165 / 171
第165話 お兄様の卒業式 1
しおりを挟む
―――あれから1週間後。
ついにやって来ましたこの日が!
そう、お兄様の卒業式がぁぁぁ!涙
そして現在、卒業式真っ只中。
壇上にはこれでもかという程に
自発光されているお兄様の姿がある。
「……への道は決して平坦ではなく、時には険しい道を辿ることもあると思います。しかしどんなに大きな壁にぶつかろうとも、この学園で学んだことを自らの糧として、自らの領民、そしてこの王国のために協力し合い乗り越えられるはずです。以上、王立学園がこれからも素晴らしい歴史を刻んでいかれますことをお祈りし、卒業生からの言葉とさせていただきます。」
―――ワァァァァァ!!!
卒業生代表の挨拶を述べ終わったお兄様に向けて、会場から拍手喝采が起こる。
お兄様はなんと、
このたび主席でご卒業されたのだ!
生徒会役員でもあり、圧倒的美貌のお兄様。
身分に囚われず、卒業生代表に推薦したこの学園の先生方、本当にグッジョブだぞ。
大きな拍手の音に混じって
女子たちの黄色い声援も大きいが、
なぜか男子たちの暑苦しい声援も大きい。
『この学園中を性別関係なくトリコにする男…恐ろしいわお兄様……!』
わたしも手が痛くなるほどに拍手をしながら
席に戻るお兄様の姿を目で追った。
もちろん、大号泣である。
―――こうして、
涙の全行程が順調に終わったあと……
卒業生と親しい後輩、ご友人方、親族の皆さんが広場に集まっていた。
「我が息子…!!ズビッ…本当にこれまでよく頑張ってくれた!ズズッ…素晴らしいスピーチだったぞ!こんなに立派に大きくなって…自慢の息子だぁぁぅう」
「キース…本当に大役ご苦労様でした。勉学も家の事もよく両立してやってくれました。ズビッ…ハ、ハグをさせてちょうだぃぃぃ!」
他の卒業生たちも感動的な雰囲気の中、
我が家のお父様とお母様も
期待を裏切らないほどに号泣されていて、
少々苦笑いなお兄様を全力で抱きしめている。
いや。抱きしめているというより、
抱きつぶしている…?
『お、お兄様の背中がくの字に…!あ、
あぁぁ…お兄様のお顔が真っ赤に!だ、大丈夫かな。お、おぉぉ…開放されたみたい。
ゴホゴホ咳き込んじゃってるよ…』
ひょっとして我が家が1番強烈なのでは…
この場に集まっていた仲良し組も、
この一連の流れを見て「はははは」と乾いた笑いになっていた。
わたしもいつか来る卒業式の時は、
あらかじめガードするなり気をつけようっと…
とにもかくにも…
"ご卒業おめでとうございます。お兄様!"
ついにやって来ましたこの日が!
そう、お兄様の卒業式がぁぁぁ!涙
そして現在、卒業式真っ只中。
壇上にはこれでもかという程に
自発光されているお兄様の姿がある。
「……への道は決して平坦ではなく、時には険しい道を辿ることもあると思います。しかしどんなに大きな壁にぶつかろうとも、この学園で学んだことを自らの糧として、自らの領民、そしてこの王国のために協力し合い乗り越えられるはずです。以上、王立学園がこれからも素晴らしい歴史を刻んでいかれますことをお祈りし、卒業生からの言葉とさせていただきます。」
―――ワァァァァァ!!!
卒業生代表の挨拶を述べ終わったお兄様に向けて、会場から拍手喝采が起こる。
お兄様はなんと、
このたび主席でご卒業されたのだ!
生徒会役員でもあり、圧倒的美貌のお兄様。
身分に囚われず、卒業生代表に推薦したこの学園の先生方、本当にグッジョブだぞ。
大きな拍手の音に混じって
女子たちの黄色い声援も大きいが、
なぜか男子たちの暑苦しい声援も大きい。
『この学園中を性別関係なくトリコにする男…恐ろしいわお兄様……!』
わたしも手が痛くなるほどに拍手をしながら
席に戻るお兄様の姿を目で追った。
もちろん、大号泣である。
―――こうして、
涙の全行程が順調に終わったあと……
卒業生と親しい後輩、ご友人方、親族の皆さんが広場に集まっていた。
「我が息子…!!ズビッ…本当にこれまでよく頑張ってくれた!ズズッ…素晴らしいスピーチだったぞ!こんなに立派に大きくなって…自慢の息子だぁぁぅう」
「キース…本当に大役ご苦労様でした。勉学も家の事もよく両立してやってくれました。ズビッ…ハ、ハグをさせてちょうだぃぃぃ!」
他の卒業生たちも感動的な雰囲気の中、
我が家のお父様とお母様も
期待を裏切らないほどに号泣されていて、
少々苦笑いなお兄様を全力で抱きしめている。
いや。抱きしめているというより、
抱きつぶしている…?
『お、お兄様の背中がくの字に…!あ、
あぁぁ…お兄様のお顔が真っ赤に!だ、大丈夫かな。お、おぉぉ…開放されたみたい。
ゴホゴホ咳き込んじゃってるよ…』
ひょっとして我が家が1番強烈なのでは…
この場に集まっていた仲良し組も、
この一連の流れを見て「はははは」と乾いた笑いになっていた。
わたしもいつか来る卒業式の時は、
あらかじめガードするなり気をつけようっと…
とにもかくにも…
"ご卒業おめでとうございます。お兄様!"
17
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!
Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた!
※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる