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◇
コスモスの花が風で揺れる。リュークと付き合ってから季節が少し進んだ。
「ミー、ほら」
赤い瞳は、熱くて甘い。見た目は怖いのに、態度が甘々なんて本当にずるいと思う。わたしは、リュークをどんどん好きになっていく。
目の前に差し出された焼き栗。香ばしい匂いに鼻をひくひくさせて、口をあける。もぐもぐ食べていると、ごつごつした手に茶色の髪やちょっと丸い耳を撫でられる。美味しいし、気持ちいい。目をとじて、どっちも味わう。
「かわいい。ほんと、かわいいな」
リュークの親指の腹がわたしのくちびるをなぞる。目をあけると、愛おしそうに見つめているリュークと目があった。
「ついてたぞ」
大きな口で笑うリュークが格好いい。いつもは鋭い瞳が、わたしにやわらかく細められるのを見ると、胸がぎゅっとして、鳴いてしまう。
「きゅう」
「ミーの声、かわいい」
「うう、恥ずかしいよ」
きゅうは、好きの声。リュークと一緒にいて、好きがあふれると勝手に喉が震えてしまう。リス獣人の本能なんだけど、やっぱり恥ずかしい。尻尾をたぐり寄せて、顔をうずめた。
「はあ、ミー、それ、かわいいだけだからな」
よしよし、と宥めるように撫でられる。
「きゅう、きゅう」
「ん、俺もすげー好き。ミーの顔見たい」
きゅうう、と鳴いて顔を上げた。熱を持った頬にリュークの手を添えられる。
「ミー、好き」
「うう、もう、リューク、声が止まらなくなっちゃうよ……」
「俺はすげー聞きたい。ミー、だめ?」
「きゅう」
「マジかわいいんだけど」
リュークのキスはくすぐったい。まぶた、頬、鼻先、額へ大きなくちびるがついばむ音を立てていく。ちゅ、と甘い音が鳴り、きゅう、と甘える声が鳴く。リュークのキスは心がふわふわして、気持ちいい。
リュークの髪に手を伸ばして、指を絡める。青髪はツンツン硬いのに、金髪はふわっとやわらかい。もっとリュークに触れたい。
「ん、ミー、もっと?」
「きゅうう」
わたしが返事するより先に、好きの声が甘えた音で鳴く。ククッと吐息で笑ったリュークに唇を塞がれて、キスが深くなる。大きな口のリュークは、舌も肉厚で大きい。わたしの小さな口はリュークの味でいっぱいになって、水音も好きの声も止まらなくなった。
リュークのキスは、長くて気持ちいい。厚くて熱い舌になめられ、吸われ、からまれる。触れ合っているのは口なのに、きゅう、と甘える声で鳴くとお腹の奥もきゅう、とせつなく震える。
もっともっとリュークに触れたくて、触れてほしくて、わたしの小さな舌もいっぱい伸ばす。リュークの首に腕をまわして、体温を近づけた。ちゅ、ちゅう、ひな鳥みたいにリュークをねだる音が、唇からこぼれていく。
「ミー、もっと?」
「ん、うん……」
「ほんと、かわいすぎ」
「きゅうう」
好きの声は、求愛の声。
リュークに触れたくて、甘えたくて、離れたくない。ほんの数センチの距離がさみしくて、離れたばかりのリュークの唇にわたしの唇を重ねた。フッと笑ったリュークの吐息も甘くて、愛おしくて甘く噛む。
リュークは、わたしを軽々と持ち上げてベッドへ優しくおろした。
「今日、泊まってけ」
リュークの熱の籠った視線に、体温が上がる。うなずくのと、好きの声が鳴いたのは同時だった。
コスモスの花が風で揺れる。リュークと付き合ってから季節が少し進んだ。
「ミー、ほら」
赤い瞳は、熱くて甘い。見た目は怖いのに、態度が甘々なんて本当にずるいと思う。わたしは、リュークをどんどん好きになっていく。
目の前に差し出された焼き栗。香ばしい匂いに鼻をひくひくさせて、口をあける。もぐもぐ食べていると、ごつごつした手に茶色の髪やちょっと丸い耳を撫でられる。美味しいし、気持ちいい。目をとじて、どっちも味わう。
「かわいい。ほんと、かわいいな」
リュークの親指の腹がわたしのくちびるをなぞる。目をあけると、愛おしそうに見つめているリュークと目があった。
「ついてたぞ」
大きな口で笑うリュークが格好いい。いつもは鋭い瞳が、わたしにやわらかく細められるのを見ると、胸がぎゅっとして、鳴いてしまう。
「きゅう」
「ミーの声、かわいい」
「うう、恥ずかしいよ」
きゅうは、好きの声。リュークと一緒にいて、好きがあふれると勝手に喉が震えてしまう。リス獣人の本能なんだけど、やっぱり恥ずかしい。尻尾をたぐり寄せて、顔をうずめた。
「はあ、ミー、それ、かわいいだけだからな」
よしよし、と宥めるように撫でられる。
「きゅう、きゅう」
「ん、俺もすげー好き。ミーの顔見たい」
きゅうう、と鳴いて顔を上げた。熱を持った頬にリュークの手を添えられる。
「ミー、好き」
「うう、もう、リューク、声が止まらなくなっちゃうよ……」
「俺はすげー聞きたい。ミー、だめ?」
「きゅう」
「マジかわいいんだけど」
リュークのキスはくすぐったい。まぶた、頬、鼻先、額へ大きなくちびるがついばむ音を立てていく。ちゅ、と甘い音が鳴り、きゅう、と甘える声が鳴く。リュークのキスは心がふわふわして、気持ちいい。
リュークの髪に手を伸ばして、指を絡める。青髪はツンツン硬いのに、金髪はふわっとやわらかい。もっとリュークに触れたい。
「ん、ミー、もっと?」
「きゅうう」
わたしが返事するより先に、好きの声が甘えた音で鳴く。ククッと吐息で笑ったリュークに唇を塞がれて、キスが深くなる。大きな口のリュークは、舌も肉厚で大きい。わたしの小さな口はリュークの味でいっぱいになって、水音も好きの声も止まらなくなった。
リュークのキスは、長くて気持ちいい。厚くて熱い舌になめられ、吸われ、からまれる。触れ合っているのは口なのに、きゅう、と甘える声で鳴くとお腹の奥もきゅう、とせつなく震える。
もっともっとリュークに触れたくて、触れてほしくて、わたしの小さな舌もいっぱい伸ばす。リュークの首に腕をまわして、体温を近づけた。ちゅ、ちゅう、ひな鳥みたいにリュークをねだる音が、唇からこぼれていく。
「ミー、もっと?」
「ん、うん……」
「ほんと、かわいすぎ」
「きゅうう」
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リュークに触れたくて、甘えたくて、離れたくない。ほんの数センチの距離がさみしくて、離れたばかりのリュークの唇にわたしの唇を重ねた。フッと笑ったリュークの吐息も甘くて、愛おしくて甘く噛む。
リュークは、わたしを軽々と持ち上げてベッドへ優しくおろした。
「今日、泊まってけ」
リュークの熱の籠った視線に、体温が上がる。うなずくのと、好きの声が鳴いたのは同時だった。
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