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ヒスの森ダンジョン
第428話 ヒスの森 その10
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魔法の考察が終わったら、ボス戦の宝箱を開けて部屋を出た。
そう、忘れかけていたけれど、私たちが居たのはボス部屋で、ボス戦を終えた直後の反省会からの魔法考察だったんだよね。
宝箱の中には食材各種の他、ミドウ村では見かけなかったチーズ、バターがあった。いや、サマニア村でも買うことは出来たけど、こっちに来て残量が少なくてどうしようかなってなってたんだけどね。
「ヴィオ、キョロキョロしてどうした?」
「えっ、いや、私が欲しいと思っていたチーズとバターが貰えたので、本当にダンジョン様が居て、見守ってくれてるのかなって思って……」
「ダンジョン様って誰だ?」
それこそ待機中の鹿さん達も『あの人たちいつまで部屋にいるのかしら』とか困っていたら申し訳ないと思っていたら、チアキさんから心配されてしまった。
なので考えていた事を伝えたらベル君から質問が……。
誰だと言われてもダンジョンの神様としか言えないんですけれども。
「白雪様、ダンジョンに神様がいらっしゃるのですか?」
「さて、我は知らぬが創造神が居られるのじゃから、居るのかもしれんな。人々が信仰することで神は力を付けるとも、新たに生まれるともいうし、其方のように信じる者が居れば、今は居らぬとも現れるかもしれぬがな」
おぉ! 聖獣からそう言ってもらえると俄然信ぴょう性が高まりますよ。それはダンジョン様がいらっしゃらなくとも、お生まれになる事を願って祈っておきましょう!
「ダンジョン様、いつも美味しい宝物を沢山ありがとうございます!」
「おお、なんだ、ダンジョン様が美味しい物を選んでくれてるのか? じゃあ俺も祈るぞ! ダンジョン様、美味しいお肉も沢山欲しいです、あっ、ありがとうございます!」
素直に私の横に跪いて祈るベル君、可愛いかよ。
だがしかし、ここにいるのはノリの良い大人たちばかり、全員が同じように虚空を見つめながらダンジョン様に感謝の言葉と11階以降の美味しい食材をお願いしておられます。
「さて、ではここから先は深層階になるからな、敵の種類も増えるし強さも段違いに上がる。ベル坊は障壁を切らさない事だけを考えろ。ヴィオは……まあ今のままで大丈夫だな。何か気付いた時には注意するから無茶だけはするな」
「「はい!」」
10階に来るまでの間で、チアキさんは無属性の【索敵】を使えるようになったよ。竜人族の皆様は細かい魔力調整が苦手だそうですのでね、自分の属性の【索敵】の精度を上げる事にしたようです。
水生成魔法に関しては、周辺の空気中の水を全部持っていく気か? という豪快な感じになっちゃうので、海が近くにあるミドウ村以外では使用禁止を言い渡されたタニアさんとバレンさん。ルイスさん達は水竜人族だからか、水の扱いはとても上手だったので、ダンジョン内での水は水竜人の三人が頑張ってくれています。
「ダンジョンの中はあんまり変わらないんだな」
「ん~、だけど魔獣の種類が変わったよ。上位種が増えているのもあるけど、初めて見るのもいるかも」
森と高原なのは同じだからか、ベル君がつまらなそうに言うけれど、【索敵】で見つかる敵は明らかに強くなっているのが分かる。低層階にはいなかった熊と蜂が森にいるし、巨大豚とセットで歩く大きな人影があるという事はオークナイトがいるという事だろう。
それに高原には昆虫っぽい形が幾つかあるのも見える。今まで出会った昆虫は蟷螂《カマキリ》ぐらいなんだけど、あれは飛蝗《バッタ》っぽい形に見えるんだよね。デカいけど。
「では、ベル坊は魔法の精度を上げられるようにな。慣れるまでは然程離れることなく行動するか?」
「いえ、チャーキ様達は森に入られるでしょう? ベルが慣れるまでは森に入るのは止めておきます。コメがあるとしたら高原でしょうし、こちらは我々にお任せください」
私もベル君もここからは魔法の練習が主になるから、だとしたら一緒じゃない方が良いよね。ルイスさんからもそう言われたので、私とチアキさんと白雪さんの三人で森へ、竜人族の皆は高原を歩くことになりました。
あの昆虫も気になるけど、まだまだ続くからそのうち見れるかな?
「おっ!? ヴィオ見てみろ、あれは初めて見る色じゃないか?」
森をしばらく歩いていたら、チアキさんが何かを見つけたらしい。周りの木々に同化して気付かなかったけど、ウツボカズラの緑色の木があった。
「これは普通の植物に見えるがそうなのか?」
「白雪さん、この色は私も初めて見たので分からないんですけど、色んな色がありますからコレも調味料かもしれませんよ」
「まあまあ、とりあえず開けよう」
新素材を前に少年返りしているチアキさん、とりあえず周辺の魔獣が来ないように【ホーリーシールド】でウツボカズラと私たちを覆う。うん、この魔法も大分慣れて来たね。
「其方の盾はいつ見ても早くて安定しておるな。壁や盾など自身の目の前に張るか、周辺を覆うことだけしかしておらんかったが、この丸屋根の形は非常に安全で良いと思うぞ」
結界鎧もそうだけど、自分に力がないから、全方向からの攻撃が来ないようにするために包み込むのが前提だったからだね。今回の実験のお陰で、足元も包み込むことで絶対安全が確保できることも分かった。あとはその盾を見えないようにするのが今の課題だ。
「まぁじかぁぁぁぁぁ!!!!!」
白雪さんとお喋りしている間に、一つ目のウツボカズラを採集していたチアキさんから雄叫びが上がった。思わず飛び跳ねてしまったけど、白雪さんも耳がピルピルしているからびっくりしたんだと思う。
「チャーキ、どうしたんじゃ?」
「チャーキ様、どうされましたか!」
あまりの声だったからだろう、空からルイスさん達も飛んできた。ベル君はルイスさんの腕にヒトの状態で抱えられているから、変身するのを待てなかったのだろう。
そして声が聞こえたのはルイスさん達だけではない。それなりの距離にいた筈のオークナイト他、沢山の魔獣が集まってきた……けど、竜化しているバレンさん達にプチっとされてました。うんうん、肉が大量ですね。
「あ、おぉ、すまん、ちょっと興奮しすぎた」
私達は聖盾の中にいるので魔獣被害は受けていないんだけど、盾周辺がキラキラエフェクトでなんか豪華な感じになってますよ。
一旦盾を解除して、周辺に転がっているドロップアイテムを全員で拾い集めましょう。ドラ化していた皆さんも危険が無いと確認してから人化してくれました。うん、ドラのままだと周辺の木がなぎ倒されてしまいますからね。
全員が人になった時点でもう一度【ホーリーシールド】を。周辺の魔獣を一掃したから必要があるかは不明だけど、魔法の練習ですからね。
「それで、あのような奇声を上げるとはどうしたんじゃ?」
奇声と言われて凹んでいるチアキさんと、心配そうな大人の皆さん、温度差が酷い。きっとウツボカズラの中身が原因なんだろうけど、嬉しそうにしていた事を思えばハズレではないと思うけど、何だったんだろうか。
「チアキさん、中身は何でした?」
「ヴィオ! まずはちょっと味見してみてくれ」
この中身が当たりかどうか、それはきっと私とチアキさんにしか分からないもんね。チアキさんがズイっと差し出してきた緑のウツボカズラ。蓋は既に開いているので結界鎧を解いてから、顔を近づけて匂いを確認。
クンクン――ん?
思わずチアキさんを見つめれば、満足そうに頷いている。やっぱりそう?
マジックバッグからカンバーを一本取り出したら、チアキさんが「俺も!」というので半分こ。
ウツボカズラの中の白っぽいものに突っ込んで取り出せば、想像通りトロっとしたソースが絡む。
味見の前から涎が出そうになるけど、ここは折角だもの、チアキさんと一緒に食べようではないか。
同じことを思ったらしいチアキさん、カンバーに白いソースを絡めて頷き合う。
パキン――シャクシャク
「ま、マ、マヨきた~~~~~~~~!!!!」
「うおぉぉぉぉぉ!!!!」
「な、なんじゃ!?」
「チャーキ様? ヴィオ?」
◆◇◆◇◆◇
「――それで? その中身は二人がそんなになるほど美味いという事なのか? あの中身を食べたせいでおかしくなったとかではないのか?」
そして現在、白雪さんに叱られています。
あまりに嬉しくて喜びの舞を踊ってしまったのが駄目だったのでしょう。私が躍るのを見てチアキさんまで一緒になって私の後ろで踊りながら、緑のウツボカズラの木を周回してしまったから、マヨネーズを知らない他の人達からすれば、幻覚作用のある植物だったのではないかと非常に心配されたそうです。本当にごめんなさい。
そう、忘れかけていたけれど、私たちが居たのはボス部屋で、ボス戦を終えた直後の反省会からの魔法考察だったんだよね。
宝箱の中には食材各種の他、ミドウ村では見かけなかったチーズ、バターがあった。いや、サマニア村でも買うことは出来たけど、こっちに来て残量が少なくてどうしようかなってなってたんだけどね。
「ヴィオ、キョロキョロしてどうした?」
「えっ、いや、私が欲しいと思っていたチーズとバターが貰えたので、本当にダンジョン様が居て、見守ってくれてるのかなって思って……」
「ダンジョン様って誰だ?」
それこそ待機中の鹿さん達も『あの人たちいつまで部屋にいるのかしら』とか困っていたら申し訳ないと思っていたら、チアキさんから心配されてしまった。
なので考えていた事を伝えたらベル君から質問が……。
誰だと言われてもダンジョンの神様としか言えないんですけれども。
「白雪様、ダンジョンに神様がいらっしゃるのですか?」
「さて、我は知らぬが創造神が居られるのじゃから、居るのかもしれんな。人々が信仰することで神は力を付けるとも、新たに生まれるともいうし、其方のように信じる者が居れば、今は居らぬとも現れるかもしれぬがな」
おぉ! 聖獣からそう言ってもらえると俄然信ぴょう性が高まりますよ。それはダンジョン様がいらっしゃらなくとも、お生まれになる事を願って祈っておきましょう!
「ダンジョン様、いつも美味しい宝物を沢山ありがとうございます!」
「おお、なんだ、ダンジョン様が美味しい物を選んでくれてるのか? じゃあ俺も祈るぞ! ダンジョン様、美味しいお肉も沢山欲しいです、あっ、ありがとうございます!」
素直に私の横に跪いて祈るベル君、可愛いかよ。
だがしかし、ここにいるのはノリの良い大人たちばかり、全員が同じように虚空を見つめながらダンジョン様に感謝の言葉と11階以降の美味しい食材をお願いしておられます。
「さて、ではここから先は深層階になるからな、敵の種類も増えるし強さも段違いに上がる。ベル坊は障壁を切らさない事だけを考えろ。ヴィオは……まあ今のままで大丈夫だな。何か気付いた時には注意するから無茶だけはするな」
「「はい!」」
10階に来るまでの間で、チアキさんは無属性の【索敵】を使えるようになったよ。竜人族の皆様は細かい魔力調整が苦手だそうですのでね、自分の属性の【索敵】の精度を上げる事にしたようです。
水生成魔法に関しては、周辺の空気中の水を全部持っていく気か? という豪快な感じになっちゃうので、海が近くにあるミドウ村以外では使用禁止を言い渡されたタニアさんとバレンさん。ルイスさん達は水竜人族だからか、水の扱いはとても上手だったので、ダンジョン内での水は水竜人の三人が頑張ってくれています。
「ダンジョンの中はあんまり変わらないんだな」
「ん~、だけど魔獣の種類が変わったよ。上位種が増えているのもあるけど、初めて見るのもいるかも」
森と高原なのは同じだからか、ベル君がつまらなそうに言うけれど、【索敵】で見つかる敵は明らかに強くなっているのが分かる。低層階にはいなかった熊と蜂が森にいるし、巨大豚とセットで歩く大きな人影があるという事はオークナイトがいるという事だろう。
それに高原には昆虫っぽい形が幾つかあるのも見える。今まで出会った昆虫は蟷螂《カマキリ》ぐらいなんだけど、あれは飛蝗《バッタ》っぽい形に見えるんだよね。デカいけど。
「では、ベル坊は魔法の精度を上げられるようにな。慣れるまでは然程離れることなく行動するか?」
「いえ、チャーキ様達は森に入られるでしょう? ベルが慣れるまでは森に入るのは止めておきます。コメがあるとしたら高原でしょうし、こちらは我々にお任せください」
私もベル君もここからは魔法の練習が主になるから、だとしたら一緒じゃない方が良いよね。ルイスさんからもそう言われたので、私とチアキさんと白雪さんの三人で森へ、竜人族の皆は高原を歩くことになりました。
あの昆虫も気になるけど、まだまだ続くからそのうち見れるかな?
「おっ!? ヴィオ見てみろ、あれは初めて見る色じゃないか?」
森をしばらく歩いていたら、チアキさんが何かを見つけたらしい。周りの木々に同化して気付かなかったけど、ウツボカズラの緑色の木があった。
「これは普通の植物に見えるがそうなのか?」
「白雪さん、この色は私も初めて見たので分からないんですけど、色んな色がありますからコレも調味料かもしれませんよ」
「まあまあ、とりあえず開けよう」
新素材を前に少年返りしているチアキさん、とりあえず周辺の魔獣が来ないように【ホーリーシールド】でウツボカズラと私たちを覆う。うん、この魔法も大分慣れて来たね。
「其方の盾はいつ見ても早くて安定しておるな。壁や盾など自身の目の前に張るか、周辺を覆うことだけしかしておらんかったが、この丸屋根の形は非常に安全で良いと思うぞ」
結界鎧もそうだけど、自分に力がないから、全方向からの攻撃が来ないようにするために包み込むのが前提だったからだね。今回の実験のお陰で、足元も包み込むことで絶対安全が確保できることも分かった。あとはその盾を見えないようにするのが今の課題だ。
「まぁじかぁぁぁぁぁ!!!!!」
白雪さんとお喋りしている間に、一つ目のウツボカズラを採集していたチアキさんから雄叫びが上がった。思わず飛び跳ねてしまったけど、白雪さんも耳がピルピルしているからびっくりしたんだと思う。
「チャーキ、どうしたんじゃ?」
「チャーキ様、どうされましたか!」
あまりの声だったからだろう、空からルイスさん達も飛んできた。ベル君はルイスさんの腕にヒトの状態で抱えられているから、変身するのを待てなかったのだろう。
そして声が聞こえたのはルイスさん達だけではない。それなりの距離にいた筈のオークナイト他、沢山の魔獣が集まってきた……けど、竜化しているバレンさん達にプチっとされてました。うんうん、肉が大量ですね。
「あ、おぉ、すまん、ちょっと興奮しすぎた」
私達は聖盾の中にいるので魔獣被害は受けていないんだけど、盾周辺がキラキラエフェクトでなんか豪華な感じになってますよ。
一旦盾を解除して、周辺に転がっているドロップアイテムを全員で拾い集めましょう。ドラ化していた皆さんも危険が無いと確認してから人化してくれました。うん、ドラのままだと周辺の木がなぎ倒されてしまいますからね。
全員が人になった時点でもう一度【ホーリーシールド】を。周辺の魔獣を一掃したから必要があるかは不明だけど、魔法の練習ですからね。
「それで、あのような奇声を上げるとはどうしたんじゃ?」
奇声と言われて凹んでいるチアキさんと、心配そうな大人の皆さん、温度差が酷い。きっとウツボカズラの中身が原因なんだろうけど、嬉しそうにしていた事を思えばハズレではないと思うけど、何だったんだろうか。
「チアキさん、中身は何でした?」
「ヴィオ! まずはちょっと味見してみてくれ」
この中身が当たりかどうか、それはきっと私とチアキさんにしか分からないもんね。チアキさんがズイっと差し出してきた緑のウツボカズラ。蓋は既に開いているので結界鎧を解いてから、顔を近づけて匂いを確認。
クンクン――ん?
思わずチアキさんを見つめれば、満足そうに頷いている。やっぱりそう?
マジックバッグからカンバーを一本取り出したら、チアキさんが「俺も!」というので半分こ。
ウツボカズラの中の白っぽいものに突っ込んで取り出せば、想像通りトロっとしたソースが絡む。
味見の前から涎が出そうになるけど、ここは折角だもの、チアキさんと一緒に食べようではないか。
同じことを思ったらしいチアキさん、カンバーに白いソースを絡めて頷き合う。
パキン――シャクシャク
「ま、マ、マヨきた~~~~~~~~!!!!」
「うおぉぉぉぉぉ!!!!」
「な、なんじゃ!?」
「チャーキ様? ヴィオ?」
◆◇◆◇◆◇
「――それで? その中身は二人がそんなになるほど美味いという事なのか? あの中身を食べたせいでおかしくなったとかではないのか?」
そして現在、白雪さんに叱られています。
あまりに嬉しくて喜びの舞を踊ってしまったのが駄目だったのでしょう。私が躍るのを見てチアキさんまで一緒になって私の後ろで踊りながら、緑のウツボカズラの木を周回してしまったから、マヨネーズを知らない他の人達からすれば、幻覚作用のある植物だったのではないかと非常に心配されたそうです。本当にごめんなさい。
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