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最終章 第一幕
第9話 所在のわからない聖剣の行方
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聖剣エッケザックスは魔剣ダーインスレイブとなり果て、バーン8世の死により持ち主のなくなった魔剣は崩れ去り、新たな聖剣がどこかに誕生する。それの行方など今はわからない、聖剣同士追えるのが決まっているらしくアーサーの持つ聖剣エクスカリバーが追えるのはアロンダイトとロンゴミニアトだけなのだった。だがそのロンゴミニアトだが反応がないらしい。痺れを切らしたウルゼがエクスカリバーに尋ねる。
「聖剣様、ここにもいませんかのぅ」
「うーん。反応が微量なのよね。眠っているわけではないと思うのだけど。うーん新しい持ち主が人間と魔族のハーフの場合か若しくは持ち主の性別が変わってる可能性かな。考えられるとしたらね」
「ふむぅ。我が帝国にあった聖剣の1つは魔王側に、もう1つは紛失とは。ワシの面目も丸潰れじゃな」
「おいおい、聖剣を魔族が持てるわけないだろう」
「人間の血を引く魔族なら話は別になるわよ。完全な魔族には勿論使いこなせないけどね」
「ガバガバかよ。ハーフなら持てるんならクレオもいけるってことじゃねぇか?」
「えぇ持てる可能性は高いけど。あの人はもっと特別な力を持ってると思うわ。何かはわからないけどね」
ウルゼ元国王とアーサーは、リグレスト国を拠点に聖剣ロンゴミニアトの行方を探していたが見つからない。一旦切り上げて帰るとリグレスト国のザイールがクレオ殿の援軍にすぐに迎えるように魔頂村までの道路整備を進めていた現場に出くわす。
「ウルゼ国王様」
「ザイール首相、何度も申しておるであろう。国王の地位を追われた今はただの市民じゃ。ウルゼと呼び捨てで構わぬと」
「いえ、各国の中にもモルドレッドを王として認めないところもあるのです。いずれ復権されることでしょう」
「ワシは息子の育て方を間違えた馬鹿親じゃ。1人は好きな相手が姉だと分かっても尻を追いかける馬鹿。もう1人は奥底に闇を秘め権力に固執した大馬鹿」
「子供の育て方でいうのなら俺の娘もどうなるかわかりません。完璧に育つ子供など居ないでしょう。少しぐらい馬鹿の方が愛着が湧くというものではありませんか?」
「1人は反乱を起こすほどの大馬鹿じゃが確かにそれでもワシの大事な息子には変わりない。殺さなくて済むのならそれに越したことはないが世間は認めぬであろうな。それほどにモルドレッドのしたことは外道の所業じゃ」
「確かに自国の民を操り人形にし、女は魔王に売り捌き魔素を手に入れる。そのようなことをした者を世間は許さないでしょう」
「うむ。あの大馬鹿には責任を取らせる必要があるのは分かっておるのじゃが大事な息子に死刑を宣告できようか」
「心苦しいかも知れませんがどのような形であれやったことに対して怒ってやり罰を与えるのも親の仕事ではないかと思います」
「ザイール殿の申す通りじゃ。ワシらも世話になっておる身、道路整備のお手伝いをさせてもらいますぞ」
「これは有難い。よろしくお願いいたします」
道路の整備を続けて時が経つ。この間もリグレスト国を中心にロンゴミニアトの所在を探してみたが見つからずにいた。反応はあるが見つからない。そんなどきまぎした気持ちを抱えつつ魔頂村に差し掛かった時だった。
「ロンゴミニアトちゃんの反応が強いわ」
「なんと!?。いったいどこからじゃ。村の中からね」
「前に通った時には反応がなかったじゃねぇかどうなってんだ」
「うーん。ずっと微量に感じていたってことは、恐らくだけどリグレスト国に近くて魔頂村に近いところにあったってことは間違い無いのよ」
「アーサーよ。聖剣様を責めるでない。では村の中に向かうとしよう」
ウルゼとアーサーが魔頂村に向かうと1人の女性が涙を目に溜めていたので話しかける。
「どうしたんだ。まさかクレオのやつが」
「あらクレオ様をご存知なのですか?」
「えっ、嘘この人からロンゴミニアトちゃんの反応を感じる」
「はぁ、でもこの人はどこからどうみたって魔族じゃねぇか」
「あら失礼な物言いをなさる殿方ですわね。私の名はモネ。サキュバスの母と人間の男とのハーフですわ」
「モネじゃと!?」
ウルゼ国王がマジマジとその姿を見る。
「そうかお前が兄上のエレインから聞くだけで合わせる顔はないと思っておったがこれも兄上の思し召しかも知れぬな」
「さっきから兄上とお呼びしている方はひょっとしてアンブロシウス様のことでしょうか?」
「うむ。父のことを名前で呼ぶとは、そうか生まれた時には兄上は亡くなっておったのであったな。ワシの名はウルゼ。お前がアンブロシウス様と呼ぶ男の弟じゃ」
「では、貴方がエレインのお父上で、私のことも気にかけてくださっていた叔父様なのですね」
「気にかけておったか。それはちと違うかもしれん。ワシは娘が魔族との間の子であることも兄上が魔族との間に子を成していたことも隠し通していた哀れな王じゃ」
「それを言えば王から下されるからですか?」
「いやワシ自身のプライドが邪魔をしていたのであろうな。我が帝国に魔族と繋がるものなどいないというプライドがな」
「それでも叔父様はしっかりと国を治めていたのではないですか?みていればわかります。きっとアンブロシウス様も天国で誇らしげに思っているのではないでしょうか?」
「だと良いがのぅ。ところでモネよ。我が兄アンブロシウスから預かったものは無いか?」
「これでしょうか?」
モネがウルゼに見せたそれは紛うことなきアンブロシウスがかつて使っていた聖剣で名槍のロンゴミニアトだった。
「聖剣様、ここにもいませんかのぅ」
「うーん。反応が微量なのよね。眠っているわけではないと思うのだけど。うーん新しい持ち主が人間と魔族のハーフの場合か若しくは持ち主の性別が変わってる可能性かな。考えられるとしたらね」
「ふむぅ。我が帝国にあった聖剣の1つは魔王側に、もう1つは紛失とは。ワシの面目も丸潰れじゃな」
「おいおい、聖剣を魔族が持てるわけないだろう」
「人間の血を引く魔族なら話は別になるわよ。完全な魔族には勿論使いこなせないけどね」
「ガバガバかよ。ハーフなら持てるんならクレオもいけるってことじゃねぇか?」
「えぇ持てる可能性は高いけど。あの人はもっと特別な力を持ってると思うわ。何かはわからないけどね」
ウルゼ元国王とアーサーは、リグレスト国を拠点に聖剣ロンゴミニアトの行方を探していたが見つからない。一旦切り上げて帰るとリグレスト国のザイールがクレオ殿の援軍にすぐに迎えるように魔頂村までの道路整備を進めていた現場に出くわす。
「ウルゼ国王様」
「ザイール首相、何度も申しておるであろう。国王の地位を追われた今はただの市民じゃ。ウルゼと呼び捨てで構わぬと」
「いえ、各国の中にもモルドレッドを王として認めないところもあるのです。いずれ復権されることでしょう」
「ワシは息子の育て方を間違えた馬鹿親じゃ。1人は好きな相手が姉だと分かっても尻を追いかける馬鹿。もう1人は奥底に闇を秘め権力に固執した大馬鹿」
「子供の育て方でいうのなら俺の娘もどうなるかわかりません。完璧に育つ子供など居ないでしょう。少しぐらい馬鹿の方が愛着が湧くというものではありませんか?」
「1人は反乱を起こすほどの大馬鹿じゃが確かにそれでもワシの大事な息子には変わりない。殺さなくて済むのならそれに越したことはないが世間は認めぬであろうな。それほどにモルドレッドのしたことは外道の所業じゃ」
「確かに自国の民を操り人形にし、女は魔王に売り捌き魔素を手に入れる。そのようなことをした者を世間は許さないでしょう」
「うむ。あの大馬鹿には責任を取らせる必要があるのは分かっておるのじゃが大事な息子に死刑を宣告できようか」
「心苦しいかも知れませんがどのような形であれやったことに対して怒ってやり罰を与えるのも親の仕事ではないかと思います」
「ザイール殿の申す通りじゃ。ワシらも世話になっておる身、道路整備のお手伝いをさせてもらいますぞ」
「これは有難い。よろしくお願いいたします」
道路の整備を続けて時が経つ。この間もリグレスト国を中心にロンゴミニアトの所在を探してみたが見つからずにいた。反応はあるが見つからない。そんなどきまぎした気持ちを抱えつつ魔頂村に差し掛かった時だった。
「ロンゴミニアトちゃんの反応が強いわ」
「なんと!?。いったいどこからじゃ。村の中からね」
「前に通った時には反応がなかったじゃねぇかどうなってんだ」
「うーん。ずっと微量に感じていたってことは、恐らくだけどリグレスト国に近くて魔頂村に近いところにあったってことは間違い無いのよ」
「アーサーよ。聖剣様を責めるでない。では村の中に向かうとしよう」
ウルゼとアーサーが魔頂村に向かうと1人の女性が涙を目に溜めていたので話しかける。
「どうしたんだ。まさかクレオのやつが」
「あらクレオ様をご存知なのですか?」
「えっ、嘘この人からロンゴミニアトちゃんの反応を感じる」
「はぁ、でもこの人はどこからどうみたって魔族じゃねぇか」
「あら失礼な物言いをなさる殿方ですわね。私の名はモネ。サキュバスの母と人間の男とのハーフですわ」
「モネじゃと!?」
ウルゼ国王がマジマジとその姿を見る。
「そうかお前が兄上のエレインから聞くだけで合わせる顔はないと思っておったがこれも兄上の思し召しかも知れぬな」
「さっきから兄上とお呼びしている方はひょっとしてアンブロシウス様のことでしょうか?」
「うむ。父のことを名前で呼ぶとは、そうか生まれた時には兄上は亡くなっておったのであったな。ワシの名はウルゼ。お前がアンブロシウス様と呼ぶ男の弟じゃ」
「では、貴方がエレインのお父上で、私のことも気にかけてくださっていた叔父様なのですね」
「気にかけておったか。それはちと違うかもしれん。ワシは娘が魔族との間の子であることも兄上が魔族との間に子を成していたことも隠し通していた哀れな王じゃ」
「それを言えば王から下されるからですか?」
「いやワシ自身のプライドが邪魔をしていたのであろうな。我が帝国に魔族と繋がるものなどいないというプライドがな」
「それでも叔父様はしっかりと国を治めていたのではないですか?みていればわかります。きっとアンブロシウス様も天国で誇らしげに思っているのではないでしょうか?」
「だと良いがのぅ。ところでモネよ。我が兄アンブロシウスから預かったものは無いか?」
「これでしょうか?」
モネがウルゼに見せたそれは紛うことなきアンブロシウスがかつて使っていた聖剣で名槍のロンゴミニアトだった。
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