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ルカリオ兄が食事部屋へ戻る頃俺は風呂場にやって来た。
脱衣室で服を脱ぎ広い風呂場に入って行った。
「いつ見ても広い風呂だよな…向こうでは信じられない広さだ。これが貴族の露天風呂?!他の屋敷の風呂も見てみたいよな……」
俺は体を洗い流す為桶に湯を入れ体にかけた…身体中ぬるぬるとして所々赤くなった痣を幾つか見つけていた。
ユリウスが俺の身体中を舐め赤い痕はキスマークだった。
「……いつの間にこんなに痕を付けたんだ?俺と一緒にいた部屋の時か?……いや、森の巣と言う場所で付けたやっだな…」
俺は体に付いたユリウスの唾液を洗い流し最後は自分でも処理に困る場所を洗わなくてはいけなかった。
「……はぁ…これが一番やりたくない部分だよな……それにこの風呂場にはシャワーが無い、ユリウスこういう時にシャワーを付けるべきだろう」
俺はひとりブッブッと文句を言っていた。
俺が風呂場で俺の中に入っているユリウスの白い濁りを指で取り出している頃食事部屋では今夜はユリウスの部屋で寝る事になり兄姉達は騒いでいたようだ。
「リン、父様のお部屋に絵本持って行っても良い!?」
「ああ、良いよ父様がリンに絵本を読んであげよう…」
「えっ!本当に父様リンに絵本を読んでくれるの?」
「…そうだよ、カイトが生まれてからリンに絵本を読んであげる事が出来なかったからね…リンが眠るまで父様が読んであげるよ」
「わ~い!父様に絵本を読んで貰える~っ!!父様リンお部屋で絵本探してくる」
「ああっ、リンが読みたい絵本を持って来ると良いよ。父様は部屋で待っているから……ジェーン後でリンと一緒に父様の部屋に来てくれないか?」
「うん、分かった父様絵本を持ってリンと一緒に父様の部屋に行くよ」
「頼むよジェーン」
ジェーン兄とリン姉は食事部屋を出てリン姉の読む絵本を探す事になった。
「わたくしも後から御父様の御部屋に伺いますわ」
エミリー姉は髪の毛のセットの為自分の部屋に戻り、アニー姉もまだ濡れた髪の毛を乾かす為部屋に戻り後でユリウスの部屋に向かうようだ。
「僕は明日学校の用意をして父様の部屋に向かうよ」
ショーン兄が明日の学校の準備をすると言いテーブルの椅子に立ち上がり席から放れようとした時にルカリオ兄がショーン兄に明日の事を伝えていた。
「……ショーン兄様、明日僕達は学校へは行けないよ…」
ルカリオ兄がショーン兄に学校には行かないと言われショーン兄は、何故?見たいな顔をしてルカリオ兄の顔を見ていた。
「えっ?ルカリオ明日学校休みだったかな?」
「ショーン兄様僕達は今、あたり前の生活に戻ってしまい忘れて居る……父様が亡くなっている事を…」
「!!」
「今僕達の側に居る父様は魂だけの父様で…明日僕達の前から居なくなるんだよ…明日は父様の葬儀何だ…」
「あ……」
ショーン兄は姿が見えなくてもユリウスの話し声が聞こえいつもの家族団欒だった事で父親が亡くなっている事をショーン兄は忘れてしまっていた。




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