと言ってくれるよな、高山のヤツ。
と、とにかく、こんな顔を所有されるのは真っ平ゴメン。
「よ、予告なしに勝手に撮ってるものだからダメだっつーの!」
元が良くない上に構えてもこんな顔なんだしさ。
無理矢理そう言い切ると食い下がらなかった。
「よし、それじゃ、オレの携帯にツーショットを撮らせてくれたら消してやる」
高山も妥協案だと口角を引き上げる。
「えっ?」
「これは事前に確認してから撮るんだし、文句ないだろ?」
それはそうだけど二人並んだ姿とは・・・。
これ以上比較されるのは嫌だけど、顔は代わりようがないからね。
まあ、面積値からいけばその方が縮まる分、マシってヤツ?
私だけの顔が画面を占めるよりはまだいいか。
「わかったわよ。ただし、1枚だけ、だからね。それに先に私の写真を消させてよ」
「OK」
高山は携帯を差し出すとご丁寧に操作を伝授。
使ったことのない携帯電話だったけど、何とか無事に削除することが出来た。
「では早速、記念の1枚」
肩を抱き寄せ、嬉しそうに私とくっつく。
「ちょ、ちょっと・・・」
「携帯の画面が小さいから仕方ないだろ?」
さっきよりもうんと近い密接度。
「まだくっつかないと入らないな」
そう言いながら高山は私の頬を寄せる。
液晶画面では頬を寄せた二人の顔が被写体になっている。
くっそ、コイツ、これが狙いだったのか。
「早く撮ってよ」
少しでもこの状態から抜け出たい私は思わず急かし気味。
「1枚だけなんだろ? 動くとぶれるんだからじっとしてろよ」
やけに慎重な体勢の高山にイライラする。
撮り直しが利かないことをいいことにやりたい放題。
確かに1枚だけと言い切った手前、文句は言えない。
じっと我慢の子で耐えるしかない。
「よし、撮るぞ。絶対に動くな」
そう言われて構えていると高山の顔が動いて私の唇にっ!
「う…」
いきなりのキスに驚いてる矢先、シャッター音が響く。
うそだろ~~~っ! 今、キスした瞬間を撮りやがった~~?
「うん、なかなかのベストショットだ」
高山は携帯の操作をして写真を確認している。
「ほら、未来。オレたちの愛の証しってヤツ」
映し出された画像にばっちりとキスシーンが!!
「お、の、れ、は~~~」
瞬時に体中に血が上り、怒りのマグマが噴火する。
「なんつーことしやがる、このやろう!」
鬼気に迫る勢いで携帯を強奪し、さっき教えてもらった操作で即効削除。
「あーあ」
睨み付ける私に目もくれず、高山は残念そうに声を上げる。
あんな写真、よくもまあ、撮りやがって!
万が一、残してあったらどうなってたことか。
「私、風呂に入るから!」
収まらない怒りとそれでいて高鳴る鼓動で私は熱くてしょうがなかった。
入浴後、リビングに戻るとそのままにしてあったテーブルの上。
結局手元に残ったのはポラロイドカメラで撮った2枚の写真。
やっぱりデジタルとは違う味があるよね。
被写体は別として簡単に消せるような代物じゃないし。
これはこれでいい記念になってるかも。
そう感慨に浸っていたらすっと差し出された1枚の写真。
「な、何なのよ、コレ!!」
「だから、愛の証しだって」
どこからともなく現れた高山は嬉しそうに耳元でささやく。
「そ、そうじゃなくて」
抹消したはずのキスシーン写真がプリントアウトされて存在する事実。
確かに消した。操作は間違ってなかったと思うのに。
「もしかして高山、私にデタラメを教えたとか?」
「まさかオレが未来にそんなことするわけないだろう?」
「だったら何で」
「そりゃ、消去前にパソコンに送っておいたからに決まってる」
な、何だとー! この抜かりのない男めっ。
「そんな訳だから安心してくれ。もちろん未来の写真もあるし」
ふ、ふざけんなー。誰が安心するもんか。
「消せ、消せっ、消しやがれ~~」
わめく私に高山はぎゅっと抱き寄せる。
「消せないね。オレが未来への気持ちを消せないのと同じように」
言って強引に顔を上げられ、口付けてきやがった~!! ムキー!!
体が熱くなったのは風呂上りのせい、なんだからね、くそう。
(番外編2・完結)
にしてもこのポラロイドカメラはかっこいいと思う。
私が持ってたコンパクトタイプとは雲泥の差。
今は携帯とかデジカメの普及で消え去りつつあるこのタイプ。
だけどその場で現像出来ちゃう点は負けてないところがいい。
説明書を読み終え、早速フィルムをセッティング。
正面を開き、ファインダーを覗けばもう既に撮影体制は万全。
もうこれだけでワクワクしてくるっつーの!
あとは被写体を決めればバッチリ。
記念すべき1枚を求めて部屋中を模索しているとぬっと入り込む人物。
「オレがモデルになってやる」
わざと避けるように外してたのにコイツめ。
「贈り主はだ~れだ?」
くそっ、不適に笑うスポンサーだから仕方がない。
貴重な1枚を、しかも最初の記念すべき1枚目がコイツだなんて口惜しいけど。
「プロマイドみたくな」
ソファーでポーズをとるカメラ目線の高山にピントを合わせる。
言われたとおり顔の比率を多めにしてね。
「ハイハイ、撮るよ」
投げやりだけど慎重にシャッターを押し、撮影終了。
音を立てながら前面からフィルムがはきだされくる。
真っ白い表面が時間経過と共に被写体を浮き彫りにする。
そこに現れた高山の顔。
見慣れた姿が現れたはずなのに、何故か違う。
柔らかく笑った表情でそれでいて優しそうな雰囲気。
あれ? コイツ、こんな顔だったっけ?
いつもは何か企んでいそうな怪しげな笑みをもらしてたはずなのに。
ここでは暖かくて包み込むような瞳が印象的。
整った顔立ちが余計に良く見えてくる。
私の目、おかしくなってる?
意外な表情に戸惑って食い入るように写真を眺めていたら、
「何だ? 今更オレに見惚れてるのか?」
私を覗き込むようにして近づいてきた高山。
「はっ? じょ、冗談じゃないっつーの!」
慌てて否定するとすっと視線をそらす。
たく、何で私が見惚れなきゃなんないんだっつーの!
こんなふざけた野郎に戸惑うなんてさ。
「ふーん」
高山は意味ありげに微笑むとカメラをひったくった。
「あっ、ちょっと・・・」
「じゃ、今度は見惚れたオレとのツーショットだ」
「だ、誰が・・・」
「ほら、撮るぞ」
強引に肩を組まれ、急接近のうえ、シャッターが下ろされる。
ピントとか構図とかお構いなしの撮影だ。
全く、大事なフィルムだっつーのにどんなものが撮れてるのやら。
浮かび上がった姿にぎょっとしてしまった。
ブレもなく綺麗に再現された二人並んだ写真。
け、けどさ、にこやかに笑う高山は別として眼鏡越しに上目遣いに写ってる私ってどーよ?
なんつーか、さわやかな高山に対して暗雲立ち込める私って感じ。
明らかに容姿に雲泥の差があってまさに美男と野獣かっつーの!
写真は事実を映すって本当だ。
傍目にはこんな風に見られてるのかと改めて実感。
公認とか何とか騒ぎ立ててるほどでもないじゃんか。
どう見てもあり得ない不釣合いのカップルだよ。
もちろん、自分のことは自分で判ってるんだけどさ、これって高山の美的センスがおかしいんじゃ?
つーか、一時の気の迷いで収拾つかない状態になっただけかも。
「未来」
不意に名前を呼ばれ、顔を上げればシャッター音が響く。
「げっ」
携帯のカメラを向けられていてどうやら撮られたらしい。
「何すんのよ!」
「ん、今度は未来がモデルの順番だろ?」
じゅ、順番だと? 改めて自分の容貌に撃沈してるっつーのに冗談じゃない。
「ま、抹消すべし」
私は携帯に手を伸ばそうとするものの、高山は片手をうんと高く上げて本末転倒。
「これは肖像権の侵害だっつーの!」
いくら手を仰いでも届かないものは届かない。
「何でだよ? お互いの写真を持ってたっていいだろ」
は? お互いの写真? つまりは私には高山の写真を持っていろと?
そんな恥ずかしい行為ができるかっつーの。
いや、そんなことより私の顔を持たれてる方がよっぽど最悪だ。
「だめ、絶対に嫌だ」
「愛すべき未来の姿を持つのが何故悪い?」
顔を近づけられ、思わず言葉を失う。
愛すべきって、よくもまあ。
「それはその・・・」
顔が火照りだすのも誤魔化しきれないぐらいほど動揺してしまう。
はっきりと言ってくれるよな、高山のヤツ。
と、とにかく、こんな顔を所有されるのは真っ平ゴメン。
「よ、予告なしに勝手に撮ってるものだからダメだっつーの!」
元が良くない上に構えてもこんな顔なんだしさ。
無理矢理そう言い切ると食い下がらなかった。
「よし、それじゃ、オレの携帯にツーショットを撮らせてくれたら消してやる」
高山も妥協案だと口角を引き上げる。
「えっ?」
「これは事前に確認してから撮るんだし、文句ないだろ?」
それはそうだけど二人並んだ姿とは・・・。
これ以上比較されるのは嫌だけど、顔は代わりようがないからね。
まあ、面積値からいけばその方が縮まる分、マシってヤツ?
私だけの顔が画面を占めるよりはまだいいか。
「わかったわよ。ただし、1枚だけ、だからね。それに先に私の写真を消させてよ」
「OK」
高山は携帯を差し出すとご丁寧に操作を伝授。
使ったことのない携帯電話だったけど、何とか無事に削除することが出来た。
「では早速、記念の1枚」
肩を抱き寄せ、嬉しそうに私とくっつく。
「ちょ、ちょっと・・・」
「携帯の画面が小さいから仕方ないだろ?」
さっきよりもうんと近い密接度。
「まだくっつかないと入らないな」
そう言いながら高山は私の頬を寄せる。
液晶画面では頬を寄せた二人の顔が被写体になっている。
くっそ、コイツ、これが狙いだったのか。
「早く撮ってよ」
少しでもこの状態から抜け出たい私は思わず急かし気味。
「1枚だけなんだろ? 動くとぶれるんだからじっとしてろよ」
やけに慎重な体勢の高山にイライラする。
撮り直しが利かないことをいいことにやりたい放題。
確かに1枚だけと言い切った手前、文句は言えない。
じっと我慢の子で耐えるしかない。
「よし、撮るぞ。絶対に動くな」
そう言われて構えていると高山の顔が動いて私の唇にっ!
「う…」
いきなりのキスに驚いてる矢先、シャッター音が響く。
うそだろ~~~っ! 今、キスした瞬間を撮りやがった~~?
「うん、なかなかのベストショットだ」
高山は携帯の操作をして写真を確認している。
「ほら、未来。オレたちの愛の証しってヤツ」
映し出された画像にばっちりとキスシーンが!!
「お、の、れ、は~~~」
瞬時に体中に血が上り、怒りのマグマが噴火する。
「なんつーことしやがる、このやろう!」
鬼気に迫る勢いで携帯を強奪し、さっき教えてもらった操作で即効削除。
「あーあ」
睨み付ける私に目もくれず、高山は残念そうに声を上げる。
あんな写真、よくもまあ、撮りやがって!
万が一、残してあったらどうなってたことか。
「私、風呂に入るから!」
収まらない怒りとそれでいて高鳴る鼓動で私は熱くてしょうがなかった。
入浴後、リビングに戻るとそのままにしてあったテーブルの上。
結局手元に残ったのはポラロイドカメラで撮った2枚の写真。
やっぱりデジタルとは違う味があるよね。
被写体は別として簡単に消せるような代物じゃないし。
これはこれでいい記念になってるかも。
そう感慨に浸っていたらすっと差し出された1枚の写真。
「な、何なのよ、コレ!!」
「だから、愛の証しだって」
どこからともなく現れた高山は嬉しそうに耳元でささやく。
「そ、そうじゃなくて」
抹消したはずのキスシーン写真がプリントアウトされて存在する事実。
確かに消した。操作は間違ってなかったと思うのに。
「もしかして高山、私にデタラメを教えたとか?」
「まさかオレが未来にそんなことするわけないだろう?」
「だったら何で」
「そりゃ、消去前にパソコンに送っておいたからに決まってる」
な、何だとー! この抜かりのない男めっ。
「そんな訳だから安心してくれ。もちろん未来の写真もあるし」
ふ、ふざけんなー。誰が安心するもんか。
「消せ、消せっ、消しやがれ~~」
わめく私に高山はぎゅっと抱き寄せる。
「消せないね。オレが未来への気持ちを消せないのと同じように」
言って強引に顔を上げられ、口付けてきやがった~!! ムキー!!
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