一年だけの夫婦でも私は幸せでした。

クロユキ

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姉の好きな人

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私は、子爵家の次女として生まれた。
騎士の家系で生まれた私は剣を握る事が苦手で、子供の頃はお父様とお姉様が一緒に剣の稽古をする姿が羨ましかった。
「エリザが男に生まれていたならお前を後継ぎにしていたのに残念だ」
「私が結婚をして旦那様を後継ぎにしたら?お父様」
「ハハハハ、そうだな、そうするか」
「……」
お父様は、お姉様を可愛がっていたから幼い私はお姉様が羨ましかった。
十五歳になった私は、学園へ入学をした…剣を扱えない私は学園へ通い卒業後に騎士の方と結婚をする事になっていた。
私の結婚相手は自分では決める事は出来なかった。
一歳年上のお姉様は騎士学校へ通っていた。
「あらっ、フローズンとは別々の学校になったわね、仕方ないわね…貴女、剣を握る事が出来ないものお父様は私に期待しているから困るわ」
「……」
お父様は、お姉様を騎士学校へ通わせ結婚相手を捜すようにとお姉様にいつも言っていた…お姉様に後継ぎの約束をお父様は交わしていた。
私達姉妹は別々の学校へ通う事になった…私が十七歳になりお姉様が十八歳になった時だった。
「ハハハハ」
学園から帰った私はお父様の高々と笑う声を初めて聞いた。
「…ただいま、帰りました…」
「おおっ、フローズン帰ったか」
「お帰り、フローズン」
客室にはお父様とお姉様とお姉様の隣には騎士学校の制服を着た男子がお姉様の隣に座っていた。
私は、彼に軽く頭を下げ彼も私に頭を下げてくれた。
「彼は、ブライド君。同じ騎士学校に通っている私の彼氏なの」
「……」
「ブライド君、妹のフローズン私と一歳違いで学園に通っているの」
「ブライドです。お姉さんにはいつも木刀で叩かれています」
「えっ…」
「もう、何よそれ受け身が下手なブライド君のせいじゃない」
「ははは」
私は、彼が笑う顔が好きだった…頬が熱くなって胸がドキドキと鼓動を打ち苦しくて…私は、叶わない恋を知ってしまった。







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