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第124話 ニックとエマの会話
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―――これは、
グレートカナル帝国第2皇子ニックと
第2皇女エマの帰りの馬車での会話である。
「くくくっ…それにしてもあのご令嬢はおもしろかった。ニコル・ワトソン伯爵令嬢だったか。普通は皆、揃いも揃って我先にと私たちの案内役をしたがるものなのに。」
「わたくしもそう思っていました。
あの方は……ええ、面白そうですね。
大変興味深く、いままで周りにいた者たちとは違う印象を受けました。」
「同意する。権力者にすがり、懐に入ろうとする貴族がほとんどだが…
ニコル嬢は逆に避けたくて仕方が無いように見えた。そうなると逆に声を掛けて反応を楽しみたいと思ってしまうというものだ。」
「まぁ、お兄様。わたくしたちは留学生なのですから、あまり度をすぎませんように。」
「それにしても、あれほどまでに美しいご令嬢がいたとは驚いた。帝国にもなかなか見かけない美貌だったな。髪も肌も艶やかで、あの造形美は春の妖精とも見紛う容姿だ。」
「本当に。あのアルバート殿下とオリバー様も美丈夫でいらっしゃいました。
そういえばランチの時に、ニコル嬢が商品開発や料理もされると仰っていましたね。
そのようなご令嬢はいままでおりませんでしたので…気になりますわ。ふふ…」
「たしかに新鮮だ。しかしご令嬢の戯れかもしれないぞ。実際は大したこともない、つまらぬおままごとの可能性もある。
まぁ、そのあたりも含めて、この留学生活は楽しくなるかもしれないな…」
第2皇子と第2皇女。
自国では微妙な立ち位置の2人は
自らの目で様々な思惑を見てきた。
擦り寄る者、蹴落とそうとする者、利用しようとする者、ただ従う者……
そんな中、
国同士の文化ともいえるこの留学組に選ばれた2人は、正直この留学生活に何も期待はしていなかった。
が、今日のアルバート殿下とニコルのやり取りを観察するにあたって、
初めて、無駄な思惑のない純粋な関係性を見た気がしたのだった。
―――まるで身分を超えた親友のような…
学園生活に少し楽しみを見つけた2人は、
帰りの馬車の中で静かに笑い合った。
グレートカナル帝国第2皇子ニックと
第2皇女エマの帰りの馬車での会話である。
「くくくっ…それにしてもあのご令嬢はおもしろかった。ニコル・ワトソン伯爵令嬢だったか。普通は皆、揃いも揃って我先にと私たちの案内役をしたがるものなのに。」
「わたくしもそう思っていました。
あの方は……ええ、面白そうですね。
大変興味深く、いままで周りにいた者たちとは違う印象を受けました。」
「同意する。権力者にすがり、懐に入ろうとする貴族がほとんどだが…
ニコル嬢は逆に避けたくて仕方が無いように見えた。そうなると逆に声を掛けて反応を楽しみたいと思ってしまうというものだ。」
「まぁ、お兄様。わたくしたちは留学生なのですから、あまり度をすぎませんように。」
「それにしても、あれほどまでに美しいご令嬢がいたとは驚いた。帝国にもなかなか見かけない美貌だったな。髪も肌も艶やかで、あの造形美は春の妖精とも見紛う容姿だ。」
「本当に。あのアルバート殿下とオリバー様も美丈夫でいらっしゃいました。
そういえばランチの時に、ニコル嬢が商品開発や料理もされると仰っていましたね。
そのようなご令嬢はいままでおりませんでしたので…気になりますわ。ふふ…」
「たしかに新鮮だ。しかしご令嬢の戯れかもしれないぞ。実際は大したこともない、つまらぬおままごとの可能性もある。
まぁ、そのあたりも含めて、この留学生活は楽しくなるかもしれないな…」
第2皇子と第2皇女。
自国では微妙な立ち位置の2人は
自らの目で様々な思惑を見てきた。
擦り寄る者、蹴落とそうとする者、利用しようとする者、ただ従う者……
そんな中、
国同士の文化ともいえるこの留学組に選ばれた2人は、正直この留学生活に何も期待はしていなかった。
が、今日のアルバート殿下とニコルのやり取りを観察するにあたって、
初めて、無駄な思惑のない純粋な関係性を見た気がしたのだった。
―――まるで身分を超えた親友のような…
学園生活に少し楽しみを見つけた2人は、
帰りの馬車の中で静かに笑い合った。
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