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メイドのマリアに打ち明けて

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俺はウィルの事を全部メイドのマリアに話をした
俺の言った事にマリアがもし話を信じて、いままで通り俺(ウィル)のメイドでいてくれるのか、それとも…
「……ウィル様先ほど御話しをされました事は本当の事で御座いますか?」
「うん…本当だよこの話し方もウィル本人を見て真似をして話をしているから…ごめんなさい目が覚めている間、嘘をついていました」
俺(春人)はマリアに言うと頭を下げた
マリアは暫く黙ったままで俺(春人)はこれでマリアとも別れになるのかもと最悪の事を考えていた
「……ウィル様お手を借りても宜しいですか」
「?うん…」
俺(ウィル)はマリアに左手を伸ばした
マリアはギュッと握りしめ目から涙がぼろぼろ溢れて泣き出した
俺(春人)は驚きの余りどうしよう…と固まったまま泣いているマリアをみている事しかできなかった
「ウィル様…ウィル様…」
マリアは何度もウィルの名前を呼び俺(春人)もつられて泣き始めてしまった……
「ううっ……ふ…どうして、ウィル様も泣いているのですか…?」
「うっ、うっ、お、俺もウィル思い出して泣いてしまうんだ…よ」
「……貴方様が、春人様ですか!?」
「……うん、ごめんね嘘ついて、ごめんマリアさん」
さっきまで泣いていたマリアが俺を見て何故か笑いだした
「ふふ、春人様は泣き虫な方なのですね」
「う、女性から泣き虫と言われると落ち込むんだけど…」
「……シェル様が貴方様をお慕いしておられる事が、分かったような気がします」
「わたくしは春人様とシェル様を応援いたしますわ…春人様…いえ、ウィル様此れからもウィル様のメイドとして務めさせて頂きます……宜しくお願い致します春人様」
「?応援?まあいいか、ありがとうございますマリアさん、宜しくお願いします」

マリアに春人として打ち明け、俺はこのままウィルとして会話が出来るのだろうか、と、何故か不安な気持ちだった…


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