123 / 171
第123話 終わらない終わりの始まり
しおりを挟む
みなさん。
人生というのは、驚きの連続ですよね!
一難去ってまた一難とはよく言いますが…
またもや、いまのわたしはその状況です。
―――遡ること10分前。
午前中、アルバート殿下と共に学園の案内を済ませ、無事に教室までたどり着いたわたしは、生気を失っていた。
時計を見ると、
ちょうどお昼休みに入ったところだったので
颯爽とランチをしに姿を消したく、
ライラ様を必死に探していたところだった。
『やった…終わった…開放される。高貴な空気に耐えられない。ライラ様、ライラ様はどこ……』
そこに現れたのがまたアルバート殿下。
至極当然かの如く
「サロンをとった。オリバーもいる。おまえも一緒にランチをするから来い。」
と信じられないことを言い出したのだ。
ふとその後ろを見ると、
やはりキラキラした笑顔でこちらを見ている双子様たちがいる。
「そ、それはそれは。大変光栄ではありますが、ご一緒するのはさすがに恐れ多いかと。あの……ライラ様は?」
(こんなイチ伯爵令嬢じゃなくて、侯爵令嬢様の方がご友人候補に適任でしょう)
「いや、先程案内を一緒にしてくれたおまえの方が殿下方も安心であろう。」
(ライラ嬢がこの光に耐えられるわけが無いだろう。もう一役かってくれ、頼む)
「オリバー様もいらっしゃるのですね!」
(それならメンツは充分でしょう)
「あぁ。一緒だ。では、行くぞ。」
(場が持つわけないだろう、行くぞ)
しっかりと殿下と心の会話ができるのはなぜだろう。
それよりも、いつわたしはこの状況から抜け出せるのだろう。
この時、
前世の時に"悪夢が延々とループされる"というホラー映画を見たことがあったが、
ふとそれを思い出した。
『この大陸イチの帝国の皇子と皇女。
よく考えてみれば、同じ歳の子供ではないか。わたしは本当は22歳だったんだぞ。
怖いものはないさ。陛下とのティータイムを思い出すんだ……』
人間、追い詰められると急に悟りを開くものである。
もう今日は"無事に家に帰る"ということだけを目標にすることにし、
わたしはおとなしくロイヤル集団の後について行くことにした。
―――その後……
ランチも無事に終えることができたのだが、
正直会話の内容もほとんど覚えていないし
料理の味も覚えてはいなかった。
ついでに顔の筋肉が痛すぎたので、ずっと笑顔だったのであろう。
とはいえ、帰る時には双子様たちが声をかけてくれ、少し心を開いてくれたようだったので、それなりに上手くやったのだと思われる…
家に着いたわたしは、すぐに爆睡した。
人生というのは、驚きの連続ですよね!
一難去ってまた一難とはよく言いますが…
またもや、いまのわたしはその状況です。
―――遡ること10分前。
午前中、アルバート殿下と共に学園の案内を済ませ、無事に教室までたどり着いたわたしは、生気を失っていた。
時計を見ると、
ちょうどお昼休みに入ったところだったので
颯爽とランチをしに姿を消したく、
ライラ様を必死に探していたところだった。
『やった…終わった…開放される。高貴な空気に耐えられない。ライラ様、ライラ様はどこ……』
そこに現れたのがまたアルバート殿下。
至極当然かの如く
「サロンをとった。オリバーもいる。おまえも一緒にランチをするから来い。」
と信じられないことを言い出したのだ。
ふとその後ろを見ると、
やはりキラキラした笑顔でこちらを見ている双子様たちがいる。
「そ、それはそれは。大変光栄ではありますが、ご一緒するのはさすがに恐れ多いかと。あの……ライラ様は?」
(こんなイチ伯爵令嬢じゃなくて、侯爵令嬢様の方がご友人候補に適任でしょう)
「いや、先程案内を一緒にしてくれたおまえの方が殿下方も安心であろう。」
(ライラ嬢がこの光に耐えられるわけが無いだろう。もう一役かってくれ、頼む)
「オリバー様もいらっしゃるのですね!」
(それならメンツは充分でしょう)
「あぁ。一緒だ。では、行くぞ。」
(場が持つわけないだろう、行くぞ)
しっかりと殿下と心の会話ができるのはなぜだろう。
それよりも、いつわたしはこの状況から抜け出せるのだろう。
この時、
前世の時に"悪夢が延々とループされる"というホラー映画を見たことがあったが、
ふとそれを思い出した。
『この大陸イチの帝国の皇子と皇女。
よく考えてみれば、同じ歳の子供ではないか。わたしは本当は22歳だったんだぞ。
怖いものはないさ。陛下とのティータイムを思い出すんだ……』
人間、追い詰められると急に悟りを開くものである。
もう今日は"無事に家に帰る"ということだけを目標にすることにし、
わたしはおとなしくロイヤル集団の後について行くことにした。
―――その後……
ランチも無事に終えることができたのだが、
正直会話の内容もほとんど覚えていないし
料理の味も覚えてはいなかった。
ついでに顔の筋肉が痛すぎたので、ずっと笑顔だったのであろう。
とはいえ、帰る時には双子様たちが声をかけてくれ、少し心を開いてくれたようだったので、それなりに上手くやったのだと思われる…
家に着いたわたしは、すぐに爆睡した。
27
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる