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不思議なベッド③
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「ロイ君、起きている?」
「はい…」
「クスッ」
「?」
カイル王子の視線が僕の方を見てクスクスと笑う声が聞こえた。
「ロイ君を俺の部屋に招待するとは思っていなかったな~、本当は庭園で過ごす予定だったんだ」
「……す、すみません…僕が紅茶を溢してしまったから……」
「謝る事ないよ。ロイ君が紅茶を溢してくれたから部屋へ呼ぶ事が出来たんだ。紅茶を溢さなくても俺の部屋に連れて行ったかもしれない、それに一緒に遊ぶ事ができて嬉しいんだ」
「……」
(ベッドで遊んではダメだと思うけど…こんなベッドは初めてだったから多分特注で取り寄せたとか?こんなにブルブルと揺れて楽しいのは分かるけど…いつもこんなふうに飛びはねているのかな……)
「ロイ君」
「はい」
「何度も言うけれど俺と友達に成ってくれるかな?」
「……友達…僕で良いのですか?」
「うん、ロイ君が良い!」
「……」
ニコッと笑顔を向け体を仰向けに成って見せるカイル王子に僕は頬が熱く感じた。
「……ぼ、僕で良かったら親友になります」
「本当!?うおっ!」
「!?」
ガバッとベッドの上から起き上がったカイル王子が、グラグラと揺れるベッドの上で両手を押さえ「はぁ」と息を吐いてベッドの上に座り、僕も横に成っていた体を起こしベッドの上に座った。
「このベッドも揺れて楽しいんだけど、たまに忘れてしまうんだよな揺れるのが…良くこんなベッドで父上達は眠れるよな」
「え?」
僕は驚いてカイル王子の方を見た。
「このベッドは元は父上の寝室にあったベッドなんだ」
「…お、王様のベッドだったのですか!?」
「ああっ、父上は気にいっていたが側室の何人かはこのベッドがイヤだと言っていたと聞いたんだ。俺達兄弟にこのベッドは要らないか?と話しに成って俺が貰う事になった。兄二人は要らないと言っていたから」
「……」
まさか、このベッドが王様のベッドだなんて思いもしなかった。
「はい…」
「クスッ」
「?」
カイル王子の視線が僕の方を見てクスクスと笑う声が聞こえた。
「ロイ君を俺の部屋に招待するとは思っていなかったな~、本当は庭園で過ごす予定だったんだ」
「……す、すみません…僕が紅茶を溢してしまったから……」
「謝る事ないよ。ロイ君が紅茶を溢してくれたから部屋へ呼ぶ事が出来たんだ。紅茶を溢さなくても俺の部屋に連れて行ったかもしれない、それに一緒に遊ぶ事ができて嬉しいんだ」
「……」
(ベッドで遊んではダメだと思うけど…こんなベッドは初めてだったから多分特注で取り寄せたとか?こんなにブルブルと揺れて楽しいのは分かるけど…いつもこんなふうに飛びはねているのかな……)
「ロイ君」
「はい」
「何度も言うけれど俺と友達に成ってくれるかな?」
「……友達…僕で良いのですか?」
「うん、ロイ君が良い!」
「……」
ニコッと笑顔を向け体を仰向けに成って見せるカイル王子に僕は頬が熱く感じた。
「……ぼ、僕で良かったら親友になります」
「本当!?うおっ!」
「!?」
ガバッとベッドの上から起き上がったカイル王子が、グラグラと揺れるベッドの上で両手を押さえ「はぁ」と息を吐いてベッドの上に座り、僕も横に成っていた体を起こしベッドの上に座った。
「このベッドも揺れて楽しいんだけど、たまに忘れてしまうんだよな揺れるのが…良くこんなベッドで父上達は眠れるよな」
「え?」
僕は驚いてカイル王子の方を見た。
「このベッドは元は父上の寝室にあったベッドなんだ」
「…お、王様のベッドだったのですか!?」
「ああっ、父上は気にいっていたが側室の何人かはこのベッドがイヤだと言っていたと聞いたんだ。俺達兄弟にこのベッドは要らないか?と話しに成って俺が貰う事になった。兄二人は要らないと言っていたから」
「……」
まさか、このベッドが王様のベッドだなんて思いもしなかった。
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