異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー

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第126話 就活風ランチ 2

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―――コホンッ…

「ま、まぁ。珍しくはあるものの…
殿下まで手ほどきを受ける程なのだし。
新たな娯楽としても嗜みとしても、そのように需要があるならば万々歳ではないか。
ちなみにレシピを作ったきっかけは?」

「はい。そもそも当初は屋敷内だけで作っては食していたのですが…母のお茶会にも料理や菓子を提供するようになったのがきっかけです。そこから有難いことに評判が広まり、商人ギルドからレシピの要望をいただきましたので、作成した次第です。」

「レシピはなぜ一般の市場へ販売し広めたのですか?独占をして希少価値を高めたり店を持てば、ご自身の利益にもなりますのに。」

「えぇ、仰る通りですわ。ただ、領地発の新しい食文化が生まれ活性化すれば…と思ったことと、レシピでは主に領地の特産物でもある素材を使用することで領民の仕事につながればと思っていたので、販売に踏み切りました。運良くこの販売によって、領地だけではなく、市場や王都全体にも良い影響があったので、今では良かったと思っています。」

質問に対するわたしの回答を聞いて
ニック様とエマ様は大層不思議そうな顔をされていた。

『なんか、就活を思い出したぞ…』

お揃いのシルバーブルーに輝く前髪を
ほぼ同時にサラリと流した2人は、
「まだまだ聞かせてもらおうか?」というようにニコリと笑顔をつくり直している。

『さ、最終面接がはじまるのか……!?』

その後、ダムが崩壊したかのように
美容アイテムや健康グッズを作った経緯、アイディアはどうやって生まれて、どのように商品化されているのかなど怒涛の質問攻めにあった。

ランチタイムが終わる頃には、
なんだかニック様とエマ様はスッキリとした表情で、より一層キラキラされていて…
わたしと王子は逆に光を失っていた。

「今度、私もぜひニコル嬢の菓子を味わってみたい。」

「わたくしは、美容アイテムに興味がありますわ!」

おおお……
いつかはこうなる日が来るのではないかと思っていたので、精神的にはギリセーフだ。

美容アイテムに関しては、エマ様は使う必要性をかんじないけども!
逆にいまどうやってその美しさを保っているのかを知りたい。


―――こうして、
今週最後のランチタイムは無事に終えることができ…
殿下とはアイコンタクトで『おつかれさん』と労りあった。

それから…
なぜかは分からないけれど
このランチタイムのあと、心無しか2人が最初の頃よりも普通の少年少女になったようにおもえた。
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