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第72話 侯爵令嬢ライラとの対面
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―――ホームルームを終えたあと。
『派手代表』といったような、真っ赤なリボンをつけた金髪縦ロールのご令嬢がこちらにやってきた。
両側にはこれまた、
青と黄色のリボンをつけた
取り巻きと思われるご令嬢が立っている。
そんな信号機トリオが、
腕を組んでニヤリとこちらを見下ろしていた。
「あーーーーら!珍しい!ニコル穣ではないですか!外に出ることができるのですね!」
赤リボンの金髪縦ロールさんが、
教室中に響くようにそう言った。
『えーっと、カーター侯爵家ご令嬢のライラ様だったかな?』
先日のデビュタントでも目立っていたし、自己紹介も印象的だった(真っ赤な扇子を取り出していた)ので間違いない…と思う。
「ご挨拶が遅れまして申し訳ございません、ライラ様。ワトソン伯爵家の長女、ニコルと申します。」
わたしはそういうと、なるべく丁寧にカーテシーをした。
ライラ様は「フン!」と嘲笑し、続ける。
「ご病気というのは表向きで、単に怠慢で人前に出るのは避けていたとか。世間では"ひきこもり令嬢"と呼ばれているそうですわね。お可哀想に…きっとお友達もいらっしゃらないんでしょうね?」
―――お!まさか!
これが噂のご令嬢の嫌味というやつか!
「ひきこもり令嬢ですか?ふふっ。面白い呼び名ですわね!気に入りましたわ!表向きならばよかったのですが…わたくしずっと外の世界に憧れていましたの。こうしてライラ様と会話ができて本当に嬉しいことですわ!」
「あ、あーら、ご病気でいらした方がそんなに肌ツヤがいいとは思えませんけれど!?」
「あらまぁ!肌ツヤがいいだなんて…お褒めに預かり大変光栄ですわ!闘病している間にスキンケア商品と健康グッズも開発いたしましたの。」
「か、開発…」
―――わたしはライラ様に近づき
上から下まで全身をじっくり見たあと、
ニコリとしながら伝える。
「うーん、ライラ様には…そうですね、
トランポリンと化粧水をお送りしますわね。お体も引き締まりますし、肌のカサつきもむくみも解消されますわよ!肌から良くなるとお化粧も薄くて済みますし。」
「なっ…!引き締ま…か、カサつき!?むくみ!?それにわたくしは厚化粧などしていませんわ!」
ライラ様はショックを受けたように目を丸くすると、
突然「キィィィ…!!」と叫びだし
顔を真っ赤にして、取り巻きさんたちと共に
颯爽とその場を去っていってしまった。
―――な、なんだったんだろう。
『ライラ様、嫌味が下手なのかな?』
なんか逆に酷いことを言ってしまった気がする…
ちなみに、"ひきこもり令嬢"の呼び名は、
正直ほんとにちょっと気に入った。
ひきこもり令嬢シリーズとして、
おうち時間を充実させる商品もいいかも…
―――それにしても。
『わたし嫌われるようなことしたっけ?』
初対面で絡まれるとは悲しい。
しかも他の人も誰も近寄ってこない。
いまも半径5mは確保されている。
『なぜだ………』
…まぁ、せっかくの学園生活だし!
焦らずゆっくりおともだちを作ろう。
おともだちといえば、
同級生ではないけど、1学年上には
カレン侯爵令嬢も、ミラ辺境伯令嬢もいる。
来年になればアンナ伯爵令嬢も入学する。
今日は事前にお手紙で、カレン様とミラ様と一緒に、ランチをする約束をしていた。
わたしは絡まれたことなどすぐに忘れ、
『2人に会ったら何を話そうかな!』と
ウキウキ妄想にふけった。
『派手代表』といったような、真っ赤なリボンをつけた金髪縦ロールのご令嬢がこちらにやってきた。
両側にはこれまた、
青と黄色のリボンをつけた
取り巻きと思われるご令嬢が立っている。
そんな信号機トリオが、
腕を組んでニヤリとこちらを見下ろしていた。
「あーーーーら!珍しい!ニコル穣ではないですか!外に出ることができるのですね!」
赤リボンの金髪縦ロールさんが、
教室中に響くようにそう言った。
『えーっと、カーター侯爵家ご令嬢のライラ様だったかな?』
先日のデビュタントでも目立っていたし、自己紹介も印象的だった(真っ赤な扇子を取り出していた)ので間違いない…と思う。
「ご挨拶が遅れまして申し訳ございません、ライラ様。ワトソン伯爵家の長女、ニコルと申します。」
わたしはそういうと、なるべく丁寧にカーテシーをした。
ライラ様は「フン!」と嘲笑し、続ける。
「ご病気というのは表向きで、単に怠慢で人前に出るのは避けていたとか。世間では"ひきこもり令嬢"と呼ばれているそうですわね。お可哀想に…きっとお友達もいらっしゃらないんでしょうね?」
―――お!まさか!
これが噂のご令嬢の嫌味というやつか!
「ひきこもり令嬢ですか?ふふっ。面白い呼び名ですわね!気に入りましたわ!表向きならばよかったのですが…わたくしずっと外の世界に憧れていましたの。こうしてライラ様と会話ができて本当に嬉しいことですわ!」
「あ、あーら、ご病気でいらした方がそんなに肌ツヤがいいとは思えませんけれど!?」
「あらまぁ!肌ツヤがいいだなんて…お褒めに預かり大変光栄ですわ!闘病している間にスキンケア商品と健康グッズも開発いたしましたの。」
「か、開発…」
―――わたしはライラ様に近づき
上から下まで全身をじっくり見たあと、
ニコリとしながら伝える。
「うーん、ライラ様には…そうですね、
トランポリンと化粧水をお送りしますわね。お体も引き締まりますし、肌のカサつきもむくみも解消されますわよ!肌から良くなるとお化粧も薄くて済みますし。」
「なっ…!引き締ま…か、カサつき!?むくみ!?それにわたくしは厚化粧などしていませんわ!」
ライラ様はショックを受けたように目を丸くすると、
突然「キィィィ…!!」と叫びだし
顔を真っ赤にして、取り巻きさんたちと共に
颯爽とその場を去っていってしまった。
―――な、なんだったんだろう。
『ライラ様、嫌味が下手なのかな?』
なんか逆に酷いことを言ってしまった気がする…
ちなみに、"ひきこもり令嬢"の呼び名は、
正直ほんとにちょっと気に入った。
ひきこもり令嬢シリーズとして、
おうち時間を充実させる商品もいいかも…
―――それにしても。
『わたし嫌われるようなことしたっけ?』
初対面で絡まれるとは悲しい。
しかも他の人も誰も近寄ってこない。
いまも半径5mは確保されている。
『なぜだ………』
…まぁ、せっかくの学園生活だし!
焦らずゆっくりおともだちを作ろう。
おともだちといえば、
同級生ではないけど、1学年上には
カレン侯爵令嬢も、ミラ辺境伯令嬢もいる。
来年になればアンナ伯爵令嬢も入学する。
今日は事前にお手紙で、カレン様とミラ様と一緒に、ランチをする約束をしていた。
わたしは絡まれたことなどすぐに忘れ、
『2人に会ったら何を話そうかな!』と
ウキウキ妄想にふけった。
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