77 / 171
第77話 家族会議
しおりを挟む
「なにぃー!!??そんな事があったのか!?」
今日のライラ様とのひと騒動を知ったお父様は、激怒していた。
『う~…秘密にしてって言ったのにぃ…』
家族で夕食を食べている最中、
お兄様は、お父様にしっかり報告してしまったのだ。
お父様は怒りが収まらないらしく、
相手は侯爵令嬢にもかかわらず
「抗議文を出すぞ~!」と意気込んでいる。
「お、お父様!確実な証拠はありませんし、
実際に商品自体に虫が入ったわけではありませんから!大丈夫です。わたしにお任せください!」
わたしがそういうと、
今度はお兄様が怒り出す。
「だめだよ、ニコ。実際にライラ様の袖から虫もどきが入ったビンが転がってきたじゃないか。それが何よりの証拠だよ。これは立派な営業妨害なんだから…」
2人にそう言われると、言葉が詰まる。
分からなくもない気がするけど……
でも始まったばかりの学園生活。
『できれば波風立てたくない…』
―――「まぁまぁアナタたち。」
わたしがそう思っているのを感じ取ったのだろうか、ここでお母様の助けが入った。
「ニコがこう言っているのですから。その後の事も考えての事でしょう。子供…ひいては女性の世界はなかなか複雑なのですよ。」
お母様はそう言うと、
今度はわたしの方を見つめた。
「ニコ。なにか自分なりに考えがあるんでしょう?ひとまず来週からの先方のご様子を見て、何も反省がなく、ニコの対応策も無意味なようでしたら…その時はすぐに!必ず!
ご相談なさい。」
正直、最初に言った「お任せください」は口からでまかせで、まだ対応策という対応策は思い浮かんでいなかったものの…
この流れに乗っからせていただこう。
「はい、お母様。寛大に受け止めてくださってありがとうございます。お父様もお兄様も、わたしのためにありがとうございます。
打つ手がなければその時は…相談します。」
わたしが深々と頭を下げると
お父様とお兄様は「まったく…」と
観念したように息を吐いた。
お母様はニコリとしながら頷いたあと、
「ダメなようならばその時はもう煮るなり焼くなり好きにさせていただくわね!」と
シャンパンを飲み直している。
『サ、サラリとお母様が一番コワイこと言ってる…目の奥が笑ってない…』
もしかして、"娘が慈悲を1度与えたのにそれを無下にしたので消しました"という、
最もえぐいコースを狙った上での助け船ではないですよね?
たのむから、あなたの命のためにも
始業日までには反省しててくれよ…
ライラ様…
今日のライラ様とのひと騒動を知ったお父様は、激怒していた。
『う~…秘密にしてって言ったのにぃ…』
家族で夕食を食べている最中、
お兄様は、お父様にしっかり報告してしまったのだ。
お父様は怒りが収まらないらしく、
相手は侯爵令嬢にもかかわらず
「抗議文を出すぞ~!」と意気込んでいる。
「お、お父様!確実な証拠はありませんし、
実際に商品自体に虫が入ったわけではありませんから!大丈夫です。わたしにお任せください!」
わたしがそういうと、
今度はお兄様が怒り出す。
「だめだよ、ニコ。実際にライラ様の袖から虫もどきが入ったビンが転がってきたじゃないか。それが何よりの証拠だよ。これは立派な営業妨害なんだから…」
2人にそう言われると、言葉が詰まる。
分からなくもない気がするけど……
でも始まったばかりの学園生活。
『できれば波風立てたくない…』
―――「まぁまぁアナタたち。」
わたしがそう思っているのを感じ取ったのだろうか、ここでお母様の助けが入った。
「ニコがこう言っているのですから。その後の事も考えての事でしょう。子供…ひいては女性の世界はなかなか複雑なのですよ。」
お母様はそう言うと、
今度はわたしの方を見つめた。
「ニコ。なにか自分なりに考えがあるんでしょう?ひとまず来週からの先方のご様子を見て、何も反省がなく、ニコの対応策も無意味なようでしたら…その時はすぐに!必ず!
ご相談なさい。」
正直、最初に言った「お任せください」は口からでまかせで、まだ対応策という対応策は思い浮かんでいなかったものの…
この流れに乗っからせていただこう。
「はい、お母様。寛大に受け止めてくださってありがとうございます。お父様もお兄様も、わたしのためにありがとうございます。
打つ手がなければその時は…相談します。」
わたしが深々と頭を下げると
お父様とお兄様は「まったく…」と
観念したように息を吐いた。
お母様はニコリとしながら頷いたあと、
「ダメなようならばその時はもう煮るなり焼くなり好きにさせていただくわね!」と
シャンパンを飲み直している。
『サ、サラリとお母様が一番コワイこと言ってる…目の奥が笑ってない…』
もしかして、"娘が慈悲を1度与えたのにそれを無下にしたので消しました"という、
最もえぐいコースを狙った上での助け船ではないですよね?
たのむから、あなたの命のためにも
始業日までには反省しててくれよ…
ライラ様…
59
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完】BLゲームに転生した俺、クリアすれば転生し直せると言われたので、バッドエンドを目指します! 〜女神の嗜好でBLルートなんてまっぴらだ〜
とかげになりたい僕
ファンタジー
不慮の事故で死んだ俺は、女神の力によって転生することになった。
「どんな感じで転生しますか?」
「モテモテな人生を送りたい! あとイケメンになりたい!」
そうして俺が転生したのは――
え、ここBLゲームの世界やん!?
タチがタチじゃなくてネコはネコじゃない!? オネェ担任にヤンキー保健医、双子の兄弟と巨人後輩。俺は男にモテたくない!
女神から「クリアすればもう一度転生出来ますよ」という暴言にも近い助言を信じ、俺は誰とも結ばれないバッドエンドをクリアしてみせる! 俺の操は誰にも奪わせはしない!
このお話は小説家になろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる