転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

２２

「落ち着いたようだね……カイト…」
「……すみません…王様……恥ずかしい処を見せてしまいました…」
俺は寝ていた体を起こし服を着ている処で、王様はそっと俺の顔に手を差し伸べ泣いていた頬を指で拭ってくれた。
「私も悪い処もある…そなたが話しをしているのを知って業と止めなかった…許してくれ……私は王妃も娘も居る身でありながらそなたがブランシェ侯爵のモノでも誰かのモノになる事でも嫌だったのだ…こんな事を思う私自身も驚いているのだ。そなたの事が気になれば気になる程私の手元に欲しいと思っている、このまま一緒に城に住んで欲しいと思う事は本心だ」
「王様…」
「…分かっておるそなたはブランシェ家のそなたはまだ３歳だ無理には言えん…城に来たときは黒髪のそなたと会いたいが良いか？」
「……私で良ければ…ですがお城に来てこの姿でも大丈夫なのですか？」
「ブランシェ家の黒髪の血筋は大臣どもは知っておるそれに私が直に城内を一緒に歩き案内しても良いぞその方がそなたも安心するだろう」
確かにそうだよな…王様と一緒なら大丈夫だよな城内もどうなっているのか見てみたいし…昨日は大広間に騎士部屋に行っただけだしな…それに初めて城に来たのに初めてとは感じなかった何回か城に通えば思い出すかも知れない…
「お城にお伺いした時は宜しくお願いします…王様」
「ああ、王妃も歓迎するぞシルビアも３歳のカイトを気に入っている、そなたの事も姉弟のように仲良くなってくれるはずだ……処で…シルビアとそなたはどちらが年が上になるのか分かるか？」
「……今の私の姿は私の方がシルビア様より上になるかと…」
「ハハハ、ではそなたはシルビアの兄に成るのかそれは良いハハハ…」
何故か俺はシルビア王女の兄になっているのが分からないが…
「あー、笑った、笑った…そなたと居ると楽しい今日ブランシェ家を訪ねて良かった…そなたの意思も確認せず関係を持たせてしまったが…私として嫌では無かったか？」
「ええっ！…突然聞いて来るんですか…えっと……その……」
「はっきりとしない奴だの…そんなに顔を真っ赤にして…言いにくいのであれば聞かないがそなたの今の顔を見て分かったからな……ブランシェ侯爵とは全然似てないの…カイトは女に対して奥手のようにも見えるの」
「……奥手…」
「まぁ……私にしたらその方が良いが…ククク……さて戻るとするかユリーナ殿に挨拶をせねばな…」
俺と王様は花畑を離れ庭園まで歩いて来たとき騎士の２人が待機していた。
「待たせたな変わりはなかったか？」
「はい、王様」
騎士２人は礼をして王様に応えていた。
俺はテーブルに置いていたお皿とカップ類をバスケットの中に仕舞い入れていた。
「それにしてもカイトの手作りを食するとは思わなかったな」
「軽い食べ物ですからまた別の食べ物でも食したら良いと思います」
俺はバスケットを持ち王様と後ろで離れて歩いている騎士２人歩き屋敷に向かっていた。
俺は歩きながらユリウスの女性問題を思い出していた
「…王様聞きたい事がありますが…」
「何だ？」
「……その…」
俺はチラッと騎士２人を見てそれに気付いた王様が騎士達を離れるように指示を出し王様に礼を伝えた後ユリウス父さんの女性問題に話しをする事にした。
「……王様、父様の事ですがシルビア様と婚約する前の期間にもし父様が他の女性と会いそれが分かった時はどうなるのですか？」
「婚約前だから処罰はどのように成るのか私も分からないが大臣達との話し合いで決めるそして、シルビア王女との結婚は無かった事になる」
「！」
「もしブランシェ侯爵がシルビアとの婚約破棄を自ら伝えれば処罰はなくなるが既に離婚をしているブランシェ侯爵に帰る家は無くなると言うことになる…城には住めぬからな…その時はブランシェ侯爵が自分で住む場所を探すだろう」
「……帰る家が無くなる…」
「そなたにとって父親が帰る家が無いという事は辛いだろうがそれを決めたのはブランシェ侯爵だ。まだそなたの父親が他の女と会っている情報は無い私も女の事で合って欲しくないものだ…
シルビアの事を思えば…ブランシェ侯爵の事を調べ無ければ良かったと思った…だが一番に知りたくは無いのはユリーナ殿だろう…昨年からブランシェ侯爵は数名の女性と会っているからな…」
「……昨年…」
俺が「カイト」が生まれた時だった。