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騎士学校への訪問者⑮
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ゾロゾロと医務室の中に入って来たのは、メルシエと一緒にいた…えっと…名前忘れたけど、俺にメルシエの話し相手をしてくれと言っていた保健員の生徒と、エリックさんを後ろから無理矢理のように押して入ってきたエリックさんと医師じぃさん、そして、俺にお茶の葉をプレゼントしてくれるアンドレ先生が、お茶の葉が入っていると思う手提げ袋を持って医務室に入って来た。
「エリック護衛騎士、シェル騎士団長も一緒なのか?」
直ぐに声をかけたのはジル王子だった。仕事中だから、シェル王子の事を『兄上』と言わないで『シェル騎士団長』と言うんだと話しを聞くたびに、仕事と私生活の呼び方を別けているジル王子にこういう所が真面目なんだと思った。
(カイザック王子は私生活も仕事も同じ『シェル兄』だもんな、俺も同じだけど)
「ジル様、ご挨拶が遅れまして申し訳御座いません…此方へ伺いましたのは、わたくし一人で御座います」
「……」
エリックさんがジル王子の前に立ち頭を下げシェル王子と一緒で無い事を話していた。
「……顔を上げ尋ねるが…では、エリック護衛騎士は何故騎士学校へ来たのか?」
顔を上げたエリックさんが、ビクッと身体が少し動くのが見えたエリックさんの顔が、困ったような表情を見せベッドの上に座る俺と目が合った!
(えっ?エリックさんなんで俺の方を見るんだ?!)
俺はジル王子の後ろ姿とエリックさんを見ていた時、俺の前にあるベッドの端に座っているメルシエが俺に声を掛けていた。
「ねえ、ウィル…もしかしてあの白い騎士服を着ている人がシェル王子の護衛騎士なの?」
「えっ、うん、エリックさんって言うんだ。シェル兄様の護衛騎士四人の中の一人なんだ」
「やっぱり……」
ほわ~んとした顔で、頬が赤く成っているのが見え両手を重ねたようにエリックさんの姿を見るメルシエに、俺はマリアさんと一緒にいるレオンさんの方を見ていた。
(メルシエの両手を重ねるのを見てレオンさんを思い出してしまった…何か嬉しい事があると手を重ねるのがそっくりと言うか…レオンさん、エリックさんを見て驚いた目で見ているような…エリックさんが学校に来るのを知らなかったのかな?隣にいるマリアさんにコソコソ話しをして珍しいんだけど……)
「ウィル、ウィル!」
「え、何?」
「あの騎士様…僕の方を見ていない!?」
「へ?」
俺は驚いて思わず目を見開いてメルシエを見てしまった。
(…エリックさん俺の方を見ていたと思ったんだけどもしかしてメルシエを知っているとか?でも、メルシエはエリックさんの事は初めて見たように言っているけど……?)
「……素敵だよね…名前、エリック様って言うんだ。白い騎士服って髪の毛の色が、金色か銀色の髪の毛って思っていたんだ…でも焦げ茶色の髪の毛に白い騎士服が似合うんだってエリック様の姿を見て思ったんだ~」
「……様……」
俺は思わずボソッと呟いてしまった……エリックさんを『様』と呼んで目がとろ~んとなるのを見ると女子がイケメンを見付けて見た目をしているから……
(……さっきまでジル王子にボーとして頬赤く成っていたんだよな……メルシエって誰にでも惚れやすくなるタイプとか?)
「…ジル様、わたくしはシェル様の御命令により騎士学校へ伺いました」
「シェル騎士団長の命令?」
「はい…ウィル様の御様子を見て来るようにと申されました」
「ウィル王子の様子だと……」
「はい…ジル様…」
エリックさんがシェル王子の命令でウィルの様子を見て来るようにと言ったあと、全員俺の方へ顔を向けた為「えっ?何?」と言ってしまった…
(ビッ…ビックリしたな……みんな俺の方を見るから手が汗でベタベタに成った)
「エリック護衛騎士、シェル騎士団長も一緒なのか?」
直ぐに声をかけたのはジル王子だった。仕事中だから、シェル王子の事を『兄上』と言わないで『シェル騎士団長』と言うんだと話しを聞くたびに、仕事と私生活の呼び方を別けているジル王子にこういう所が真面目なんだと思った。
(カイザック王子は私生活も仕事も同じ『シェル兄』だもんな、俺も同じだけど)
「ジル様、ご挨拶が遅れまして申し訳御座いません…此方へ伺いましたのは、わたくし一人で御座います」
「……」
エリックさんがジル王子の前に立ち頭を下げシェル王子と一緒で無い事を話していた。
「……顔を上げ尋ねるが…では、エリック護衛騎士は何故騎士学校へ来たのか?」
顔を上げたエリックさんが、ビクッと身体が少し動くのが見えたエリックさんの顔が、困ったような表情を見せベッドの上に座る俺と目が合った!
(えっ?エリックさんなんで俺の方を見るんだ?!)
俺はジル王子の後ろ姿とエリックさんを見ていた時、俺の前にあるベッドの端に座っているメルシエが俺に声を掛けていた。
「ねえ、ウィル…もしかしてあの白い騎士服を着ている人がシェル王子の護衛騎士なの?」
「えっ、うん、エリックさんって言うんだ。シェル兄様の護衛騎士四人の中の一人なんだ」
「やっぱり……」
ほわ~んとした顔で、頬が赤く成っているのが見え両手を重ねたようにエリックさんの姿を見るメルシエに、俺はマリアさんと一緒にいるレオンさんの方を見ていた。
(メルシエの両手を重ねるのを見てレオンさんを思い出してしまった…何か嬉しい事があると手を重ねるのがそっくりと言うか…レオンさん、エリックさんを見て驚いた目で見ているような…エリックさんが学校に来るのを知らなかったのかな?隣にいるマリアさんにコソコソ話しをして珍しいんだけど……)
「ウィル、ウィル!」
「え、何?」
「あの騎士様…僕の方を見ていない!?」
「へ?」
俺は驚いて思わず目を見開いてメルシエを見てしまった。
(…エリックさん俺の方を見ていたと思ったんだけどもしかしてメルシエを知っているとか?でも、メルシエはエリックさんの事は初めて見たように言っているけど……?)
「……素敵だよね…名前、エリック様って言うんだ。白い騎士服って髪の毛の色が、金色か銀色の髪の毛って思っていたんだ…でも焦げ茶色の髪の毛に白い騎士服が似合うんだってエリック様の姿を見て思ったんだ~」
「……様……」
俺は思わずボソッと呟いてしまった……エリックさんを『様』と呼んで目がとろ~んとなるのを見ると女子がイケメンを見付けて見た目をしているから……
(……さっきまでジル王子にボーとして頬赤く成っていたんだよな……メルシエって誰にでも惚れやすくなるタイプとか?)
「…ジル様、わたくしはシェル様の御命令により騎士学校へ伺いました」
「シェル騎士団長の命令?」
「はい…ウィル様の御様子を見て来るようにと申されました」
「ウィル王子の様子だと……」
「はい…ジル様…」
エリックさんがシェル王子の命令でウィルの様子を見て来るようにと言ったあと、全員俺の方へ顔を向けた為「えっ?何?」と言ってしまった…
(ビッ…ビックリしたな……みんな俺の方を見るから手が汗でベタベタに成った)
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