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十七話(中)
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「レアン!!どういうことだよ!」
教室でディランがレアンに小声で怒っていた。
「僕も本当はしたくなかった」
「じゃあ、なんで」
レアンは俯いていた顔を上げる。
「そうしなきゃ、ディランやフローラを巻き込んじゃう」
「俺らのことは考えなくてもいい!こんなのやめろ!さっきも言ったが、レアンがやる事じゃない!お前は、もう殺すことはなくていいんだ!」
「国民を守るのも魔術師としての義務なんだ」
「なんだよ……そんなこと……」
また俯くディラン。
「ディラン、心配かけてごめん。でも、承諾しなきゃ、たくさんの命が奪われる。それは避けたい」
レアンが微笑を浮かべながら言う。
「……そうか。なら、好きにしろ」
そして無言で自席に戻る。
フローラはレアンに歩み寄った。
「ディランくんは心配なんだよ」
「うん、分かってる」
「もうあんな危ないことをしてほしくなかったんだよ」
「うん、分かってる」
「……それでも、やるの?」
レアンは頷く。
「フローラやディロンにも、申し訳ないけど」
「……やっぱり、みんなを巻き込まないため?」
「うん、そうだよ」
「優しすぎるね、レアンくんは」
「そうかも」
レアンは苦笑した。
フローラはふと言った。
「私は応援する」
「……え?」
レアンは思わずフローラの顔を見る。
その顔は真剣だった。
「レアンくんがそう決めたなら、私も応援する。……心配だけど」
「ありがとう」
しかしフローラはちょっと怒り顔をする。
「本当はこんなのこと、してほしくなかったんだからね」
「ごめん」
「……まぁ今更だけど」
フローラは小さくため息をつくと、にっこり笑う。
「頑張って」
その時からディランはレアンに話しかけることはなかった。
また、レアンもディランのその姿を見て、少し、悲しくなった。
教室でディランがレアンに小声で怒っていた。
「僕も本当はしたくなかった」
「じゃあ、なんで」
レアンは俯いていた顔を上げる。
「そうしなきゃ、ディランやフローラを巻き込んじゃう」
「俺らのことは考えなくてもいい!こんなのやめろ!さっきも言ったが、レアンがやる事じゃない!お前は、もう殺すことはなくていいんだ!」
「国民を守るのも魔術師としての義務なんだ」
「なんだよ……そんなこと……」
また俯くディラン。
「ディラン、心配かけてごめん。でも、承諾しなきゃ、たくさんの命が奪われる。それは避けたい」
レアンが微笑を浮かべながら言う。
「……そうか。なら、好きにしろ」
そして無言で自席に戻る。
フローラはレアンに歩み寄った。
「ディランくんは心配なんだよ」
「うん、分かってる」
「もうあんな危ないことをしてほしくなかったんだよ」
「うん、分かってる」
「……それでも、やるの?」
レアンは頷く。
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しかしフローラはちょっと怒り顔をする。
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「……まぁ今更だけど」
フローラは小さくため息をつくと、にっこり笑う。
「頑張って」
その時からディランはレアンに話しかけることはなかった。
また、レアンもディランのその姿を見て、少し、悲しくなった。
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