異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー

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第165話 お兄様の卒業式 1

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―――あれから1週間後。
ついにやって来ましたこの日が!
そう、お兄様の卒業式がぁぁぁ!涙

そして現在、卒業式真っ只中。
壇上にはこれでもかという程に
自発光されているお兄様の姿がある。


「……への道は決して平坦ではなく、時には険しい道を辿ることもあると思います。しかしどんなに大きな壁にぶつかろうとも、この学園で学んだことを自らの糧として、自らの領民、そしてこの王国のために協力し合い乗り越えられるはずです。以上、王立学園がこれからも素晴らしい歴史を刻んでいかれますことをお祈りし、卒業生からの言葉とさせていただきます。」

―――ワァァァァァ!!!

卒業生代表の挨拶を述べ終わったお兄様に向けて、会場から拍手喝采が起こる。

お兄様はなんと、
このたび主席でご卒業されたのだ!

生徒会役員でもあり、圧倒的美貌のお兄様。
身分に囚われず、卒業生代表に推薦したこの学園の先生方、本当にグッジョブだぞ。

大きな拍手の音に混じって
女子たちの黄色い声援も大きいが、
なぜか男子たちの暑苦しい声援も大きい。

『この学園中を性別関係なくトリコにする男…恐ろしいわお兄様……!』

わたしも手が痛くなるほどに拍手をしながら
席に戻るお兄様の姿を目で追った。
もちろん、大号泣である。


―――こうして、
涙の全行程が順調に終わったあと……

卒業生と親しい後輩、ご友人方、親族の皆さんが広場に集まっていた。

「我が息子…!!ズビッ…本当にこれまでよく頑張ってくれた!ズズッ…素晴らしいスピーチだったぞ!こんなに立派に大きくなって…自慢の息子だぁぁぅう」

「キース…本当に大役ご苦労様でした。勉学も家の事もよく両立してやってくれました。ズビッ…ハ、ハグをさせてちょうだぃぃぃ!」

他の卒業生たちも感動的な雰囲気の中、
我が家のお父様とお母様も
期待を裏切らないほどに号泣されていて、
少々苦笑いなお兄様を全力で抱きしめている。

いや。抱きしめているというより、
抱きつぶしている…?

『お、お兄様の背中がくの字に…!あ、
あぁぁ…お兄様のお顔が真っ赤に!だ、大丈夫かな。お、おぉぉ…開放されたみたい。
ゴホゴホ咳き込んじゃってるよ…』

ひょっとして我が家が1番強烈なのでは…

この場に集まっていた仲良し組も、
この一連の流れを見て「はははは」と乾いた笑いになっていた。

わたしもいつか来る卒業式の時は、
あらかじめガードするなり気をつけようっと…

とにもかくにも…
"ご卒業おめでとうございます。お兄様!"
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