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第73話 第3王子の秘密の調査
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「おい。ちょっと…おい、こっちだ!
ニコル嬢…話がある。来てくれ。」
入学してから1週間が立ち、
カレン侯爵令嬢とミラ辺境伯令嬢とのランチタイムは毎日の恒例となっている。
(ちなみにまだクラスにともだちはいない)
今もちょうど、ランチ先のサロンに向かうところだったのだが…
目の前の曲がり角から、
第3王子アルバートとその側近が
こっそり顔を出し、手招いていた。
『なぜ初めて声をかけてくれた同級生が王子様だというの……』
若干白目になりながらも、
お断りは出来ないので言うとおりについて行く。
それにしても怪しい。
近くの空き教室に連れていかれると、
何やらコソコソしている。
「あの…あのだな。あれだ。
聖なる日が…近いことは知っているよな?」
「は、はいぃぃ…存じていますが…」
何だ急に。
聖なる日はたしかにこの週末だけれど。
「それでだ。お前は、カレン侯爵令嬢と仲がいいだろう…毎日ランチも共にしているようだし。」
―――ん?ほほーん…
なるほどなるほど。
なんとなくわかった気がするぞ。
「別にこれは、参考のために聞くだけなんだが…その、カレン侯爵令嬢は何か欲しいと言っていたか?き、興味があるものでもいい。
知っていることを話せ。」
えーーーー。
かわいい。かわいいとこあるじゃないの王子。好きな子に素敵なプレゼントをあげたいんだ?
『なんだ、お互いに両思いか!順調そのものじゃないの。』
そう思うと勝手に口角はあがり
ついついニヤニヤしてしまう。
「お、おい…なんだその顔は…」
アルバート王子が、わたしのニヤケ顔を見て口元をヒクつかせている。
「いえ…大変失礼いたしました。
ちなみにカレン様は、あたたかいアイマスクと、様々な香りのバスソルト、スノードームをご所望のようでしたよ!」
わたしがそう教えてあげると、
アルバート王子は美しいお顔を悩ましげに歪める。
「あたたかいアイマスク…香り付きのバスソルト…スノードーム?そんなものが売られていただろうか。」
…仕方がない。
本当はわたしがカレン様にあげたかったけど、ここはわたしの出番だ。
「実はすべて、わたくしが開発中のものです。
まだ市場にはでまわっておりません。
よろしければ、ご用意できる状態ですので、殿下にお渡ししますよ。
ぜひお使いくださいませ。」
恭しくそう言いながら頭を下げると、
殿下は「パァァァ~!」と音がしそうなほど顔を輝かせ、「本当か!?」と喜んでいる。
美少年の喜ぶ顔も、美少女の喜ぶ顔も見れるならお安い御用だ。
念の為、どんなものかを説明したら
とても満足気にしていたので問題なさそう。
元々プレゼントしようと考えていたものだったので、無料で差し上げるつもりだったが、
「こちらは贈り物にするのだから金は相当に支払う。」と言われてしまった。
スノードームは「自分もこっそりお揃いで欲しい」とのことだったので、
それはわたしから殿下へのプレゼントとしてあげることにした。
―――その後。
屋敷に帰り早々に準備を進め、
かわいく包装・梱包までして、
王城に送り届けてもらった。
喜んでもらえるといいね、王子。
ニコル嬢…話がある。来てくれ。」
入学してから1週間が立ち、
カレン侯爵令嬢とミラ辺境伯令嬢とのランチタイムは毎日の恒例となっている。
(ちなみにまだクラスにともだちはいない)
今もちょうど、ランチ先のサロンに向かうところだったのだが…
目の前の曲がり角から、
第3王子アルバートとその側近が
こっそり顔を出し、手招いていた。
『なぜ初めて声をかけてくれた同級生が王子様だというの……』
若干白目になりながらも、
お断りは出来ないので言うとおりについて行く。
それにしても怪しい。
近くの空き教室に連れていかれると、
何やらコソコソしている。
「あの…あのだな。あれだ。
聖なる日が…近いことは知っているよな?」
「は、はいぃぃ…存じていますが…」
何だ急に。
聖なる日はたしかにこの週末だけれど。
「それでだ。お前は、カレン侯爵令嬢と仲がいいだろう…毎日ランチも共にしているようだし。」
―――ん?ほほーん…
なるほどなるほど。
なんとなくわかった気がするぞ。
「別にこれは、参考のために聞くだけなんだが…その、カレン侯爵令嬢は何か欲しいと言っていたか?き、興味があるものでもいい。
知っていることを話せ。」
えーーーー。
かわいい。かわいいとこあるじゃないの王子。好きな子に素敵なプレゼントをあげたいんだ?
『なんだ、お互いに両思いか!順調そのものじゃないの。』
そう思うと勝手に口角はあがり
ついついニヤニヤしてしまう。
「お、おい…なんだその顔は…」
アルバート王子が、わたしのニヤケ顔を見て口元をヒクつかせている。
「いえ…大変失礼いたしました。
ちなみにカレン様は、あたたかいアイマスクと、様々な香りのバスソルト、スノードームをご所望のようでしたよ!」
わたしがそう教えてあげると、
アルバート王子は美しいお顔を悩ましげに歪める。
「あたたかいアイマスク…香り付きのバスソルト…スノードーム?そんなものが売られていただろうか。」
…仕方がない。
本当はわたしがカレン様にあげたかったけど、ここはわたしの出番だ。
「実はすべて、わたくしが開発中のものです。
まだ市場にはでまわっておりません。
よろしければ、ご用意できる状態ですので、殿下にお渡ししますよ。
ぜひお使いくださいませ。」
恭しくそう言いながら頭を下げると、
殿下は「パァァァ~!」と音がしそうなほど顔を輝かせ、「本当か!?」と喜んでいる。
美少年の喜ぶ顔も、美少女の喜ぶ顔も見れるならお安い御用だ。
念の為、どんなものかを説明したら
とても満足気にしていたので問題なさそう。
元々プレゼントしようと考えていたものだったので、無料で差し上げるつもりだったが、
「こちらは贈り物にするのだから金は相当に支払う。」と言われてしまった。
スノードームは「自分もこっそりお揃いで欲しい」とのことだったので、
それはわたしから殿下へのプレゼントとしてあげることにした。
―――その後。
屋敷に帰り早々に準備を進め、
かわいく包装・梱包までして、
王城に送り届けてもらった。
喜んでもらえるといいね、王子。
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