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俺はユリウスにシルビア王女と結婚するのかそれとも結婚を止めるのかを目の前に座っているユリウスに訪ねていた。
『……ユリーナが俺と一緒に成ることを拒んで居るのなら今はどうすれば良いのか分からなくなった。ユリーナと子供達とまた一緒に居ることが出来ればシルビアと別れる気持ちでいた…今日のユリーナの姿を見て数日会わなかっただけなのに一緒に居たいと思う気持ちが膨れ上がったんだ……でもユリーナに嫌われてしまった…俺が悪いんだ……こんな事に成ってしまった事も…』
『そうだな全部お前が悪い、悪いと思っている癖に反省のいろが全くないなお前は…影でこそこそと他の女と会っているとは言わないよな…?』
『……』
ユリウスは俺の問いかけに黙ったままでマジかよ…と思った。
『おい、まさか他の女と会って居るのか?もし会っていたのならお前バレたら今の騎士を辞め罰が下されるんだぞ!分かっているのか?』
俺は王様から聞いた事を思い出しユリウスに話しをした。
『……分かっている…ユリーナに隠れて未だに会っている女はいる…シルビアに隠れて女も出来た……彼女達は俺をユリウスを好きだと一緒に成りたいと言って暮れているんだ…手放す事が出来ないんだ……だから俺はこのままシルビアと結婚まで行けたら彼女達を迎えたいと思ったんだ…城だと皆一緒に生活が出来ると思ったんだ…でも王様からシルビアは女を受け入れる事は難しいだろうと言われた…だから俺は迷っている、シルビアとの事を……』
ボカッ!
『痛っ!兄ちゃんまた…』
ボカッ、バシッバシッバシッ!!
『痛い!?痛い、痛い!……ごめん…ごめん、兄ちゃん!!ごめん……』
俺は容赦なくユリウスの頭を叩き続けた。
ユリウスを叩いてもどうする事も出来ないただ俺はユリウスを叩かなければ気が済まなかった
『……この馬鹿!バレた事を考えろ、そんな事になったら俺は…兄ちゃんは何も出来ないんだぞ……馬鹿野郎!』
バシッバシッ…と未だにユリウスの頭を叩き続ける俺の体にユリウスが抱き締めてきた。
『ごめん、ごめん…兄ちゃん……分かっている…分かっては居るけど…彼女達を見捨てられ無いんだ…そして兄ちゃんも』
何故か俺の名前が出て立っている俺のお腹に顔を埋めているユリウスを見下ろしていた。
『……何で俺の名前が出てくるんだ?』
『俺自分が駄目な人間だと分かっている…そんな俺を叱ってくれるのは兄ちゃんしか居ないんだ俺には兄ちゃんが必要何だ』
ユリウスはギュッと俺の腰に手伸ばし抱き締めてくるためゾクッと体が震えるのが分かった。
『何を勝手な事言ってんだ甘えんな、それでも7人の父親か!甘えたいなら女の処へ行けよもう俺に構うな』
『構うなと言うなら何故俺に構うんだ…俺に対して怒っていると言って何故俺を気にするんだ?兄ちゃんは優しすぎるよ…俺は兄ちゃんに見せ付けているのに…兄ちゃんが女に手を出さない事を知って俺は何人もの女を相手にして来た』
『……ああ、知っている浮気をしている最低な父親だとそして俺も最低な息子だと…快斗の姿だが俺の中にお前の息子のカイトがいる俺は父親であるお前と関係を持ってしまった最低な兄でもあり息子でもあると……』
俺はまだ俺に抱き締めているユリウスを見下ろしユリウスは俺が話さなくなった事で顔を見上げ俺の頭の後ろに手を伸ばし俺はユリウスの手で頭を押されユリウスの顔に俺の顔を引き寄せそして俺はユリウスと唇を重ねていた。







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