異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー

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第166話お兄様の卒業式 2

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「さぁさぁ、皆様!本日はお招きいただきありがとうございます!集合写真を撮らせていただきますので、こちらに並んでください!」

ここで、密かにお兄様の無事を確認していたであろうカメラマンさんが、
その場の空気を切り裂くように大きな声で呼びかけてきた。

「そ、そうですわね!では、お兄様!真ん中に。こちらにお父様とお母様。わたくしとミラ様はここに。みなさんはこちらに…」

わたしがみんなに呼びかけると
全員ノリノリで位置についてくれた。
写真ってなんだかワクワクするよね!

お父様なんか、「こんなポーズかな?」と
斜めを向いたりお兄様の肩に手を置いたりと
"先程の涙はどこへ…"というくらいに
いろんなポーズを披露していた。

『大丈夫ですよ、あなたはどんなポーズでも
桁違いにかっこいいのですから…』

ところどころ変なポーズもあるのに、
なぜかキマってしまうその美貌が羨ましい。

まぁ…息子の晴れの日に、
家族みんなと未来の花嫁、ご友人たちと写真が撮れるのが嬉しいのであろう。
落ち着きがないのはご愛嬌ということで!

「さて!えーっと…おや?照明がないのに光がすごいですな…少々調整させていただきます。」

どうやらわたしたち光源体が集まってしまっているせいか、白く飛んでるらしく、カメラマンさんが光の具合を調整し出した。
なんだこれは、おもしろすぎる。


―――ウィーーーン……

しばらくして、準備が整ったのか、
カメラマンさんがこちらに向けてカメラを起動させている音がした。

「大変お待たせいたしました!では、人数分+保存用で撮らせていただくことになっていますからね。15枚ほど撮影しますよー!
素敵な笑顔をください!いきますよー。」

お!ついに撮るみたいだ!
こっそり鏡で練習していたキメ顔を披露する時が来たか…

姿勢を正して口角を上げて…
首は少し傾げて最高にかわいいお顔で~~~

―――カシャッ…!カシャッ…!


……こうして卒業式の集合写真は無事に撮り終えることができた。

お兄様はこのあと、みんなから花束や贈り物をもらい、ひと通り挨拶をすませて…

ミラ様と一緒に卒業パーティーに参加されるとのことで学園に戻って行った。
(ヒューヒュー!)

もう明日から学園に頼もしいお兄様がいないのは悲しいけれど…
わたしは屋敷でも会えるし、殿下がみんなと集まれる機会を作ってくれると言っていたので少しホッとした。

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《後日談》
ついに完成したスクラップブックをお兄様に渡したら、お兄様はやっぱりとてもとても喜んでくれた。

すごく感動したようで、その日一日中、肌身離さず持ち歩いては何度も繰り返し見返してくれていた。

―――それから集合写真について。
最後の1枚だけみんなでピースをしたのだが…

後日届いて確認した時に、
全員が『なにこのポーズ?』と言わんばかりに不思議そうな顔をしているのが面白かった。

「これはニコニコの2ですよ!」と
適当に理由づけておいたが、撮影時にあっさり納得してくれたみんなが愛おしい。

これはわたしの机に飾る用にしようと思う。
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