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したいのにできない
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「あっ、待って、だめっ、だめだってっ」
「なぁ、本当にダメなのか? コイツは、そうは思ってないみたいだけど?」
すっかりぱんぱんに膨れ上がった亀頭は、優しく撫でてやるだけで、じわりと蜜を溢れさせ、くちゅくちゅといやらしい水音を立てはじめる。
後ろから抱き締めるように、アイツの体を囲い込んで、ふてぶてしいくらい太い竿を掴んでやろうと手をのばす。
「あっ、だめっ、ほんとにっ、やっ、やめ……っ、ノートっ、ノート、見てっ」
どうしてそこまで抵抗するのか、と思いつつ、ページをめくって驚いた。
『1日目、セックスは禁止! エロいこともダメ!』
なんと、『ひでんしょ』の最初のページには、マジックの太字ででかでかとそう書かれていた。
「は……?」
「だ、だから、ダメなんだって……!」
「なにこれ、お前、さっき、俺とセックスしたいって言わなかったか?」
「言ったよ、言ったけど、ポリネシアンセックスって、ゆっくりするセックスなの! だから、すぐに突っ込んだりしないの。むしろ、何日もかけてやるやつなんだよ」
俺がノートを読んでる間に、アイツは俺の腕の中から逃げ出していた。
ぱらばらとページをめくりながら、そこに書かれた内容をじっくり読む。
ノートの内容は、『1日目、セックスは禁止! エロいこともダメ!』からはじまり、『5日目、ついにエッチ解禁! でも、ゆっくりやろう!』と締めくくられている。
なんと、五日間にも及ぶ禁欲生活について書かれていた。
「さっき、なにがしたいって聞いてくれたよね。協力してくれるんだよね?」
「は……? 無理だろ、いきなり五日も禁欲とか、絶対無理」
何度見直してもノートの中身は変わらない。
大きな見出しの下には、それを補足する説明文が書かれているが、結局のところ、ポリネシアンセックスというものが、どれだけ時間をかけてやるものなのかがわかっただけだった。
「なんでだよ! わかったって言っただろ」
「わかった、とは言ったけど、いますぐやるとは言ってないだろ。せめて、やりだめしてからにしてくれ」
「やりだめって……お前、また寝不足になったらどうするんだよ!」
どんなに真剣な顔をされたとしても、これだけは譲れない。
「一日一回でも不満だったのに、やらないなんて絶対に無理だ。先払いを要求する」
「……ぶれないなー」
「好きなんだから、触れたいんだよ。それに、お前だって、嫌いじゃないだろ? お前がしたいポリネシアンセックスだって、明日からにすればいいじゃないか」
手にしていたノートを枕元に置いて、苦笑しているアイツの体を抱き締める。
そろりと手をのばした先には、アイツのムスコがまだまだ元気な状態で待っていた。
「……んっ、でも、やるなら、月曜日からはじめたいんだけど」
今度は抵抗されることなく掴めたムスコを、ゆるゆると扱きながら耳たぶをぺろりと舐めれば、腕の中におさめた体がくるりとこちらを振り向いた。
下から俺を見上げるように近付いてきた唇が、少しすねたように呟いてから、掠めるように口付けてくる。
「どうして、月曜日なんだ?」
触れるだけですぐに離れた唇を追いかけて、ゆったりと舐めながら軽く食んでやる。
すると、ほどけるようにゆるりと開いた唇から、やわからな舌が顔を出し、俺の唇をちろりと舐め返してきた。
「それは、月曜日からはじめれば、金曜日の夜にはセックスできるから、だよ。次の日が休みなら、寝不足なんて気にしなくてもいいだろう?」
「そうだな。それなら、何時間でもやってられるだろうしいいな。それじゃあ、今週はやりだめ週間だ。まさか、嫌とは言わないよな?」
「わかってる。そんなこと言わないよ。でも、寝不足にならないようにするからな。そんなに何時間もしてられるほど体力はないと思うけど」
どうだろう?とアイツは首を傾げているが、こちらとしては毎晩のように味わってきた不完全燃焼のせいで、不満がかなり溜まっているのだ。
それに、もしも、コイツが途中でバテて腰を振れなくなったとしても、俺が上に乗ればいいだけの話なので、それにはあえて突っ込まなかった。
「なぁ、本当にダメなのか? コイツは、そうは思ってないみたいだけど?」
すっかりぱんぱんに膨れ上がった亀頭は、優しく撫でてやるだけで、じわりと蜜を溢れさせ、くちゅくちゅといやらしい水音を立てはじめる。
後ろから抱き締めるように、アイツの体を囲い込んで、ふてぶてしいくらい太い竿を掴んでやろうと手をのばす。
「あっ、だめっ、ほんとにっ、やっ、やめ……っ、ノートっ、ノート、見てっ」
どうしてそこまで抵抗するのか、と思いつつ、ページをめくって驚いた。
『1日目、セックスは禁止! エロいこともダメ!』
なんと、『ひでんしょ』の最初のページには、マジックの太字ででかでかとそう書かれていた。
「は……?」
「だ、だから、ダメなんだって……!」
「なにこれ、お前、さっき、俺とセックスしたいって言わなかったか?」
「言ったよ、言ったけど、ポリネシアンセックスって、ゆっくりするセックスなの! だから、すぐに突っ込んだりしないの。むしろ、何日もかけてやるやつなんだよ」
俺がノートを読んでる間に、アイツは俺の腕の中から逃げ出していた。
ぱらばらとページをめくりながら、そこに書かれた内容をじっくり読む。
ノートの内容は、『1日目、セックスは禁止! エロいこともダメ!』からはじまり、『5日目、ついにエッチ解禁! でも、ゆっくりやろう!』と締めくくられている。
なんと、五日間にも及ぶ禁欲生活について書かれていた。
「さっき、なにがしたいって聞いてくれたよね。協力してくれるんだよね?」
「は……? 無理だろ、いきなり五日も禁欲とか、絶対無理」
何度見直してもノートの中身は変わらない。
大きな見出しの下には、それを補足する説明文が書かれているが、結局のところ、ポリネシアンセックスというものが、どれだけ時間をかけてやるものなのかがわかっただけだった。
「なんでだよ! わかったって言っただろ」
「わかった、とは言ったけど、いますぐやるとは言ってないだろ。せめて、やりだめしてからにしてくれ」
「やりだめって……お前、また寝不足になったらどうするんだよ!」
どんなに真剣な顔をされたとしても、これだけは譲れない。
「一日一回でも不満だったのに、やらないなんて絶対に無理だ。先払いを要求する」
「……ぶれないなー」
「好きなんだから、触れたいんだよ。それに、お前だって、嫌いじゃないだろ? お前がしたいポリネシアンセックスだって、明日からにすればいいじゃないか」
手にしていたノートを枕元に置いて、苦笑しているアイツの体を抱き締める。
そろりと手をのばした先には、アイツのムスコがまだまだ元気な状態で待っていた。
「……んっ、でも、やるなら、月曜日からはじめたいんだけど」
今度は抵抗されることなく掴めたムスコを、ゆるゆると扱きながら耳たぶをぺろりと舐めれば、腕の中におさめた体がくるりとこちらを振り向いた。
下から俺を見上げるように近付いてきた唇が、少しすねたように呟いてから、掠めるように口付けてくる。
「どうして、月曜日なんだ?」
触れるだけですぐに離れた唇を追いかけて、ゆったりと舐めながら軽く食んでやる。
すると、ほどけるようにゆるりと開いた唇から、やわからな舌が顔を出し、俺の唇をちろりと舐め返してきた。
「それは、月曜日からはじめれば、金曜日の夜にはセックスできるから、だよ。次の日が休みなら、寝不足なんて気にしなくてもいいだろう?」
「そうだな。それなら、何時間でもやってられるだろうしいいな。それじゃあ、今週はやりだめ週間だ。まさか、嫌とは言わないよな?」
「わかってる。そんなこと言わないよ。でも、寝不足にならないようにするからな。そんなに何時間もしてられるほど体力はないと思うけど」
どうだろう?とアイツは首を傾げているが、こちらとしては毎晩のように味わってきた不完全燃焼のせいで、不満がかなり溜まっているのだ。
それに、もしも、コイツが途中でバテて腰を振れなくなったとしても、俺が上に乗ればいいだけの話なので、それにはあえて突っ込まなかった。
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