私が知らないと思ったの?

クロユキ

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久しぶりの親子

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夫の側に立った私は、夫の体から甘い香水の匂いがして驚いた。
「クラリス?」
「えっ、あ……お帰りなさい旦那様…仕入れ先はどうだったの?」
「ああ、どれも安い値段で買う事が出来た。宝石の粒は小さいがアクセサリーとして店に売るようにしたら良いと思った」
いつもと変わらない旦那様を見て近くに女性がいて付いた香水だと思った。
「…お疲れ様でした。アクセサリーでしたら若い女性が喜ぶと思います」
私は香水の事は気にせず旦那様と仕事の話しを続けた。
「旦那様、次のお休みはいつに成りますか?」
「そうだな…二日後になると思う」
「あの…良かったら実家へ来てくれますか?」
「じ、実家!?」
旦那様は驚いた顔をして声を上げ私も「えっ」と声に出した。
「…な、何故実家へ……」
「あ…そんなに驚くなんて思わなかったから…結婚をしてから一、二回だけ両親に会ったぐらいでしたから…もし旦那様も良かったら実家へと誘ったのです…」
「そ、そうなんだ……俺は明日の仕事で体を休めているから君だけで悪いけど行って来たら良い」
「…そうですね…」
ホッとする旦那様を見て行きたくないのは分かる気がした。
子供はまだかと聞かれると思うから…
「……」
私達は、結婚をしてから数回だけ一緒に過ごしただけで…お店を持ってからは旦那様とは一緒に過ごすのが無かった気がした。
「クラリス、元気だった?」
「お母様…」
「なかなか、お前が来てくれないから私達が行こうと話していた所だった」
「お父様…ごめんなさい…お店を持っていると行けなくて…旦那様が店は店員に任せて行って良いからと言ってくれたの…」
「そうか、ルーク君は一緒ではないのか…一緒に酒でも飲もうと思ったが…」
「旦那様は、お酒が飲めないの」
「そうだったか?だが、久しぶりにお前の元気な顔が見れて良かった」
「お父さん、何度もあなた達の所へ行こうかと迷っていたの…でも良かった。貴女の顔が見れて」
「お母様…」
両親は、私が会いに来てくれたと喜んでくれた…今度は旦那様と一緒に来る約束をして私は、久しぶりに親子で過ごす事が出来た。




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