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第152話 【番外編:ロンとニナのその後】
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―――これは家族旅行1日目の夜中、
暴露大会をした後の出来事である。
ニコルは一足先にベッドへと向かったため、
このとき砂浜には泥酔状態の大人組だけが残っていた。
「ロン、さっきの公開告白はしびれたぞ~!みんな、この素晴らしい若きカップルにもう一度乾杯しよう!」
「「「「乾杯~!」」」」
自らの主の父君であり
ワトソン伯爵家の当主にそう言われ、
酒で赤くなった顔をさらに真っ赤にさせるロンとニナ。
2人は顔を見合せたあと、慌てるようにそっぽを向いた。
「ぜ、絶対無礼講ゲーム中とはいえ、私的すぎる暴露ですみませんでした!でも…どうしても気持ちを伝えたくて…言うなら今しかないと思いまして…」
ロンは恥ずかしそうに頭を掻きながら
明後日の方向を見てそう言う。
「お、驚いたけど、嬉しかったわよ?」
ニナは膝を抱え俯きながらそう答える。
そんな2人を見て、みんなが「ぴゅ~♫」と口笛を吹いてはやし立てた。
「で、どういったところが好きなんだ?」
「なにがきっかけで?いつから?」
「結婚はするのか~?」
盛り上がりが絶好調に達したまわりからは
次々に容赦なく質問が飛んでくる。
「だ!…結婚って!そんなおれだけでは決められないですよ!おれは今すぐにでもしたいくらい好きですけど。毎日笑わせる自信も幸せにする自信もありますけど!ニナにそっくりな子供も欲しいです!けど。」
ロンがそう言うと、「「「おぉぉぉ!」」」っと周りが一層盛り上がった。
それに対し、ニナがまた顔を俯かせ真っ赤になって聞いている。
一方ロンは、調子が出てきたのか惚気が止まらなくなっていた。
「きっかけは…ニコル様の初めての夏の女神祭のときですかね。小さい子供と同じ目線で話してて優しいところも…任務にめちゃくちゃ真面目で、訓練を怠らないところも。明るくて、でもいつも気を張ってて。甘えベタで。でも、くだらない事言うと笑ってくれて。おれが肩の力が抜ける存在になりたいな…って。気づいたらめっちゃ好きでしたね。」
最初ばかりは恥ずかしそうだったものの、
今ではもう幸せの真っ只中と言わんばかりに
大きな犬がシッポを振るように語っている。
「私は…私も、街の子供たちに優しくて、誰とでも打ち明けられる明るさが羨ましいし好きなところで。私もそれに何度も救われました…は、恥ずかしいですけど、ロンと話す時はただ普通の女性でいられると言うか…年下だけど、意外と。いえ、とても頼れますし…」
普段クールでかっこいい美人なニナが、ロンに釣られるように素直に惚気けるものだから全員が悶えた。
その後も
「もしも結婚しても私はニコル様の護衛がしたいです。」
「おれも、夫婦で護衛騎士ができたら夢のようです。」
など、すっかり将来について話し出す2人を見てそこにいる全員が背中をバシバシ叩きあった。
「しかし、もしふたりが結婚なんてしたらニコル様は"推しがゴールイン!"と喜ばれるでしょうなぁ…」
「ニコは騎士の恋物語にめっぽう弱いですものね。ふふふ。」
「もし子供が出来てニコル様に名を付けていただけたらどんなに幸せだろう…」
「2人が任務の時はカイおじさんが面倒を見てくれる事になったりして!」
みんなすっかり舞い上がり話が飛んで
好き放題な発言である。
カイに至っては、
「私はニコル様の筆頭護衛騎士だからな。お前たちの子供のお守りをするおじさんにはならないからな。」と毒舌を吐きながらも珍しく笑っていた。
―――こうしてこのあとロンとニナは、
(公私はしっかり区別するとして)
みんなにしっかりと祝福されながら、
恋人として距離を縮めていくのであった。
暴露大会をした後の出来事である。
ニコルは一足先にベッドへと向かったため、
このとき砂浜には泥酔状態の大人組だけが残っていた。
「ロン、さっきの公開告白はしびれたぞ~!みんな、この素晴らしい若きカップルにもう一度乾杯しよう!」
「「「「乾杯~!」」」」
自らの主の父君であり
ワトソン伯爵家の当主にそう言われ、
酒で赤くなった顔をさらに真っ赤にさせるロンとニナ。
2人は顔を見合せたあと、慌てるようにそっぽを向いた。
「ぜ、絶対無礼講ゲーム中とはいえ、私的すぎる暴露ですみませんでした!でも…どうしても気持ちを伝えたくて…言うなら今しかないと思いまして…」
ロンは恥ずかしそうに頭を掻きながら
明後日の方向を見てそう言う。
「お、驚いたけど、嬉しかったわよ?」
ニナは膝を抱え俯きながらそう答える。
そんな2人を見て、みんなが「ぴゅ~♫」と口笛を吹いてはやし立てた。
「で、どういったところが好きなんだ?」
「なにがきっかけで?いつから?」
「結婚はするのか~?」
盛り上がりが絶好調に達したまわりからは
次々に容赦なく質問が飛んでくる。
「だ!…結婚って!そんなおれだけでは決められないですよ!おれは今すぐにでもしたいくらい好きですけど。毎日笑わせる自信も幸せにする自信もありますけど!ニナにそっくりな子供も欲しいです!けど。」
ロンがそう言うと、「「「おぉぉぉ!」」」っと周りが一層盛り上がった。
それに対し、ニナがまた顔を俯かせ真っ赤になって聞いている。
一方ロンは、調子が出てきたのか惚気が止まらなくなっていた。
「きっかけは…ニコル様の初めての夏の女神祭のときですかね。小さい子供と同じ目線で話してて優しいところも…任務にめちゃくちゃ真面目で、訓練を怠らないところも。明るくて、でもいつも気を張ってて。甘えベタで。でも、くだらない事言うと笑ってくれて。おれが肩の力が抜ける存在になりたいな…って。気づいたらめっちゃ好きでしたね。」
最初ばかりは恥ずかしそうだったものの、
今ではもう幸せの真っ只中と言わんばかりに
大きな犬がシッポを振るように語っている。
「私は…私も、街の子供たちに優しくて、誰とでも打ち明けられる明るさが羨ましいし好きなところで。私もそれに何度も救われました…は、恥ずかしいですけど、ロンと話す時はただ普通の女性でいられると言うか…年下だけど、意外と。いえ、とても頼れますし…」
普段クールでかっこいい美人なニナが、ロンに釣られるように素直に惚気けるものだから全員が悶えた。
その後も
「もしも結婚しても私はニコル様の護衛がしたいです。」
「おれも、夫婦で護衛騎士ができたら夢のようです。」
など、すっかり将来について話し出す2人を見てそこにいる全員が背中をバシバシ叩きあった。
「しかし、もしふたりが結婚なんてしたらニコル様は"推しがゴールイン!"と喜ばれるでしょうなぁ…」
「ニコは騎士の恋物語にめっぽう弱いですものね。ふふふ。」
「もし子供が出来てニコル様に名を付けていただけたらどんなに幸せだろう…」
「2人が任務の時はカイおじさんが面倒を見てくれる事になったりして!」
みんなすっかり舞い上がり話が飛んで
好き放題な発言である。
カイに至っては、
「私はニコル様の筆頭護衛騎士だからな。お前たちの子供のお守りをするおじさんにはならないからな。」と毒舌を吐きながらも珍しく笑っていた。
―――こうしてこのあとロンとニナは、
(公私はしっかり区別するとして)
みんなにしっかりと祝福されながら、
恋人として距離を縮めていくのであった。
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