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「……ん……っ…」
俺は森の巣と呼ばれる木々や草が御生い茂る1ヶ所にユリウスと2人俺は前屈み状態で後ろ頭に手を押され地面に座っているユリウスに俺は唇を重ねていた。
中々俺の顔を離してくれないユリウスに俺は両手をユリウスの肩を掴み押し出した。
『ちょ……いつまでやってんだお前は…息が出来なく苦しかったんだぞ…』
『長年キスしてるのに馴れないね、兄ちゃんは』
クスッ…とユリウスは微笑み俺の腰を掴み顔を見上げていた。
『…ユ、ユリウスとはそんなにしていない』
『そうだったかな……兄ちゃん俺の膝の上に跨いで座って…』
『は?嫌だ…そういうのは女性とするもんだろう、俺が膝の上に乗ると気持ち悪いだろう』
俺は馬車の中で王様との事を思い出し俺が王様の膝の上に座っている処を護衛騎士のアノルドさんに見られた事を思い出していた。
同じ事をする王様とユリウスは女と一緒に居るときはこんな事をしているのかと、恥ずかしく思った。
『…お前ユリーナさん以外の女とも自分の膝の上に乗せていたのか……?!』
『……』
ユリウスは俺の問いかけに黙り他の女とも膝の上に乗せていたのだと思うとユリーナさん以外の女性と関係を持って来たユリウスが良くいろんな女性と関係が出来るなと不思議に思っていた。
『……お前良く他の女とヤれるよな…感心すると言うか…呆れると言うか……ここまでスケベだとは思わなかったな…今に始まった事でもないが…』
『ス!……スケベ…って…兄ちゃんが下品な事言ってる……』
『今のお前にピッタリだと思い言ったんだ!』
『うっ!』
俺は未だに腰を掴み離さないユリウスを見下ろし大勢の女性を相手にして来たユリウスにどんな事を思って相手にしていたのか聞いてみた。
『お前さ、何を考えて抱いていたんだ?お前にもタイプがあるだろうこの女と抱いて良かったとかこの女は良くなかったとか色々あったんじゃないのか?……だから今でも会っている女が居るんだろう!?』
『……何で抱く女のタイプの話しに成るんだ?』
『興味があったんだよ、どんな女性が好きなのか…こんな事聞いたらユリーナさんに怒られるな…王様にもユリーナさんにもシルビア王女にも誰にも言わないからさ……お前が今でも会っている女の事を聞かせてくれ』
俺の腰に回していた手を離し目を合わせないで話し出した。
『……昨年御主人を亡くした貴婦人何だ。1人で泣いている処を見て何度か話しをして会うようになった月に1、2回会ってユリーナに分からない様に隠れて会っていた。いけない事だと思って居ても会う事が止められなかった…シルビアにも分からない様に会ってはいたけど…今はすれ違いで会っては居ない……』
ユリウスは話し終えるとその貴婦人と何か合ったのか知らないが沈んだ顔でいた。
『はぁ…お前は相変わらず泣いている女性に弱いんだな…他の女達をこれからどうするのかそれはお前が決める事だが、お前の人生を駄目にするような事は止めろよ、分かったな』
『……ああ…』
『そろそろ戻るか、ほらいつまでそんな体育座りしてんだそんな格好で良く膝の上に乗ってくれと言えるな』
俺は未だに体育座りをしているユリウスに手を伸ばし立ち上がる様に言った。
『……兄ちゃん…ユリウスに戻って良い?』
『は?』
グイッ!っと差し伸べた俺の手を掴み自分の方へ抱き寄せ俺は座った状態の体勢でユリウスの胸に飛び込んでいた。
ユリウスは俺の背中に手を回してギュッと抱き締めていた。
「…快斗が抱きたい」
「!」
俺は突然ユリウスに戻った弟に戸惑っていた。













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