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獣人族の宴②
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ルーナが大円森林ヴァステラにやってきた、との報を受けたのはつい先ほどだ。
そのルーナを迎え撃ちにいったのは、ルーナの実姉ネルト・エクセン・ロン・ハルト。
俺は、獣人族の長を含めてルーナの両親、そして集落の獣人族からの温かい笑顔とルーナに関する質問攻めをされながらも、出された料理に手をつけていた。
別に迎え撃つ必要はないんじゃないかなーとも考えていたが、迎え撃つこと自体に意味はないらしい。ネルトとルーナが相対することに意味があるのだという。
そこらへんは家族間の問題なので俺はどうしようもない。俺が出来ることと言ったら、この質問攻めを何とかこなしつつ飯を食うってことだけだ。
山の実、そして肉、魚など。まるでフルコースと言わんばかりの料理だ。
先ほどパンケーキを食いあぐねている俺からしてみれば、ありがたいものだった。
「ところで御仁――」
「嘉市達也です。気軽にタツヤでもいいですよ」
「おぉ、そうですか……では、タツヤ様」
「……ここでも様がつけられるのか……」
「何をおっしゃいますか。自らよりも上の立場の方を敬うのは当然――獣人族の掟でございます」
掟なのか。そういや、ルーナも頑として「様」という敬称を取り除くことに躊躇してたしな。そういうローカルルールを突然ぶち込まれても困惑するんだが……一応、ルーナから普段敬称で呼ばれている分、変な気分にはなるものの若干ムズ痒さはないって感じだ。
俺の周りにちょこんと座ったのは、初老の男女一組。
「ルーナの父、クセル・エクセン・ロン・ハルトです。この度は娘のことでご迷惑をおかけし、申し訳ありません」
「ルーナの母、ネイン・エクセン・ロン・ハルトと申します。夫と同じく、タツヤ様に感謝を――」
その二人――ルーナの父さんと母さんは、深々と頭を下げた。
他の場所では既に獣人族たちは散っており、ここの表に残っているのは族長、父母、俺の四人だけとなった。
「いえ、とんでもありません。俺も……こう、ここのことを何も知らなかったんです。それをルーナが教えてくれたり……料理を手伝ってくれたり……細かな気配りもしてくれました。こちらこそ、ありがとうございます」
ルーナのいる場所でこんなやりとりは出来ないだろうからな。
俺だって、逆の立場だったら恥ずかしさで居た堪れなくなる。
そこから俺は三人に、ここまでのルーナとの旅を順を追って説明していった。
ダイミガハラ草原で会ったこと、そこからルーナの案内で北方都市ルクシアに向かったこと、そこで悪の実を調理したこと、親子丼を作ったこと、そしてキッチン下に保管しておいた運龍の卵だって見せた。
とにかく、俺はルーナが元気でやっていたことを伝えたのだ。
全てを話し終わり、俺がコップに注がれたぶどうジュースを全て煽ったところで、「ふぅ」と一息ついた。
「ルーナは、充分立派だったんですね」
俺の話をすべて聞き終わり、ネインさんは安心したように胸を撫で下ろした。
ネインさんの安堵の言葉に、族長や、クセルさんも同じように頷く。
「そういえば、これ……ルーナの好物だったんです。少し、タツヤ様も食べていかれませんか?」
ふと、ルーナの父さんであるクセルさんが差し出したものを一瞥する。
俺のもといた世界からしてみると、ダンゴ……のようなものだ。
ひとしきり匂いを嗅いでみると、柑橘系の甘い香りがぎゅっと濃縮したような感じだ。
そういえば話すことに夢中になってて食事にあまり手をつけていなかったな、なんて思いつつ、俺は串に刺さっていたダンゴを一つ齧ってみた。
「……美味い」
今まで食べたことのないような味だった。だが、舌に広がっていく仄かで甘い味わい。口の中で爆発したかのような濃厚さが喉の奥にまでしっかりと行き渡る。鼻で息をしてみると、まるで自分がどこかの花畑の中で気持ち良く日向ぼっこをしているような――そんな味わったことのない感覚に俺は戸惑いさえも覚えつつあった。
「……これは……?」
俺の短い言葉に、ネインさんは少しだけ得意げに胸を張った。
「ヴァステラになる柑橘系の果物、アリン……確か、ルクシアなどでも流通していると思います。それを五つほど用意して、圧縮魔法で旨味成分だけを凝縮させたものを粉と、水に合わせて丸めるダンゴなんです。美味しいでしょう?」
「美味しいです。すごく……。ダンゴってのは、やっぱり……こう異世界ならではのダンゴの粉!みたいなのがあるんですか?」
「異世界……はよくわかりませんが、ダンゴの粉のなる実なんてないですよ」
そう、からかうように笑うネインさんは、近くの箱から俺にとってとても見慣れたものを取り出した。
「この、少し柔らかめのお米を洗って、水に浸して、挽いて……下に沈殿したものを乾燥させるとダンゴの粉が出来るんですよ。そうそう、よろしければ備えているタレもつけてみてください」
米……というか、こんな森の中でも米はあるのか。今出されたところに米はないし……もしかして、米を焚くことはしないのか……?
と疑念に思う俺の前に出てきたのは、黒い水だった。
「……って、これ……醤油……醤油か!」
少し味見をしてみれば、それはもう完全に醤油だった。
俺が探していたもの、米と醤油、その二つがある! 何だここ! すげーぞ大円森林ヴァステラ!
「醤油にそこまで驚かれる方を見るのは初めてですが……」
「そ、そんなことよりネインさん! この醤油! 醤油ってどうしてるんですか!?」
確か、醤油を作ることはとても大変だった記憶がある。
大豆から発酵させて……とか。
「えっと……醤油なら、あそこにあるランの木の樹液を天日干しすればいいだけじゃないですか……」
醤油のなる木はあるのか。
何なんだ異世界。
そのルーナを迎え撃ちにいったのは、ルーナの実姉ネルト・エクセン・ロン・ハルト。
俺は、獣人族の長を含めてルーナの両親、そして集落の獣人族からの温かい笑顔とルーナに関する質問攻めをされながらも、出された料理に手をつけていた。
別に迎え撃つ必要はないんじゃないかなーとも考えていたが、迎え撃つこと自体に意味はないらしい。ネルトとルーナが相対することに意味があるのだという。
そこらへんは家族間の問題なので俺はどうしようもない。俺が出来ることと言ったら、この質問攻めを何とかこなしつつ飯を食うってことだけだ。
山の実、そして肉、魚など。まるでフルコースと言わんばかりの料理だ。
先ほどパンケーキを食いあぐねている俺からしてみれば、ありがたいものだった。
「ところで御仁――」
「嘉市達也です。気軽にタツヤでもいいですよ」
「おぉ、そうですか……では、タツヤ様」
「……ここでも様がつけられるのか……」
「何をおっしゃいますか。自らよりも上の立場の方を敬うのは当然――獣人族の掟でございます」
掟なのか。そういや、ルーナも頑として「様」という敬称を取り除くことに躊躇してたしな。そういうローカルルールを突然ぶち込まれても困惑するんだが……一応、ルーナから普段敬称で呼ばれている分、変な気分にはなるものの若干ムズ痒さはないって感じだ。
俺の周りにちょこんと座ったのは、初老の男女一組。
「ルーナの父、クセル・エクセン・ロン・ハルトです。この度は娘のことでご迷惑をおかけし、申し訳ありません」
「ルーナの母、ネイン・エクセン・ロン・ハルトと申します。夫と同じく、タツヤ様に感謝を――」
その二人――ルーナの父さんと母さんは、深々と頭を下げた。
他の場所では既に獣人族たちは散っており、ここの表に残っているのは族長、父母、俺の四人だけとなった。
「いえ、とんでもありません。俺も……こう、ここのことを何も知らなかったんです。それをルーナが教えてくれたり……料理を手伝ってくれたり……細かな気配りもしてくれました。こちらこそ、ありがとうございます」
ルーナのいる場所でこんなやりとりは出来ないだろうからな。
俺だって、逆の立場だったら恥ずかしさで居た堪れなくなる。
そこから俺は三人に、ここまでのルーナとの旅を順を追って説明していった。
ダイミガハラ草原で会ったこと、そこからルーナの案内で北方都市ルクシアに向かったこと、そこで悪の実を調理したこと、親子丼を作ったこと、そしてキッチン下に保管しておいた運龍の卵だって見せた。
とにかく、俺はルーナが元気でやっていたことを伝えたのだ。
全てを話し終わり、俺がコップに注がれたぶどうジュースを全て煽ったところで、「ふぅ」と一息ついた。
「ルーナは、充分立派だったんですね」
俺の話をすべて聞き終わり、ネインさんは安心したように胸を撫で下ろした。
ネインさんの安堵の言葉に、族長や、クセルさんも同じように頷く。
「そういえば、これ……ルーナの好物だったんです。少し、タツヤ様も食べていかれませんか?」
ふと、ルーナの父さんであるクセルさんが差し出したものを一瞥する。
俺のもといた世界からしてみると、ダンゴ……のようなものだ。
ひとしきり匂いを嗅いでみると、柑橘系の甘い香りがぎゅっと濃縮したような感じだ。
そういえば話すことに夢中になってて食事にあまり手をつけていなかったな、なんて思いつつ、俺は串に刺さっていたダンゴを一つ齧ってみた。
「……美味い」
今まで食べたことのないような味だった。だが、舌に広がっていく仄かで甘い味わい。口の中で爆発したかのような濃厚さが喉の奥にまでしっかりと行き渡る。鼻で息をしてみると、まるで自分がどこかの花畑の中で気持ち良く日向ぼっこをしているような――そんな味わったことのない感覚に俺は戸惑いさえも覚えつつあった。
「……これは……?」
俺の短い言葉に、ネインさんは少しだけ得意げに胸を張った。
「ヴァステラになる柑橘系の果物、アリン……確か、ルクシアなどでも流通していると思います。それを五つほど用意して、圧縮魔法で旨味成分だけを凝縮させたものを粉と、水に合わせて丸めるダンゴなんです。美味しいでしょう?」
「美味しいです。すごく……。ダンゴってのは、やっぱり……こう異世界ならではのダンゴの粉!みたいなのがあるんですか?」
「異世界……はよくわかりませんが、ダンゴの粉のなる実なんてないですよ」
そう、からかうように笑うネインさんは、近くの箱から俺にとってとても見慣れたものを取り出した。
「この、少し柔らかめのお米を洗って、水に浸して、挽いて……下に沈殿したものを乾燥させるとダンゴの粉が出来るんですよ。そうそう、よろしければ備えているタレもつけてみてください」
米……というか、こんな森の中でも米はあるのか。今出されたところに米はないし……もしかして、米を焚くことはしないのか……?
と疑念に思う俺の前に出てきたのは、黒い水だった。
「……って、これ……醤油……醤油か!」
少し味見をしてみれば、それはもう完全に醤油だった。
俺が探していたもの、米と醤油、その二つがある! 何だここ! すげーぞ大円森林ヴァステラ!
「醤油にそこまで驚かれる方を見るのは初めてですが……」
「そ、そんなことよりネインさん! この醤油! 醤油ってどうしてるんですか!?」
確か、醤油を作ることはとても大変だった記憶がある。
大豆から発酵させて……とか。
「えっと……醤油なら、あそこにあるランの木の樹液を天日干しすればいいだけじゃないですか……」
醤油のなる木はあるのか。
何なんだ異世界。
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